港町散策
夕方まで鍛練が続く
『マルス、ただいま』
キリシアが笑顔で帰ってくる
『キリシア、お帰り。何か有った?』
マルスが笑顔で聞く
『何もなかった。鍛練していたの?』
『ヒストリアの鍛練とルキア達の練習だね』
『この状況だと、今日はもう出来ないか・・・つまらないな』
キリシアが笑顔で言うと、座り込んでいる騎士達が苦笑いしている
『ルキア、町中観光したい?』
マルスが笑顔で聞く
『はい! したいです』
ルキアが笑顔で答える
『明日、みんなで行こうね』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが微笑んでいる
『研究会の全員で出掛けるのですか?』
ヒストリアが真剣に聞く
『そうだね』
マルスが笑顔で答えると、アーセルとハルドが嬉しそうにしている
『レディナ、明日は留守番出来るかな?』
マルスが真剣に聞く
『町に行くの?』
『大賢者研究会のメンバーとエミールとエレーヌとヒストリアとケニスとアニーと一緒だよ』
『私は?』
『明後日、フローネ先生とリシリアさんとナディアとイリアとシーリスとエレリアさんとゼオンとレスリアとカミラと一緒だよ』
マルスが考えながら言う
『うーん、わかった! フローネ先生と一緒なら良いよ』
レディナが考えながら言う
『レディナちゃん、一緒に散歩しましょうね』
フローネが微笑みながら言う
『はーい、フローネ先生』
レディナが笑顔で言うと、リリシャが微笑んでいる
翌朝、マルス達は小型魔導船で町に向かう
『ルキア、何処に行きたい?』
マルスが聞く
『店を見て回りたいです』
ルキアが笑顔で言う
『アーセルとハルドは?』
『王都と領地以外を自由に歩く事が無いので、何処でも良いです』
ハルドが真剣に言う
『折角なので、歴史について知りたいです』
アーセルが笑顔で言う
『町中を歩きながら、歴史について聞いてみようか?』
マルスが考えながら言う
『それで良いです。後は油と材料が欲しいです』
メトリシアが笑顔で言う
『帰りに買おうね』
マルスが笑顔で言うと、エミールが微笑んでいる
町中で店を回りながら、町外れの遺跡に到着する
『マルス師匠、この文字、魔導王国時代の文字です』
メトリシアが笑顔で言うと、読み始める。
『残念です。魔法には関係なかったみたいです』
ミリアが読みながら言う
『マルス師匠・・・』
エミールが呟くと、マルスを見ている
『ケニス、頼んだよ。ヒストリアは防御かな?』
マルスが微笑みながら言うと、ミリアとメトリシアもサーチして苦笑いする
『そろそろ出てこい!!いつまで隠れている!!』
マルスが大声で言う
『ちっ! 死にたくなかったら、抵抗しない事だ!』
男が姿を現すと、10人の男達が出てくる
『何の用?』
マルスが笑顔で聞く
『さっさと有り金出しな! 可愛がってやるがな!』
ニヤニヤしながら言う
『そう、盗賊か・・・遠慮はいらないね』
マルスが微笑みながら言う
『ガキ! まだ状況がわかって無いのか? バカだな』
男が言うと、全員笑い出し、武器を抜いて威圧し始める
『ポイズンフィールド』
マルスが笑顔で魔法を使うと、男達が苦しみ出して転がり始める
『アギャーーーー!! ぐるしい!!』
『どうしたのかな? 地獄巡りして貰うよ』
マルスが微笑みながら言う
『パンシーフィールド』
マルスが魔法を使うと、男達は苦悶の表情で涙を流している
『ポイズンリカバーフィールド』
『どうしようかな? ルキア、どうするのが良いかな?』
『そうですね・・・兵士につき出すのが良いですが・・・』
ルキアが考えながら言う
『え! 勿体ない!! 折角魔法の実験台なのだから、沢山試しましょう』
メトリシアが笑顔で言う
『魔法の実験台?』
ハルドが聞くと、アーセルが苦笑いしている
『後で、リーネとハルドとアーセルとルキアは回復系魔法の練習ね』
マルスが笑顔で言う
『楽しみです』
ミリアが満面の笑顔で言うと、エミールとエレーヌが笑い始める
『折角の散歩の邪魔をした事を懺悔して貰おうかな?』
マルスが微笑みながら言う
『パンシーリカバー』
『なななっなんだーーー!!』
男が震えながら叫ぶ
『ポイズン』
『ギャーーーーーー!!』
男が苦悶の表情と叫びながら転げ回る
『ポイズンリカバー』
『懺悔してくれるかな?』
マルスが微笑みながら言う
『頼む許してくれ!!』
『余罪全部吐け!!でないと』
マルスがニヤリとする
『わわわわかった!!何でも言う!!』
男が叫ぶと、次々と今までやった事を叫び始める
『こいつ!!』
ハルドが怒り怒鳴る
『ケニス、騎士と兵士を呼んできてね。近くに来ていると思うからね』
マルスが微笑みながら言うと、ケニスが笛を吹くと、騎士達が走ってくる
『取り敢えず連行ですか?』
騎士が苦笑いする
『まずは聞いてね。おい! もう一度言え!!』
マルスが怒鳴ると、男が余罪を叫び始める
『こいつらが犯人か!! 徹底的に調べるぞ!!』
騎士が怒りながら言う
『取り敢えず預かります・・・人避けに御一緒しても良いですか? 愚か者を増やしたくないので』
護衛の騎士が苦笑いすると、島の騎士達が苦笑いする
『後でジエルの前で魔法の練習台にしますから、丁重に扱ってくださいね』
マルスが微笑みながら言うとパンシーリカバーを使う
『ひぇーーーーー! たたたたた助けてくれ』
男達が騒ぎ出す
『うるさい!! ポイズンフィールド』
『ギャァーーーーー!! ダズゲデグレ!!』
男達がのたうち回る
『ルキア、リーネ、アーセル、ハルド、ポイズンリカバーを使って回復して上げてね』
マルスが笑顔で言うと、魔法の説明を始めると、みんなで回復魔法の練習を始めると、次々と異常状態にしていく
男達が連行されていくと、護衛役の騎士と案内役が残る
『魔法の実験台って、こう言う事なのですね』
アーセルが笑顔で言う
『知り合いにしたくないからね。良い罰だよね』
マルスが笑顔で言う
『はい! かなりの重罪者なので、手加減はいりません』
ルキアが真剣に言う
『これだから、回復魔法が上手く使えるようになったのか』
ハルドが真剣に言う
『賊が沢山いたからね。警備隊の訓練でキリシアがあの調子だからね』
マルスが笑い始めると、全員笑い始める。ハルドが苦笑いしている
(回復魔法が得意なのは、使い続けているからなのか・・・)