ラーザとライオスとクララの初めての迷宮
翌朝、リベリアに向けて出発する
『残念ですわ。御一緒出来ないなんて・・・』
アリシアが残念そうに言う
『アリシア御姉様、国外なので仕方無いです』
メトリシアが笑顔で言う
『残念ですわ・・・』
アリシアが羨ましそうにメトリシアを見ている
『マルス様、ヘルト王太子殿下より、外交担当達と料理人とルキアさん達は、10日後、アーメルドに到着するように向かわせるそうです。』
カジェリアが真剣に伝える
『カジェリアさん、屋敷とアリシアさんを頼みます。』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠、留守は任せてください』
エリカが笑顔で言う
『エリカは魔法学院で、親友を得るんだよ』
『はい、実は昔の友達や親戚が同じ学年に居ます。事情はアリシア様が話してくれました。親が知った様ですが、王妃様が呼びつけて、完膚無きまでに嫌みを言われたらしく、近付く事は無いそうです。』
エリカが笑顔で言う
『エリカに手を出したら、家も親戚の家も全て、吹き飛ばします』
エビリアが笑顔で言うと、レズオスとヒリアが苦笑いしている
『はい、御姉様』
エリカが嬉しそうに言う
『リリアちゃんは、エリカお姉さんとアリシアお姉さんに、魔法の基礎を教えて貰ってね』
マルスが笑顔で言う
『はい、マルス様』
リリアが笑顔で言うと、アリシアが嬉しそうに見ている
リベリアに向かって馬車を走らせると、数日後、リベリアの門が見えてくる
『英雄殿、お帰りなさい』
門番が笑顔で言うと、馬車を確認してから
『どうぞ、お通りください』
門番が笑顔で言うと、門から入り、屋敷に向かう
『キリシア様、お帰りなさい』
ラーザが笑顔で言うと門を開けてくれる
『ラーザ、ただいま。留守の間、何か有ったかな?』
キリシアが笑顔で聞く
『何も無かったです。』
ラーザが笑顔で言うと、みんな家に入る
『お帰りなさい』
ステラが笑顔で出迎えてくれる
『あ!ステラさん何か欲しい魔道具有りますか?』
マルスが笑顔で聞く
『十分過ぎます。』
ステラが笑顔で言う
夕方になると、ライオスとクララが帰ってくる
『キリシア、お帰りなさい』
ライオスが笑顔で言う
『リシリア師匠、お帰りなさい』
クララが笑顔で言う
『出掛ける前に、顔を見に来たよ』
キリシアが笑顔で言う
『クララ、魔力制御確認しますね』
リシリアが笑顔で言うと、クララが魔力制御を始める。マルスが魔力視を使い魔力の流れを見ている
『明日どうする?』
マルスが真剣にキリシアに聞く
『迷宮も行きたいけど、無理する必要は無いから・・・』
キリシアが考え込む
『リリシャは?』
『ギレリム次第かしら?』
リリシャが微笑みながら言う
『ラーザとライオスとクララに初めての迷宮鍛練しない?』
マルスが真剣に言う
『もう入っても大丈夫かな?』
キリシアが真剣に言う
『大丈夫』
マルスが真剣に答える
『わかった』
キリシアが笑顔で言う
翌朝、キリシアとルメイルとマルスとリシリアとヒストリアとエレーヌとラーザとライオスとクララで、冒険者ギルドに向かう
『ヘザーネいるかな?』
キリシアが職員に聞く
『はい、奥にどうぞ』
職員がキリシアを見て笑顔で言うと、応接室に案内してくれる
『キリシアさん、マルス君、リシリアさん、ルメイルさん、ヒストリアさん、エレーヌさん、ラーザ君、ライオス君、クララさん、おはようございます』
ヘザーネが笑顔で言う
『ヘザーネ、ラーザとライオスとクララを迷宮に連れていきたいんだけど』
キリシアが笑顔で言う
『すぐに書類を持ってきます』
ヘザーネが笑顔で言うと、職員に伝える。ゼダルとバイルが入ってくる
『キリシア殿、お帰りなさい』
バイルが笑顔で言う
『バイル、又すぐに出掛けるよ』
『知っています。魔導船の事は聞いています、実はゼダルが騎士学院から召還されました。』
バイルが笑顔で言う
『ゼダルが? 大丈夫かな?』
キリシアが笑顔で言う
『何故だか知らないが、理由が解らない! 闘気鍛練の講師扱いと書いてあった』
ゼダルが笑顔で言う
『あ! マルスが講師達を滅多打ちにしたからだ!』
キリシアが笑顔で言うと、マルスを見る
『ヒストリアを虐めるから、悪い』
マルスが笑いながら言う
『は?・・・虐めるから悪い?』
ゼダルが苦笑いする
『私が、メトリシア様の護衛として、休みすぎたので、嫌みを言われていました』
ヒストリアが真剣に言う
『それだけか?』
ゼダルが苦笑いする
『ヒストリアに勝てる人が、騎士学院に居ると思う?』
『は?・・・マルスの弟子だよな? どのぐらい強いんだ?』
『試してみる? 騎士団長に軽く勝てるぐらいの実力だけど』
『いや! やる必要は無い!! マルスが言うなら強い』
ゼダルが慌てて言う
『あ! ラーザの実力、確認してないね』
キリシアが笑みを浮かべて言う
『必要無い!! ライオスも必要無い! クララも実力派だ!』
ゼダルが慌てて言う
『あれれ? 負けるのが怖い?』
『片腕で勝てない! もう闘気使えるのだろ?』
『鍛練中』
『頑張って師匠達に追い付いてくれ』
ゼダルが笑顔で言う
『ラーザ君も頑張ってくださいね。応援します。』
ヘザーネが笑顔で言う
『はい、ヘザーネ様』
ラーザが笑顔で言うと、職員が書類を持ってきて、ラーザとライオスとクララが記入を始める
『ラーザ君、ライオス君、クララさん、冒険者登録終わりです。こちらが、ギルドカードです。』
ヘザーネが手渡す
『無理をする必要は無いだろうが、気を付けるように』
バイルが笑顔で言うと、みんな頷く
『ヘザーネ、行ってくるね』
キリシアが笑顔で言うと、迷宮に向かう
最短距離で7層に向かうと、ショウブグに遭遇する、ラーザとライオスが剣で斬り付ける。
『え!全く通らない!!』
ライオスが慌て出す
『これならどうだ!』
ラーザが闘気を剣に伝わらせると、ショウブグに突き刺す。深々と突き刺さり、黒い煙を出しながら横に転がる
『トドメだ!』
ライオスが闘気を伝わらせた剣で次々と突き刺すと、黒い煙になって消える
『ラーザ、ライオス、ショウブグの腹は柔らかいから、そこを切り裂くと良いよ』
マルスが笑顔で言う
『はい、マルス様』
ラーザが笑顔で言うと、遠くからショウブグが転がってくる
『・・・・ファイヤーアロー』
クララが魔法を放つと、ショウブグは黒い煙を出しながら近付いてくる。ライオスとラーザがショウブグを切り裂くと、黒い煙になって消える
『闘気か魔剣が無かったら、倒すのが難しい理由、わかったかな?』
マルスが真剣に聞く
『硬すぎます』
ライオスが苦笑いして言う
『ヒストリア、見本を見せてあげて』
マルスが笑顔で言うと、ヒストリアが近付くショウブグを一刀両断して、ショウブグは、黒い煙になって消える
『え!凄い』
ラーザが驚いて呟く
『ラーザ、ライオス、頑張れば、ヒストリア見たいになれる!』
キリシアが笑顔で言う
『はい、キリシア師匠』
ラーザとライオスが笑顔で言うと、クララが微笑む。
7層を倒し続けていく
『マルス、まだ余裕有るの?』
キリシアが聞く
『11層で数匹倒した方が、早いかな?』
マルスが真剣に言う
『そうだね!』
キリシアが笑顔で言うと、最短距離で11層に向かう
キャタピーと遭遇すると
『・・・・ファイヤーアロー』
クララの魔法が命中し、黒い煙を出し始める。ラーザとライオスが剣で次々と斬り付ける。キャタピーは黒い煙になって消える。
バタフライと遭遇すると
『・・・・ファイヤーアロー』
クララが魔法を放つと、バタフライはそれをかわし接近してくる。ラーザとライオスが剣で斬り付けるが、かわされると、ライオスが倒れる
『ルメイル』
マルスが叫ぶと、ルメイルがバタフライを両断すると、バタフライは黒い煙になって消える
『ライオス、大丈夫?』
クララが心配そうにライオスに近付く
『麻痺だね。クララ、パンシーリカバー使える?』
『マルス様・・・まだ使えません』
クララが苦笑いすると、マルスが詠唱を教え始めるとリシリアが微笑みながら見ている
『・・・・・・・パンシーリカバー』
クララが魔法を使うと、手から淡い光が出てくる
『クララ、ありがとう』
ライオスが苦笑いする
『クララ、回復の魔法は、なるべく沢山覚えておく事』
マルスが真剣に言う
『はい、マルス様』
クララが真剣に言う
『ライオスは限界だね』
マルスがライオスを見て言う
『ライオスとクララとラーザは、ゆっくり休んでいてね』
キリシアが笑顔で言うと、リシリアとルメイルが一緒に結界を張って待つことにする
ヒストリアとエレーヌが次々と倒して回る
『双子部屋だね』
キリシアが真剣に言う
『面倒だから、こっちは殲滅するよ』
マルスが笑顔で言う
『セイントファイヤーストーム』
大きな部屋に白い炎が、キャタピーとバタフライを焼き払う
『・・・・ファイヤーストーム』
エレーヌが魔法を放つと部屋の中に炎の柱が現れ、次々とバタフライとキャタピーを飲み込み、焼き払い始める
『終わりました』
エレーヌが部屋の中を見て言う
『魔石と糸を拾ったら、12層だね』
マルスが笑顔で言うと、魔石と糸を拾い集めて、12層に向かい、エレーヌが次々と小部屋毎に焼き払っていく。
『エレーヌが限界だね。帰るよ』
マルスが笑顔で言うと11層に戻り、リシリア達と合流し、迷宮出口に向かう
『魔石と糸を換金してきてね』
キリシアが笑顔で言うと、冒険者ギルドに向かう。ヒストリアとエレーヌとラーザとライオスとクララがカウンターに向かうと、列に並んでいる
『買取りお願いします』
エレーヌが笑顔で言うと魔石の袋をカウンターに置く。袋を開けて職員が慌て出すと、ヘザーネが笑顔で出てくる
『お帰りなさい。今、数えますね』
ヘザーネが笑顔で言うと、職員達が数え始める
『中魔石254個と糸が62本ですね、糸なのですが、依頼に回してもよろしいですか?』
ヘザーネが、笑顔で言うと依頼書を出して4枚の依頼書を出す
『え? どうしたら良いのでしょう』
エレーヌが驚いて言う
『キリシアさんなら、依頼に回してくれます。納品代行手数料は必要ですが、面倒になりません』
ヘザーネが微笑みながら説明を始めると、相談して依頼に回すことにする
『魔石の買取りは、金貨50枚と銀貨8枚です。依頼の代行費用が4件で銀貨8枚になります。糸が2本で金貨1枚で、依頼に60本預かります』
ヘザーネが、笑顔で言うと硬貨を積み上げる
『え! こんなに?凄い』
クララが金貨の山を見て言うと、エレーヌが袋にしまうと帰る事にする
『無茶はしないように気を付けてくださいね』
ヘザーネが笑顔で言う
『キリシア師匠、どうしましょうか?』
エレーヌが真剣に言う
『旅に出るから、みんなで別けておいてね』
キリシアが笑顔で言う
『本当に良いのですか?』
クララが真剣に聞く
『将来の為に貯めておいても良いと思うよ』
マルスが微笑みながら言う
『はい、マルス様』
クララが真剣に言うと、家に向かって歩き出す