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エレリアとシーリス

みんなで話し合いをしながら、今後について考えていると騎士が笑顔で戻ってくる

『借金ですが、実はあの柄の悪い男からしていた様です!相手が反逆罪なので、どの様に処置するかですが・・・』

騎士が真剣に言う

『どうなるの?』

『ん?調べて強制徴収だな!理由を鑑みて考慮しよう』

騎士団長が真剣に言う

『後は任せた!!解っているよね』

キリシアが真剣に言う

『あんなの見せられたら!文句言えん!!これでもヒストリアの父親だ!!』

騎士団長が真剣に言う


『エレリアさん、落ち着きましたか?』

マルスがエレリア達のいる部屋にいくと真剣に聞く

『はい・・・あのシーリスをマルス様の弟子には出来ませんか?エミールちゃんに償いをするには近くにいるのが1番です。私は・・・奴隷として売ってください!子供達の為にはそれが1番です。子供達も納得しています』

エレリアが真剣に言うと子供達も涙目で同意している

『エレリア・・・ルーセリアはあなたの笑顔が見たいと思いますよ』

フローネが真剣に言う

『これはエミールちゃんから全てを奪った罰です!!こんな事では許されないと思いますが、許してください!!命有る限り懺悔します』

エレリアが真剣に言う

『エレリア・・・そうでしたね、あなたは何を言っても決めたら言う事を聞かなかったですね・・・』

フローネが真剣に考え込み、リリシャを見る

『エレリアさん、奴隷として売り飛ばす訳にはいきません!エミールの親族ですから』

リリシャが真剣に言う

『いえ!!お願いです!私には償う為にはこれしか有りません』

エレリアが真剣に言う

『エミールが喜びません!!解らないのですか?エミールは天涯孤独として、リベリアに来たのですよ!エミールがフローネ先生の家に来た時の顔は忘れられません!希望も何も無く、泣きそうな顔で、家を出ていこうとしていた、あの時の顔は一生忘れません!あなたは子供達に幸せになって欲しくないのですか?』

リリシャが真剣に言う

『え!・・・しかしエミールちゃんにお金を・・・』

『勘違いしています!エミールに1番必要なのは、あなたの笑顔でしょう』

リリシャが真剣に言う

『え?エミールちゃんは困ってないのですか?』

エレリアが真剣に言う

『あ!出会いしか話してないね』

マルスが言うとみんなマルスを見る

『マルス・・・』

キリシアが苦笑いする

『マルスだね』

リリシャが言う

『エレリア、良く聞きなさい!エミールは3人の師匠達のお陰で、今年魔法学院を断トツの実力で卒業しましたよ!国王陛下からの宮廷魔術師長の打診を笑顔で断る程の怖いもの知らずです』

フローネが真剣に言う

『え!ままま魔法学院を卒業!!!きゅうてい魔術師っ長を断った!!』

エレリアが唖然とする

『解りましたか?エミールは何も必要としていません!私を越えた素晴らしい魔法使いです!』

フローネが真剣に言うと、エレリアが呆然と座り込む

『あの・・・エミールお姉ちゃん、そんなに凄いのですか?』

シーリスが真剣に聞く

『王国有数の魔法使いです!有名になりたくないから、名前は知られてないですけれど』

フローネが微笑みながら言う

『2人はこの町で暮らすのかな?』

マルスが兄弟に聞く

『はい!ルーセリアお婆様の墓を守ります!!今までほとんど行ってませんでしたが、お母さんと決めたので、毎月祈りを捧げ続けます』

真剣に言うとエレリアが見ている

『荒れていましたからね』

マルスが真剣に言う

『生きるだけで精一杯でしたから・・・師匠、ごめんなさい』

エレリアが呟く

『マルス!エレリアさんとシーリスさん屋敷の使用人にすれば、それが1番!!』

キリシアが真剣に言う

『え?王都の?』

『そう!だめ?』

キリシアが真剣に言う

『エレリアさんはどうしたい?』

マルスが真剣に聞く

『え?どう言う事ですか?私は償いが出来るならどうなっても良いです』

エレリアが真剣に言う

『エミールに決めて貰おう』

マルスが言うとエミールとエレーヌがやってくると説明する

『解りましたが、兄妹が離れるのも、母親から引き離すのも嫌です!!』

エミールが真剣に言う

『エミールちゃん・・・お願いです!償いをさせてください!』

エレリアが頭を下げる

『エミール、エレリアの性格は知っていますよね、何が有っても考えは変えません!多分子供達もその性格を受け継いでいます』

フローネが真剣に言う

『師匠、私には血の繋がった親族はいません。師匠には血の繋がりよりも凄い家族と血の繋がった親族がいるのですよ!シーリスちゃんの面倒は一生懸命見ますので』

エレーヌが真剣に言う

『エレーヌ・・・エレリア叔母さん・・・多分かなり秘密にする事が多いですが、死ぬまで秘密は守ると約束できますか?』

エミールが真剣に言う

『エミールちゃん・・・勿論です!それも償いです』

エレリアが真剣に言う

『私も守ります』

シーリスが真剣に言うと兄妹も真剣に約束する

『もし破ったら、騎士団長が何処までも追いかけて捕まえさせます』

エミールが真剣に言う

『え?・・・なんだか解りませんが、約束は絶対に守ります』

エレリアが真剣に言う

『解りました。シーリス、弟子にしますが、私だけでは・・・』

エミールが真剣に言うとリリシャとマルスを見る

『エミール、大丈夫。みんないるのだから!家族でしょ』

マルスが笑顔で言う

『はい!マルス師匠!リリシャ師匠』

エミールが笑顔で言う

『エレリア、後悔してもエミールの為に秘密は守るのですよ』

フローネが安心して言うとキリシアが笑顔でエミールを見ている


翌日、エレリアとシーリスの準備が出来ると

『元気で暮らすのですよ』

エレリアは子供達に真剣に言う

『お母さん、シーリス元気でね』

2人の兄妹は涙目で言う

『あ!エレリア叔母さんがいないと生活が大変になると思うから、これを生活の足しにしてくださいね』

エミールが金貨を出すと渡す

『え!エミール、良いの?こんな大金』

『何か有ったら、この海兵さんに相談してね』

エミールが笑顔で言うと、海兵が挨拶する

『え?海兵様に!!エミール、どうして?』

兄妹が驚いている

『当たり前だ!メトリシア第2王女様の姉弟子だからだ!文句有るか?』

騎士団長が笑顔で言う

『え?・・・・えーーーーーーー!メトリシア第2王女様!!』

兄妹が初めて父親の罪状に気がつくと青ざめている

『普通の反応だ!!』

騎士団長が嬉しそうに言う

『置いていくよ!!』

キリシアが笑顔で言うと、魔導船に向かう

『え!あれは・・・何ですか?』

エレリアが驚く

『ウンディーネ号です。魔導船ですよ』

フローネが微笑みながら言う

『魔導船・・・え?何故、もう無いはずでは』

エレリアが呆然と魔導船に乗り込むと、シーリスが呆然と立ち尽くす

『あ!!お兄ちゃん!!』

レディナが笑顔で走ってくるとマルスに抱きつく。マルスが頭を撫でている

『魔導船ウンディーネ号にようこそ』

マルスが笑顔で言うと、エレリアとシーリスに船内を案内し、出発準備を始める

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