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エリゼトスの港とエミール

エリゼトスの港町が見えてくると、海軍の軍艦の指定した場所に停泊する。小型魔導船で港に向かう

『英雄様、凄い船ですね』

海軍の隊長が笑顔で言う

『船に近付かないように見張っててくださいね。盗賊が来るとお仕置きになりますので、詳しくはこの人に聞いてくださいね』

マルスが笑顔で言うと、海兵が話し始め、苦笑いしている


マルス達はリベリア警備隊員に任せて上陸するとルーセリアの墓参りにいく

『マルス師匠、リリシャ師匠、フローネ先生、以前墓参りしてくれたみたいで、ありがとうございます』

エミールが頭を下げると墓に向かう

『やっぱり誰も掃除してないですね』

リリシャが言うとみんなで手分けして掃除をしてから、祈りを捧げ、エミールの案内で知り合いの店に行く

『いらっしゃいませ』

店員が笑顔で言う

『お久し振りです。覚えていますか?』

エミールが笑顔で聞く

『ん?もしかして!エミールちゃん!!立派になって!!』

店員が驚くとエミールと仲良く話しを始める


『エミール、後は何処に行く?』

マルスが聞くと、エミールが考え込む

『エミール、そう言えば、隣の奥さんと娘さんが心配していましたよ』

リリシャが微笑みながら言うと、エミールが笑顔で歩きだし、隣の家に向かう

『どなたですか?・・・ルーセリアの墓参りに来た人ですよね?』

『お久し振りです。おばさん』

エミールが笑顔で言う

『え!!もしかしてエミールちゃん!!』

大声を上げ、涙目になっているとエミールと話し込む

『紹介しますね。リリシャ師匠とマルス師匠です!』

エミールが笑顔で言う

『師匠!!魔法の師匠なのですか!!それで墓参りに来ていたのですね』

奥さんが笑顔で言う

『前回心配していた様なので、挨拶に寄りました』

リリシャが微笑みながら言う

『エミールちゃん、本当に立派になって嬉しいです』

奥さんが笑顔で言う

『又、近くに来たら挨拶に寄りますね』

エミールが笑顔で言うと、港に向かって歩きだそうとする

『え!!エミールお姉ちゃん!!』

女の子が声を上げる

『久しぶり』

エミールが笑顔で言う

『エミールお姉ちゃん!!何処にいたの?大丈夫なの?』

『リベリアで師匠達に魔法を教えて貰って、王都の魔法学院を卒業したよ』

エミールが笑顔で言う

『魔法学院!!本当に行けたのですか!!本当に!!』

『本当だよ』

『だけどお金はどうしたの?』

『師匠達が出してくれたから、大丈夫です』

エミールが笑顔で言う

『大金・・・簡単に出してくれるなんて・・・』

女の子が羨ましそうに言う

『これから恩返ししていくよ』

エミールが笑顔で言うと、キリシアとリリシャが顔を見合わせて微笑んでいる

『じゃあこの町には戻ってこないの?』

女の子が寂しそうに言う

『ここには私のいる場所が無いからね。私のいる場所は師匠達がいる場所です』

エミールが笑顔で言う

『エミールちゃん、本当に立派になって良かったわ』

隣の奥さんが笑顔で言うと帰る事にする


港に着くとエミールが1人の男を急に睨む

『エミール、綺麗になったな!!これで俺にも運が向いてきたぞ!!』

男が笑顔で言うと歩いてくるが、エミールは無視する

『エミール!!一緒に来い!!』

男が言うと、エミールの腕を捕まえようとするが、エミールは避けて睨み

『何ですか!!あなたは誰ですか!!』

エミールが大声で叫ぶ

『それが叔父に向かっての言葉か!!良いから来い!』

『あなたの事等知りません!!』

エミールが大声で言うと、港に急ぎ歩きだす


港近くで男達に囲まれる

『何ですか!!』

『お前の叔父の借用書だ!!お前は売られたんだよ!!一緒に来い!!』

『は?何ですか!!』

エミールが言うと、キリシアとリリシャが苦笑いしている

『エミール恨むなよ!ワッハハハ』

男が笑い出すと、男達がニヤケながら近付く

『この無礼者!これ以上の無礼は反逆罪となると思え!!』

ヒストリアが大声で言う

『知った事か!!捕まえろ!!』

男が怒鳴ると、男達が襲いにくる。ケニスとキリシアが男の腕を掴み股間を蹴り上げると壁に投げ飛ばす

『なんだ!!痛い目見せてやれ!!』

男が怒鳴る

『お仕置きだね』

マルスが笑顔で言うと、キリシアが容赦なく殴り、股間を蹴り上げると、腕の骨を折っていく

『くそーー!なんだ!!化物!!』

男が叫ぶと走って逃げようとすると、ルメイルが回り込み男を殴り腕を折ると男に投げつける

『ななななんだ!!化物!!』

男が青ざめて失禁しながら叫ぶと、兵士が走ってくるのが見える

『何をしている!!』

兵士が言うと、キリシア達に武器を向ける

『あれ?良いのかな?』

キリシアが苦笑いしながらメトリシアを見る

『おい!小娘!!よくもうちの者を怪我させたな!!覚悟して貰おうか!』

柄の悪い男がやってきて怒鳴る

『襲ってきたのはこいつらだからね』

キリシアが睨みながら言う

『おい!兵士、早く捕まえて奴隷にしてしまえ!!』

男が怒鳴ると、兵士が武器を突きつけてくる

『この無礼者め!!反逆罪だ!』

騎士が怒鳴ると笛を吹く

『ききき騎士様!!』

兵士が慌て出すと、港から海軍海兵達が走ってくる

『騎士がどうした!!首になりたくなければ、消えろ!!』

柄の悪い男が怒鳴る

『どうして首に出来るのですか?』

『解らんのか!!太守からクビにされるだけだ!』

『その太守も罷免だな・・・』

騎士が苦笑いする

『なんだ!何が有った!!』

海軍海兵がやってくると、柄の悪い男とキリシア達を見て状況を理解して苦笑いする

『こいつの後ろ楯、太守なのね』

キリシアが笑顔で言う

『そうみたいだね。お仕置きする?』

リリシャが微笑みながら言うと、メトリシアが微笑みながら柄の悪い男に近付く

『頭が悪そうですけど、消えてください』

メトリシアが微笑みながら言う

『この小娘!!』

男が掴みにくると、メトリシアは杖で殴り飛ばし、男は壁に当たり、白目を剥く

『捕まえろ』

兵士の隊長が言うと兵士が武器を向ける

『全員反逆罪で拘束せよ』

騎士が怒鳴ると、海兵達が苦笑いして兵士達を捕まえ始める

『なんだ!!捕まえる相手が違うだろ!!離せ』

兵士の隊長が怒鳴る

『メトリシア姫様に武器を向けてただで済むと思うなよ!!この愚か者!!』

騎士が怒鳴ると、兵士が唖然とする

『騎士団長にエリゼトスの町が消える前に来い!!と伝えておいてね』

キリシアが笑顔で言う

『取り敢えず太守の館は消滅させに行ってきます』

リリシャが微笑みながら言うと歩きだす

『ちょちょちょっとだけ時間ください!!お願いします!!』

騎士が慌てて言う

『え?だって売られた喧嘩だよ。潰さないとね』

キリシアが笑顔で言う

『弟子の気分を害したのだから、取り敢えず地形を変えないとね』

リリシャが微笑みながら言う

『あ!リリシャ師匠、私もやります』

メトリシアが笑顔で言う

『えーと・・・お願いします。騎士団長が来るまでに太守も取り調べしますので・・・』

騎士が苦笑いしながら言うと、リリシャ達は歩いていく

『リリシャ、面倒だからこいつらも持っていって、太守に罪を認めさせよう』

マルスが笑顔で言うと、海兵が慌てて全員を縛り、引き摺って行く

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