シャークは食料?
魔導船でゆっくりシャークの目撃地点に向かうと、魚を切ったものを次々と投げ込み、待つ事にする
『マルス師匠!!あれです!!』
エミールが指差すと大きな魚影がいくつか見えてくると、撒いた魚を食べ始める
『大きいね。駆除しないと大変そうだね』
マルスが笑顔で言う
『アクアストーム』
海の水が吸い上げられる様に水柱が出来ると、シャーク達がその中を必死に泳いでいる
『みんなで狙い撃ちね』
マルスが笑顔で言う
『ストーンアロー!!!!!!』
リリシャとエミールとミリアとクレスタとエビリアとリシリアとエレーヌが一斉に魔法を放ち始めると、次々と命中する。水の柱が無くなるとシャークが海面に浮いている
『海兵さんどうやって持って帰る?』
『小型船で曳航して港まで持っていきます』
海兵が笑顔で言うと、小型魔導船で降りていく。シャークの尻尾を縛り付けて港に向かって動き出すと、アニーが1匹魔導船に引き上げる
『アニー、どうするの?』
『マルス師匠、シャークのステーキ楽しみにしていてください』
アニーが笑顔で言うと、騎士と海兵が手伝いながら解体していく。クレシアが受け取った肉を見て微笑んでいる
港に到着すると、漁師がシャークを見て大騒ぎになり始める。次々と陸揚げして、女性達は海兵に頭を下げているとお祭り騒ぎになっている
海兵が戻ってくる
『英雄殿、やはりかなり困っていたみたいです。シャークが居着いた様で、漁に中々出れなかったようです』
海兵が笑顔で言う
『殲滅しましょう!!師匠!!』
メトリシアが真剣に言う
『有名になるのは面倒だな』
キリシアが真剣に言う
『海兵と騎士が倒した事にすれば良いね。魔導船しか見えてないからね』
マルスが笑顔で言う
『暇だから良いね』
キリシアが言うと、港で喜んでいる人を見て微笑んでいる
夜になるとアニーとクレシアの料理が出揃う
『美味しい!!』
キリシアが笑顔で食べながら言う
『ステーキも臭みが無くて美味しいです』
メトリシアが微笑みながら言う
『このフライも美味しいです』
エミールが笑顔で言うとフライを挟んだパンをミリアが頬張っている
『マルス、絶対キリシアが言うね』
リリシャが小声で言う
『マルス!沢山捕まえるよ!!シャーク沢山食べるよ!!』
キリシアが笑顔で言うとみんな笑い出す
『魔物から食料になったね。雑魚だけど』
マルスが笑顔で言う
『え?美味しいから雑魚じゃない!!』
キリシアが笑顔で言う
『雑魚から格上げだね』
『当たり前!!アニー、毎日作って!!』
キリシアが笑顔で言う
数日シャーク狩りをしてシャークが見付からなくなると、エリゼトスの港に向かって出発する事にする
『リリシャ、ありがとう』
ジエルが笑顔で言う
『海兵がやった事にしてよね』
リリシャが笑顔で言う
『やっぱりな・・・魔導船がやった事には違いないから、公表はしない』
ジエルが真剣に言う
『しっかり太守勤めてよね。領民が困るのだから!!解りましたか?』
リリシャが真剣に言う
『え?・・・はい、解りました』
ジエルが苦笑いして言うと、メトリシアが笑い始める
『本当に大丈夫なのですか!!しっかりしてください!』
リリシャが笑顔で言う
『あ!そうだ、これを使ってくださいね。やっと完成しました』
メトリシアが石鹸を差し出す
『これは?』
『石鹸です!やっと完成しました、製法が完全に完成したら、教えますので、量産してくださいね』
メトリシアが笑顔で言う
『石鹸・・・作れるのか?』
ジエルが真剣に石鹸を見ながら言う
『粗悪な物が出回ると困るから、製法は秘密にしてくださいね』
マルスが笑顔で言うとジエルが約束する
魔導船が出航すると漁船が列び、漁船に乗った漁師が見送りに手を振っている
『凄い量ですね』
エミールが微笑みながら言う
『面倒だから本当に公表はしないで欲しい!シャーク食べたかっただけなのに!』
キリシアが笑顔で言う
『キリシアだね』
リリシャが笑い始めると、フローネが苦笑いしている
エリゼトスに向かって魔導船は順調に進みだす
『リリシャ、一度最高速試してみる?』
マルスがリリシャに聞くと、フローネが苦笑いする
『そうですね』
リリシャが微笑みながら言うと、衝撃に備えて貰うように全員に伝えて貰う。スクリューを最高速まで上げると、推進装置も最大まで上げていく
『速い!!』
キリシアが笑顔で言う
『浮き上がらないで航行出来るね』
マルスが海面を見ながら言うと、日が暮れるまで最高速を試してから通常航行に変える
『マルス、スクリューの魔晶石の魔力が空になりかけていたよ』
リリシャが真剣に言う
『魔力消費が半端ないね』
マルスが苦笑いする
『常に最高速は無理だよね』
『魔導炉が必要だね』
マルスが笑顔で言う
『この子達は・・・あの速度で航行出来たら大変な事になります!少しは自重してください』
フローネが真剣に言う
『そうですか?何か有った時の為に移動速度は大事ですよね』
マルスが真剣に言う
『障害物が有れば大惨事になります!気を付けてください』
フローネが真剣に言う
『そうですよね・・・座礁したら、浮遊使おうと思っていたのに』
マルスが苦笑いして言うと
『やっぱり・・・何を言っても先に何かしらの対策をしているのですね・・・魔力補充も・・・何言っても仕方無いですね』
フローネが溜め息をする
『マルスだからです!!』
リリシャが笑顔で言う
『あの速度・・・普通の船の何日分進んだのですか?』
フローネが苦笑いして言う
『エビリア、どうだろう?』
マルスが聞く
『陸地が見えてくれば良いのですが、現在どの辺りか解りません・・・』
エビリアが苦笑いして言う
『マルス師匠!前方に船です』
クレスタが大声で言うとみんな船を見る
『軍艦ですね』
メトリシアが言うと、海兵に確認して貰う。挨拶とここがどの辺りか確認する
『マルス師匠!大変です!!通常航行で2日で到着します!!10日の距離をたった1日で移動しました!!』
エビリアが真剣に言う
『10倍の速度で航行出来るんだね』
マルスが笑顔で言う
『後はゆっくり船旅を楽しみましょう』
リリシャが笑顔で言うと、フローネが苦笑いしている