港町と盗賊の襲撃
翌朝、マルスとメトリシアとケニスとヒストリアとエミールとエレーヌとナディアとレディナとイリアとフローネとリシリアで上陸すると、町中を歩いて店などを見て回る
『お兄ちゃん、耳の有る人がいるよ』
レディナが獣人族を見付けて言う
『そうだね。クライドルト王国では居ないから珍しいよね』
『うん!あそこに大きなお魚がいるー』
レディナが笑顔で言っていると、イリアもキョロキョロしながらついてくる
『マルス師匠、木の実が売られています』
メトリシアが見付けると店員に話を聞く
『油か?油なら、あそこの店に行けば有る』
店主が笑顔で言うと、メトリシアは笑顔で店に向かう
『どんな油が有りますか?』
メトリシアが笑顔で言う
『食物から取れた油と魚から取れた油が有る』
店主が笑顔で言うと、壺を出してメトリシアに笑顔で匂いを嗅がせる
『キャーーーー!!生臭い!!何これ!!』
メトリシアが涙目になって鼻を押さえると店主を睨む。店主が笑い出す
『魚の油だからな!安いからランプの燃料にしかならない』
店主が笑顔で言うと、別の壺を出すとマルスが匂いを嗅ぐ
『何の油だろう』
マルスが言うとみんな嗅いでみる
『こっちは、この付近の木の実から作った油だ!昔から作られている』
店主が言うと種類毎に説明してくれる
『昔、油から石鹸作っていませんでしたか?』
『石鹸?聞いた事無いぞ』
店主が真剣に言う
『そうですか・・・ありがとうございます』
マルスが言うと、メトリシアとフローネが油を選び始める
『この油は料理用ですか?』
『そうだな!こっちが最高級品だ』
店主が言う
『匂いが違いますね』
マルスが笑顔で言うと、エミールが匂いを嗅いでいる
『マルス師匠この三種類が欲しいです』
メトリシアが笑顔で言う
『1壺ずつだと、合わせて金貨7枚だ!』
店主が笑顔で言うとマルスは金貨を積み上げて渡す
『持って帰れるか?』
店主が笑顔で言うと護衛役の騎士が受け取り持つ
『え!えーーー!ききき騎士様!!ななな何故?』
店主が騎士の鎧を見て驚く
『ありがとうございます』
マルスが笑顔で言うと、店を出ていく。案内役の兵士が店主に口止めをしていると、店主が驚いて青ざめている
『フローネ先生、何処か寄りたい場所は有りますか?』
マルスが笑顔で聞く
『何処にでもついていきますよ。この歳になって旅に出るなんてほとんど有りませんから』
フローネが微笑みながら言う
『エミールとエレーヌは?』
『隣国からの交易品等を見ませんか?』
エミールが笑顔で言うと港付近の店を見て回る
『お兄ちゃん、お腹空いた』
レディナが言うと、フローネが笑顔で案内役の兵士に、食事が出来る店に案内して貰う
食事を終え、店を出ると港の方で騒ぎが起きている
『何か有ったのでしょうか?』
案内役の兵士に聞くと、近くの人に聞いてくれる
『大きなシャークが出て漁師が逃げ帰って来た様です』
『シャーク?』
マルスが聞くと、案内役の兵士が説明してくれる
『マルス師匠、海の魔物ですね』
メトリシアが真剣に言う
『マルス殿、近くで発見されたなら、海軍が対応するとは思いますが、シャークだと見付けるのが難しいです』
護衛の海兵が真剣に言う
『海中だと討伐は難しいよね』
マルスが真剣に言うと、魔導船に戻り始める
小型魔導船の所に戻ってくる
『英雄殿!』
海軍の海兵が笑顔で言う
『どうかしたのかな?』
『漂流船の船員です』
海軍の海兵が笑顔で言うと、1人の男が頭を下げている
『もう動いて良いのですか?』
マルスが笑顔で聞く
『助けて頂きありがとうございます』
『船は何故漂流したのですか?』
『ガベラス王国に向かっていましたが、嵐に流され、帆が破れてどうにもなりませんでした・・・他の船ともはぐれてしまいました。』
男が真剣に言う
『リオンド・ベクラード王国の交易船でした』
海軍の海兵が説明をしてくれる
『長い航路は難しいのですね』
マルスが真剣に言う
『星が見えないと何処にいるか解りませんので・・・本当に運が良くないと生きていけません。今回は助けて頂きありがとうございました』
船乗りが頭を下げてから帰っていく
『やっぱり方角と海図は必要だね』
マルスが真剣に言う
『ウンディーネ号は、帆が無いので大丈夫ですが、やはり航海は難しいのですね』
メトリシアが真剣に言う
夜になると小舟が3隻近付いて来ると盗賊が乗り込んでくる
『英雄様、盗賊です・・・』
発見した騎士が苦笑いしながら報告に来る
『お仕置きです』
メトリシアが元気に言うとみんな笑い出す
『確か中倉庫空いていたよね』
マルスが考えながら言う
『はい、まだ何も入ってないです』
エミールが微笑みながら言う
『案内してあげるかな?』
マルスが笑顔で言うと通り道の扉を空けていくと出入口を少し開けておく、盗賊達が扉を見付けると中に入り、次々と盗賊が入ってくると、別の入り口から出た海兵と騎士が追い立てると全員中に入る、盗賊達が倉庫に全員入った所で、扉を閉める
『盗賊さん、反省してね』
マルスが窓から言うと盗賊達は慌てて扉を開けようとする
『わわわ罠だと!!』
盗賊達は必死に出口を壊そうとしている
『ちょっとお仕置きしてくるね』
キリシアが笑顔で言うと入口の扉を開けて、盗賊を弾き飛ばすと次々と骨を砕き始める。エビリアとクレスタが回復させていく
『え?何故回復を・・・』
盗賊が唖然とすると、キリシアが笑顔で弾き飛ばす
『死ねないから安心してお仕置きを受けてください』
クレスタが笑顔で言うと、盗賊は青ざめ始める。クレスタが回復させていくとキリシアが次々と盗賊の骨を砕く
『キリシア、飽きた?』
キリシアが戻ってくると、マルスが聞く
『抵抗が無いからつまらない!』
キリシアが言う
『仕方無いから、騎士と海兵の練習台になって貰おう』
マルスが笑顔で言うと、騎士と海兵を連れていく。騎士と海兵が容赦無く、盗賊をボコボコにしていると、クレスタとエビリアが回復魔法を使い続けている
『かなりストレス溜まっているのかな?』
マルスが呟くとみんな笑い出す
『え?毎日ボコボコにされているので・・・』
騎士が苦笑いしながら言うとキリシアを見る
『弱いから仕方無いね』
キリシアが笑いながら言うと、騎士が苦笑いする
翌朝、海軍の軍艦が横付けすると、盗賊を引き渡す
『これは・・・何が?』
海軍の海兵が苦笑いして見ている
『え?盗賊はお仕置きです!そうですよね、騎士さん』
マルスが笑顔で言う
『え?その通りです・・・ストレス解消では無いです・・・』
騎士が苦笑いすると、海軍の海兵が苦笑いしている
『あ!!やり忘れた!もう一度やり直しね』
マルスが盗賊達に聞こえるように言うと盗賊達が震えだして、海軍海兵の足にしがみつく
『ここで余罪全部大声で言いなさい!!そうでないとやり直します』
マルスが盗賊達に言うと盗賊達が怯えながら叫びだすと海軍の海兵が苦笑いしている
『盗賊が一網打尽とは・・・アジトも教えてくれるとは・・・』
海軍の海兵が苦笑いする
『後は任せた!!!』
キリシアが笑顔で言うと全員笑い出す