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2-3話 エミールの1日

『明日は、糸と魔石取りに、迷宮へ行ってきますね』

キリシアがいい、リリシャも同意する

『私も行きますか?』

『エミールは先生のお手伝いをしていてくださいね。魔力制御もね』

『危険だからまだ難しい』

『はい!わかりました』


迷宮の10層から12層を殲滅しに向かう


エミールはご飯の準備から洗濯、掃除をこなし、ギルドにギルドカードを受け取りに行く

『ヘザーネさん、ギルドカードを受け取りに来ました』

『エミールさん、こちらになります』

『ありがとうございます。あと、こちらが魔石を交換したランプです』

『ありがとうございます』

点灯、消灯出来るのを確認すると奥に行く。バイルが現れ、フローネを確認して奥の応接室に案内する

『まさか、フローネ殿が来られるとは思いませんでした』

『バイル殿もお元気そうで何よりです』

『魔法のランプは便利ですから、壊れてからは結構不便でした。修理していただき、ありがとうございます』

『魔石も魔石交換もリリシャ達がやってくれました』

フローネは微笑む

『しかし驚かされる事ばかりです。3人で下層から大量の魔石を持って帰るなど、未だに信じられません』

『あの子達は何を起こしても気にしないようにしています』

フローネも苦笑いする

『そちらの子は?』

『私の昔の知り合いの孫で、リリシャの弟子になりました』

『はじめまして、エミールと言います』

『エミールが噂のリリシャの弟子ですか。頑張ってください』

『いつか、師匠達のようになれるように頑張ります』

『無理はしないように。あの人達に追い付くなんて思わず、じっくりと学ぶように』

バイルも苦笑いする

『わかりました』

エミールは頭を下げる

『修理のお代です』

フローネは銀貨5枚で十分ですよ、とバイルに返す

『そんなに安くして頂いてよろしいのですか』

『あの子達は、練習台ですからいらないと言うと思いますよ』

『言いそうですな』

バイルは笑う

『いつまでもお邪魔するのは悪いので、これで帰りますね』

ギルドを出て家に帰る


『本当に11層から先は誰も来ない』

『魔法使えないとかなり厳しいからね』

キリシアにリリシャが返答すると

『魔法はありがたい』

キリシアが言う

キャタピーとバタフライを見つけ次第、焼き尽くしながら一周して

『そろそろ帰ろうか?』

『エミールの顔も見たいし』

リリシャは少し嬉しそうな顔をしている

迷宮を出て、取り敢えず先生の家に向かう


『フローネ先生、いますか?』

『師匠、お帰りなさい』

『エミール、ただいま』

『魔石と糸を置きに来ました』

中に入り、魔石と糸を出していく

『1日でこれだけ集められるのですね』

エミールは数を見ながら呟くと

『普通の人の五倍ぐらいですよ』

フローネはエミールに教える

『そうなのですね』

エミールはそう言って、数えながらしまっていく

『フローネ様、一杯なのですが、何処にしまいましょうか?』

フローネは魔石の山を見て

『あなた達は、何時もこのぐらい集めるのですか?』

『いつもより多いかな?』

キリシアが言うと

『エミール、訂正します。普通の人の10倍以上です』

フローネが言うと、エミールは驚くが

『わかりました』

『あなたが今持っている魔石は、どのぐらいで買取りしてくれるか解りますか?』

『銅貨50枚ぐらいですか?』

『銀貨2枚だよ』

『えー!!

200ぐらい有りますから、金貨40枚?』

エミールは固まりながら計算する

『そうです。ギルドで自重してほしいとは、このことだったのね』

フローネが納得する

『あと、これは生活必需品と迷宮で着る服を買って置いてね』

キリシアが金貨3枚を渡す

『こんな大金、宜しいのでしょうか?』

『装備が悪くて怪我されたら嫌だから。あと、先生と一緒にいて甘え過ぎないように渡しておきます』

フローネを見てから

『ありがとうございます。大事に使います』

『バイルにランプ返して来ましたよ。これが代金です』

『先生がもらっておいてください』

リリシャが言うと、フローネは

『そう言うと思っていました。』

『明日は、ギレリムにランプの外装を作って貰おう』

キリシアが言うと、リリシャが頷く

『領主に早く納品しちゃいましょう』

キリシアが言い、フローネが苦笑いする

『何個作るつもりですか?』

『何個でも作りますよ。余ったら道具屋に置いて貰えば良いしね』

『そうですね』

『それに、マルスとエミールの学費と、生活費の準備をしてあげないといけないからね』

キリシアが笑う

『え?私の学費?』

『来年、魔法学院行くでしょー』

『え?良いのですか?』

『ただし、ちゃんと勉強しないといけないですよ』

リリシャが言うと

エミールはフローネを見て涙目になる

『あなた達は、そこまで考えていたのですか?』

フローネは呆れた顔になる


『修行なんていつでも出来ます。魔法学院での大事な一時期は、一生に一度ですから』

リリシャはそう言ってマルスを見る


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― 新着の感想 ―
[一言] 学校に行っても、教わるものは無いかもしれないけど、人との縁は教わるものじゃないからね~(゜ー゜)(。_。)ウンウン
[一言] 『それに、マルスとエミールの学費と、生活費の準備をしてあげないといけないからね』 そんな学費を気にするような額じゃないほど稼いでいるでしょう。ただ金貨ばかりにしても、どうやって保管している…
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