魔法学院とルキアとリーネ
リーベルは講師と会議を始める
『エミールの魔導書とエレーヌの魔法のランプですが、卒業研究として、発表を控えた方が良いとは思いますが、意見は有りますか?』
リーベルが真剣に言うと、講師達が確認して青ざめている
『凄すぎる・・・ここまで凄いと・・・魔法学院の教科書に出来ます』
講師が見て言う
『こんな付与魔法知りません・・・』
『え!この魔法・・・研究していたのに・・・』
『魔法学院の教科書と違う事が多すぎる・・・』
講師達が青ざめながら黙り込む
『どうするのですか?』
アリシアが笑顔で言うと、講師達が黙ったまま時間が進む
『規定では、卒業研究結果を認定すれば、卒業が認められますが、認定には発表が必要です・・・例外としては、国家機密に触れる内容は機密として、講師の全員の認可と学院長の承認で発表をしなくて済みます。』
職員が説明をすると講師達がガックリする
『全授業免除なので、特例として展示のみとしませんか?発表会が終わったらもう誰も文句は言えません・・・それ以外に無いと思いますが、どうですか?』
リーベルが真剣に言うと、講師達が真剣な顔付きで同意する
翌日、魔法学院に通学する
『マルス様、おはようございます』
ルキアが笑顔で言う
『ルキア、おはよう・・・リーネどうしたの?』
マルスがリーネの様子に聞く
『実は昨日の夜、ポーション作成した事を話したら、両親から魔法薬等どうでも良い!ちゃんと魔法の勉強しろと怒られました』
リーネが落ち込み気味に言う
『やっぱり貴族の親はダメだね・・・ルキア、リーネを弟子にしてあげれば?親が文句言えないようにね』
マルスが笑顔で言う
『え?私なんかの弟子にですか!!不可能です!!』
ルキアが驚いて大声をあげる
『え?ルキアからいつも習っているから、弟子にして欲しい』
リーネが笑顔で言う
『親友だから!当たり前です!それに私はマルス様の様に凄い魔法使いでは有りません』
ルキアが慌てて言う
『私からしたら、何でも出来る凄い魔法使いです』
リーネが真剣に言うと、講師が入口で見ている
『え?そんな事無いです!魔法学院にも落ちるかどうかの実力しか無かったのに!』
ルキアが大声で言うと周囲の生徒が苦笑いしている
『会った時は、アクアも使えなかったぐらいだったけど、今はどのぐらい覚えた?』
マルスが笑顔で聞くとミリアとメトリシアが微笑んでいる
『え?アクアとアクアカッターとアクアボールとウインドとウインドカッターとファイヤーとファイヤーボールとファイヤースモールボールとファイヤーアローとストーンアローとシャイニングアローとフリーズとフリーズアローとヒールとボイズンリカバーしか使えないです!!』
ルキアが言う
『初級魔法は大体使えるよね』
マルスが笑顔で言う
『はい!使えますけど』
ルキアが笑顔で言う
『もう教える側になっても良いぐらいの実力だね』
マルスが笑顔で言う
『え?そんな事は有りません!!エレーヌ先輩よりまだまだしたですから!!』
『ルキア、そんなに沢山魔法使えるの?』
リーネが驚きながら言う
『え?少ないでしょ?』
ルキアが真剣に言う
『入口にいる担任!!あなたはいくつ使えますか?』
マルスが担任を見て言う
『え!!5つです・・・・』
担任が苦笑いして言う
『え!そんなに少ないのですか!!』
ルキアが驚く
『担任、ルキアに魔法を教えられる?』
『え!むむむ無理だ!!全属性使える魔法使い居ないだろ!!』
担任が慌てて叫ぶ
『やっぱり無能だね』
マルスが笑顔で言う
『え?無能・・・・』
担任が崩れ落ちて泣き始める
『リーネはどんな魔法使えるかな?』
『え?アクアとアクアボールとアクアアローとウインドとウインドカッターとファイヤーとファイヤーアローです』
リーネが真剣に言う
『はぁ!!!』
周囲の生徒が大声をあげる
『普通の魔法使いだね』
マルスが笑顔で言う
『私もまだまだ未熟だから教えられません』
ルキアが真剣に言うと、担任が逃げるように走って行く
『ルキアは立派な魔法使いですよ』
メトリシアが笑顔で言う
『え?メトリシア様、まだまだです』
『リーネさんの両親が面倒な事を言っても、ルキアの弟子なら文句つけれないですからね』
メトリシアが真剣に言う
『え?私の家柄では無理です!!』
『アルクオドール伯爵夫人になるのだから!!』
『そうですけど・・・』
ルキアが照れて赤くなる
『リーネさんの為に弟子にしてあげれば良いです。それに将来アーメルドで2人で研究する建屋も有りますから』
メトリシアが笑顔で言う
『え?研究する建屋?』
ルキアが疑問に言う
『メトリシア、内緒でしょ。正式発表されてないのだから!!』
マルスが苦笑いして言う
『あ!!まだでした!すいません、聞かなかった事にしてくださいね』
メトリシアが苦笑いして言う
『アルに聞いてみます』
ルキアが真剣に言うとリーネが見ている
『マルス、何をしたのですか?担任が逃げ込んで来ましたが』
リーベルが苦笑いしてくると生徒達が次々と説明する
『ルキア、あなたは既に数十年に1人の逸材です。実質マルスの弟子みたいなものですから・・・リーネを弟子にするのは親友として、良いことですよ』
リーベルが真剣に言う
『え!リーベル様まで!!』
ルキアが言うと生徒が見ている
『マルス、エミールの件で話が有ります。午後、研究室に向かいますね』
リーベルが苦笑いして言うと帰っていく
『じゃあクラスの授業に行こうかな』
マルスが笑顔で言うと、生徒達がマルスを見送っている
『あれ?授業は?』
ルキアが呟く
『担任いないですね』
リーネが言う
『無能だから仕方無いですね』
ルキアが言うと、リーネと魔導書を読み始める。生徒達が苦笑いしている
(ルキアさんのせいだけど、言えない・・・)