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魔導船と杖

1ヶ月後魔導船が完成する

『マルス、完成で良いの?』

リリシャが笑顔で言う

『後は浮いてくれれば良いけど、制御は確認出来たから上手くいってほしいけど、まずは外装の確認だね』

マルスが真剣な顔で言うと、下側から見て回る。みんなついてくる

『マルス師匠、なんで船首の下にコブみたいなのが有るのですか?』

ミリアが真剣に聞く

『文献に、速く動くと浮いて安定しなくなると書いてあったから、沈む方に力が掛かるように作ったよ』

マルスが笑顔で言う

『あ!推進装置も沈む様に作ったのですね!』

メトリシアが船の下側の両脇に取り付けられている推進装置を見て言う

『普通の船には無いよね。だから下側の形が中央が窪んで水が後方のスクリューにいくようにしたけど、上手くいくかな?』

『マルス師匠が考えたなら、上手くいきます!!』

エミールが笑顔で言う

『本当に大きいですね・・・大型船と同じぐらいか、それよりも大きいですね。本当に形にするなんて思いませんでしたよ』

フローネが微笑みながら言う

『はい!大きいです!それに沈まない様に外装の上側にフロートの魔道具も設置したので、沈まないでほしいです。』

マルスが見上げながら言うと、みんな甲板に移動していく


『外から見ると操舵室が高いです!それに後方のガラス張りの居室と食堂も眺めが良さそうです。』

エビリアが笑顔で言う

『厨房も使いやすいですからね』

アニーが笑顔で言う

『モニターも驚きました。前方後方に周囲が操舵室で確認出来るのは良いです』

リリシャが微笑みながら言う

『もう忘れ物は無いかな?』

マルスが真剣に言うと、みんな考えて思い付かない様子でいる


マルス達は浮遊の魔道具を使うと、固定を外して海に魔導船を移動していく


『マルス師匠!浮きました!』

ミリアが笑顔で言う

『みんなで乗って動かして見ようか?』

マルスが笑顔で言うと、みんな船に乗り込むと船の中を確認して回る

『マルス、浸水してないよ』

キリシアが笑顔で言うと、みんな戻ってきて、異常が無いのを確認する

『海底ギリギリだから推進魔道具で動かすよ』

マルスが笑顔で言うと魔道具を使い始める。ゆっくり進み出すと舵をルメイルが操作する

『動いた!!マルス完成?』

キリシアが笑顔で言う

『ある程度陸から離れたら、スクリューで動かすよ』

マルスが笑顔で言うと、推進装置を停止してからスクリューを動かし始める。マルスは回転用の魔道具の部屋のモニターを見ていると、魔導船は順調に進み始める。舵で操作して貰い、アーメルドの港に戻って来ると、軍艦の脇に停船する


『マルス、おめでとうございます。本当に完成させるなんて思いませんでした。金属が使われた船が浮くなんて思いませんでした』

フローネが微笑みながら言う

『これで南の大陸に行く準備が出来ます。』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑い始める

『マルス、早く行きたい!』

キリシアが笑顔で言う

『キリシア、航行に慣れないと難しいよ』

マルスが苦笑いする

『航路の確認と自分達の現在地が正確に解らないと、大変な事になります』

エビリアが真剣に言う

『海軍や船乗りが必要だね』

マルスが笑顔で言う

『そうだね・・・準備は必要だよね』

キリシアが苦笑いすると、軍艦に横付けして貰い、魔導船の錨を下ろしてから鍵を掛けて軍艦に移ると、港に戻る

『完成したのですか!!』

アルクオドールが笑顔で言う

『まだ準備が必要だけど、浮いたね』

マルスが笑顔で言う

『凄いです・・・乗ってみたいです』

アルクオドールが笑顔で言う

『少し時間ほしいかな?鍵は掛けたから、侵入は出来ないと思うけど、甲板には乗っても良いから、暫く警備を頼んで良いかな?航海に出る前に気空挺をリベリアに戻したいからね』

マルスが笑顔で言う

『あ!はい!勿論良いです』

アルクオドールが笑顔で言う

『船は作ったけど、失敗したからね』

マルスが苦笑いして言う

『え!マルス、失敗したの?』

キリシアが声をあげると、みんな驚いている

『良く考えたら、船に乗る為には、飛ばないと行けないからね・・・大型船で横付けして貰う必要もあるから・・・』

マルスが苦笑いして言う

『あ!!高くて乗り込めない!!どうするの?』

『荷物を吊り上げる為の装置と小型船を用意して、縄梯子用意した方が良いね』

マルスが考えながら言う

『マルス、作って!!』

キリシアが笑顔で言う

『そう言う事ですね・・・大き過ぎて高さが高過ぎたのですね』

アルクオドールが笑顔で言うと、みんな船を見て微笑んでいる


アルクオドールに手紙を預けてから、翌朝、気空挺でリベリアに向かって出発する


リベリアが見えてくると、門番に挨拶してから、屋敷に着陸すると、屋敷内で今後の予定を考えて、アーメルドに向かう準備を始める

『マルス師匠、ギレリムさんとラーケンさんが来ました』

エビリアが言う

『マルス、完成したぞ!』

ギレリムが笑顔で言うと、マルスとリリシャは笑顔で馬車に行くと馬車から槍と鎧と杖を工房に運び込み、付与魔法の準備をする

『凄い・・・この槍、魔力を通しても全く抵抗感が無い・・・』

マルスが呟く

『杖も全く抵抗感が無い・・・魔力を込めるといくらでも流れていく・・・』

リリシャが杖をさわりながら言う

『ギレリム!最高の出来だね!!』

マルスが笑顔で言うと槍から付与魔法を始める。槍と鎧の魔石に魔方陣を書き込むと、杖の魔方陣をリリシャとマルスが書き込む

『完璧です』

リリシャが真剣に魔方陣を確認してから言うと、マルスも確認が終わり、微笑んでいる。魔力を通して魔道具化させると凄い光と魔力が溢れ始める

『え!!まさか!!』

リリシャが驚いて声をあげると、ギレリムも光に驚きながら声をあげる。光が収まり始めると、マルスとリリシャは急いで鑑定を始める

『リリシャ師匠、マルス師匠、何が起きたのですか?』

エミールが慌てて来るとみんなやってくる

『又、神様のイタズラです・・・やりました!!』

リリシャが笑顔で言うと、フローネが苦笑いしながら鑑定をしていく

『杖が2本と槍ですね・・・誰の分ですか?』

フローネが微笑みながら言う

『キリシアの槍とエビリアの杖とクレスタの杖です』

マルスが笑顔で言うとエビリアとクレスタに差し出す

『え?・・・えーーーーーーー!わわわっ私の杖!!』

エビリアが大声をあげると、エビリアの杖を震える手で受け取る

『うそ・・・こんな杖・・・使うのが怖いです・・・』

クレスタが涙目で言うと、クレスタの杖を受け取る

『リシリアさん、神様のイタズラが起きなくてごめんなさい』

マルスが苦笑いして言う

『え?私の杖?・・・・』

リシリアが言うと、マルスが花の中心に魔石が埋め込まれたリシリアの杖を手渡す

『うそ・・・構造強化、軽量化、体力回復、体力強化、生命力回復、生命力強化、精神力回復、魔力増幅、魔力回復力強化、魔力制御強化、状態異常究極耐性、対抗魔法防御、魔法防御耐性強化、精神魔法耐性強化、浮遊、聖属性、光属性、精神異常回復力強化、状態異常回復力強化まで、凄すぎます』

クレスタが呟く

『構造強化、軽量化、体力回復、体力強化、生命力回復、生命力強化、精神力回復、魔力貯蔵増幅、魔力回復力強化、魔力制御強化、状態異常耐性、対抗魔法防御、魔法防御、精神魔法耐性強化、浮遊、聖属性、水属性、精神異常回復強化、状態異常回復強化なんて・・・・どうしたら・・・』

エビリアが震える手で持ちながら言う

『え?軽量構造強化、体力回復強化、生命力回復強化、精神力回復強化、魔力貯蔵増幅、魔法防御・・・6個?え?おかしい?』

リシリアが苦笑いしてフローネに見せる

『完全に本気ですね・・・6個に見えて、実質11個ですね』

フローネが苦笑いして言う

『上手くいって良かったです』

マルスが笑顔で言うと、リシリアが震え出す

『マルスのズルですね』

リリシャが笑顔で言うとミリアとエミールが笑い始める

『キリシアが帰ってくるの楽しみだね』

マルスが笑顔で言うと、みんなキリシアの槍を鑑定して、驚いている

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