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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
8章 魔法学院後期
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ハルドとアーセルとリーネ

翌朝、魔法学院に向かうとクラスで講義をしてから、レズオスに自習を見て貰っている間に、研究室に向かう

『マルス様、魔導書の写しが終わったそうです。確認をお願いします』

職員が笑顔で言うと、2階に向かい魔導書を確認する


『誤字と表現も大丈夫ですね』

マルスが微笑みながら言うと、メトリシアもミリアが確認する

『マルス様、お願いが有るのですが・・・魔法の師匠になって貰えませんか?何が有っても頑張りますのでお願いします』

女生徒が真剣に言うと頭を下げる

『自分もお願いします!!』

男生徒が頭を下げる

『弟子は今は沢山いるから無理かな?』

マルスが苦笑いして言う

『そこを何とか!!お願いします!!何でもしますのでお願いします!!』

『マルス師匠、どうします?』

メトリシアが苦笑いして言う

『メトリシアとミリアはどう思う?』

『もう弟子はいっぱいだと思います』

メトリシアが苦笑いして言うと、ミリアが頷いている

『大賢者研究会の入会については?ルキアと門下かな?』

マルスが笑顔で言う

『あ!それなら良いですね!字が綺麗なので、魔導書の写しと引き換えに魔法を少し教えれば良いですね』

メトリシアが笑顔で言う

『え!本当ですか!!大賢者研究会に入れて貰えるのですか!!お願いします!!』

女生徒が笑顔で言う

『エミールとルキア次第だね』

マルスが笑顔で言うとエミールとルキアがやってくるとミリアが説明をしている

『マルス師匠!私は今年で卒業ですが、2年生の生徒が入会するのは良いと思います。2人とも図書室で真面目に魔導書の写しをしてましたから』

エミールが微笑みながら言う

『私も良いですが、回りから疎まれる覚悟は有りますか?』

ルキアが真剣に聞く

『もう疎まれていますので、大丈夫です!!』

『私も良いです。』

ルキアが笑顔で言う

『色々秘密にする事が有るけど、秘密は守れるかな?』

『はい!勿論です!!一生秘密にすることを誓います』

2人が真剣に言う

『秘密を守れなかったら、国が何処までも追い詰めますからね』

メトリシアが笑顔で言う

『はい!よろしくお願いします』

『あ!そうだ、ルキアの友達も入会させるのを忘れていた!』

マルスが苦笑いして言う

『え?あ!!リーネに頼まれていましたが、色々有って忘れていました』

ルキアが苦笑いしている

『メトリシア、リーネさんに確認しておいてね』

『はい!マルス!!』

メトリシアが笑顔で言うと、ルキアとミリアと出ていく


リーネを連れて戻ってくる

『ありがとうございます、マルスさん』

リーネが笑顔で言う

『自己紹介よろしくね』

『アーセル・リーガルトといいます。』

アーセルが笑顔で言う

『リーガルト?北の領主ですね!』

メトリシアが驚いて言う

『はい、そうですが、どうかしました?』

『領主さんと領主の息子、元気かな?』

マルスが微笑みながら言う

『え?叔父様を知っていらっしゃるのですか?』

『ゴブリンの時に会ったからね』

マルスが笑顔で言う

『え!じゃあ、もしかして、リベリアの英雄様を知っていらっしゃるのですか?』

『よく知ってます』

メトリシアが笑顔で言うと、アーセルが目を輝かせている


『ハルド・バスカルトと言います』

『え!バスカルト男爵家の一族?』

『はい、分家です』

『あの男爵の息子どうにかならないの?』

メトリシアが苦笑いして言う

『え?あれですか?無理です、近付かない方が良いです!』

ハルドが苦笑いしている

『リリシャが滅多打ちにしても懲りてないのかな?』

『え!!リリシャ様を知っているのですか!!』

『はい、良く知っています!!』

エミールが笑顔で言う

『リリシャ様に領地の事で聞きたかったのですが・・・』

『割譲の理由ですか?』

『え!知っているのですか?』

ハルドが言うと、メトリシアが説明をする。アーセルとルキアが苦笑いしている

『・・・・全部あの男のせいだったとは・・・』

ハルドが悔しそうに呟く

『リリシャを恨んでいますか?』

『え?いえ!逆恨みはしないです!あの男を止められない、男爵を恨みます!』

ハルドが言うと、エミールが微笑みながら出ていく


『マルス、何か用ですか?面倒事になる前に来て欲しいなんて』

リリシャが笑顔で入ってくる

『え!綺麗な人』

アーセルが呟くとハルドが驚いている

『リリシャ、バスカルト男爵家の人なんだけど』

マルスが苦笑いして言う

『え?・・・ハルドかな?』

リリシャが苦笑いして言う

『はい、リリシャ様・・・お久しぶりです』

ハルドが苦笑いして言う

『もしかして、恨んでいます?ごめんなさい』

リリシャが苦笑いして言う

『え?いえ・・・領民が幸せに暮らしているのは聞いています』

『領主になりたいのですか?』

『え!・・・無理です。自分には無理だと解っています』

ハルドが苦笑いしている

『欲しいと言えば、騎士団から1つぐらい貰ってあげたのに』

リリシャが笑いながら言う

『あ!!そうです!!出来ます』

メトリシアが思い出して言う

『え?何故ですか?』

『聞いたと思いますが、実は掛け金の金貨は全部騎士団に貸してあります。代わりに領地を寄越せと言えば良いだけですね』

リリシャが笑顔で言う

『え?どう言うことですか?』

ハルドが苦笑いしている

『侯爵領の食糧難で金貨が必要だったので、全部貸してあります。お陰で沢山の人が助かったので、騎士団は感謝してます』

リリシャが笑顔で言う

『・・・金貨欲しさにやったのではなく・・・人を救う為に利用したのですね。リリシャ様、教えてくれてありがとうございます。気持ちの整理が出来ました!頑張って魔法を学んで、領民を安心させます!』

ハルドが涙目で言う

『マルス、どうするの?』

『大賢者研究会に入れたよ』

『そう、宮廷魔術師にするのかな?』

『なりたければ、なって貰うけどね』

『それも良いかも知れないですね。もうあの愚か者を思い出したくも無いですからね』

リリシャが笑いながら言う

『アハハハ・・・早く廃嫡して欲しい』

ハルドが苦笑いして呟く

『え?廃嫡?』

『え!聞かなかったことにしてください!!』

ハルドが真剣に言うと、みんな笑いだす


『リーネ・ロイエストです。』

リーネが笑顔で言う

『ロイエスト?どこかで聞いたような?』

マルスが考え始める

『ロイエスト・・・クレスタさんです!!』

メトリシアが驚いて言う

『え?亡くなった、クレスタ御姉様知っているのですか?』

リーネが真剣に言う

『妹?』

『従姉妹ですが、御姉様が亡くなってしまいました。』

リーネが寂しそうに言う

『マルス、面倒ですね。エミール、呼んできてね』

リリシャが苦笑いすると、エミールが走っていく。リーネが疑問にマルスを見ている


『リリシャ師匠、お呼びですか?』

クレスタとエビリアが笑顔で入ってくる

『え!!クレスタ御姉様!!!』

『え?リーネ?何故ここに?』

クレスタが驚いている

『ルキアの親友だから大賢者研究会に入ったよ』

マルスが笑顔で言う

『リーネ、しっかり魔法を教えて貰いなさいね』

クレスタが笑顔で言う

『御姉様亡くなったと聞いていたのですが・・・』

リーネが真剣に聞く

『えーと、不治の病になり、追放されただけです。運良く師匠に拾われて、不治の病も完治して、弟子として魔法を教えて貰っています』

クレスタが笑顔で言う

『え?不治の病ですか!!!治ったのですか!!』

リーネが大声で言うと、アーセルとハルドが驚いている

『エミール先輩もミリア先輩もメトリシアも全員克服しています』

クレスタが微笑みながら言う

『御姉様は家に帰らないのですか?』

『え?帰る気は無いですよ。面倒ですから!それに師匠と一緒が1番です』

クレスタが笑顔で言う

『お父様に治った事を言わないのですか?』

『言う気もないし、逆に近付いてきたら無視します』

『近付いたら、お父様に警告して貰います』

メトリシアが笑顔で言う

『そうですか・・・また会えますか?』

リーネが寂しそうに言う

『マルス師匠に言えば会えますよ』

クレスタが笑顔で言う

『え?・・・マルス師匠?』

リーネがマルスを見て考え込む

『あ!!もしかして・・・そう言う事なのですね!マルス様!』

アーセルが驚きながら言う

『は?何が何だか・・・アーセル、どう言う事だ?』

ハルドが苦笑いしている

『ハルド、解るでしょ。ゴブリンに西の侯爵家が絡んで、マルス様の実力で』

アーセルが真剣に言う

『・・・え!もしかして!リベリアの英雄様!!』

ハルドが大声をあげる

『内緒ですよ。国王陛下に怒られますから』

メトリシアが笑顔で言う

『え?そう言うことか・・・』

ハルドが苦笑いしていると、アーセルが頭を下げている

『面倒だから、死ぬまで内緒にしてね』

マルスが笑顔で言う

『はい!誓います』

アーセルとハルドとリーネが慌てて言う



リリシャとマルスはアーセルとハルドとリーネに魔法の発動方法と、何が重要か、事細かに説明を始める


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