リリシャとテシーラ
魔法練習が終わると全員教室で自習を始める
『レズオスさんも練習しましょうね』
マルスが笑顔で言うと、エレーヌとルキアと一緒に始める
『・・・・ファイヤーキャノン!』
『・・・・ファイヤーボール!』
エレーヌとルキアの魔法の爆風にレズオスは呆気にとられているとエレーヌとルキアが魔法を撃ち終わるまで見ている
『レズオス様は練習しないのですか?』
エレーヌが笑顔で言う
『え?エレーヌさんの師匠はもっと凄いのですか?』
レズオスが苦笑いして言う
『はい!エミール師匠に追い付ける様に頑張ります!』
エレーヌが笑顔で言う
『そうですか・・・リーベルは何か言ってなかったのか?』
『そう言えば、近付いて来ませんが何か?』
『常識を教えるのが不可能なのか・・・』
レズオスが苦笑いしている
『・・・・・ファイヤーボール!』
レズオスが魔法を放つ
『レズオスさん、魔力制御がまだまだですね、詠唱は有っていますが、詠唱はしっかり魔力を乗せてください』
マルスが笑顔で言うと詳細に説明を始めるとレズオスが苦笑いしながら練習する
『・・・ファイヤーボール!』
レズオスが魔法を放つ
『良くなりましたね。それを忘れないでくださいね。後は回復魔法はどのぐらい使えますか?』
『え!ある程度使えますが・・・』
『家に帰ったら、練習してくださいね』
マルスが笑顔で言う
『1つ聞きたいだが・・・全員攻撃魔法と回復魔法使えるのか?』
レズオスが苦笑いして言う
『弟子は全員使えますよ。生徒は、まだそこまで教えてないですね』
『そうですか・・・』
レズオスが苦笑いしている
『お母様・・・マルスは常識が有るのですか?』
『マルスの常識・・・普通の常識は無いですね、教える前に強くなりすぎて、教えることが不可能になりました。リリシャもキリシアもそうです・・・弟子達も全員ですね。リベリアの英雄達は常識が通用しませんので、気を付けてくださいね』
フローネが微笑みながら言う
『そうですか・・・』
『監視・・・いえ、保護者が必要な理由解りますか?』
『お母様にそこまで言われると言う事はいなかったら何を始めるか解らないと言う事ですね』
『頼みましたよ。マルスの暴走は止めてくださいね』
フローネが微笑みながら言う
翌朝、王城からの使いが来ると王城に向かう
『英雄殿、いつか会える事を楽しみにしています』
セクラが笑顔で言う
『あ!セクラ様、こちらは飛空艇の見学させて貰ったお礼です。帰ったら開けてくださいね。手持ちが少ないので、これしか有りませんでした。』
マルスが笑顔で木箱を手渡す
『何でしょう?楽しみは国に戻ってからですね』
セクラが微笑みながら言う
『師匠、また会いましょう』
『ルーセント、元気で頑張りなさいね』
フローネが笑顔で言うと、ルーセントとセクラが飛空艇に乗り、飛空艇が上昇していくと魔法王国に帰っていく
『魔法王国と魔工王国は心配なくなった。前から話の有った件だが、許可する・・・しかし船はどうする?』
国王が笑顔で言う
『自分達の船を作ろうと思います』
『出来たら、時々貸して欲しい!その代わり管理は海軍にやらせる』
国王が笑顔で言う
『解りました。造船する場所なのですが・・・』
『アーメルド伯爵には話してある。古い大型船も解体して材料にして良いそうだ!』
国王が笑顔で言う
『流石騎士団長と違う!』
キリシアが笑いながら言う
『早く宮廷魔術師と騎士団長を育ててほしい』
『お父様、師匠は王国重鎮の教育係で無いですよ』
メトリシアが苦笑いして言う
『仕方無いだろ?他に信頼出来る人がいない!ヒストリアの実力もそうだが、王国最強クラスは全員マルスとキリシアとリリシャの弟子だからな』
『え?マルスのクラスの生徒でも宮廷魔術師級と思いますが』
レズオスが苦笑いして言う
『3年後が楽しみだ』
国王が満足そうに笑っている
『あ!テシーラはどうなっていますか?』
マルスが苦笑いして聞く
『会っていくか?』
国王がリリシャを見て言う
『はい、過去と向き合います』
リリシャが真剣に言うと、マルスとリリシャが牢獄に向かう。兵士がテシーラを連れてくる
『まさか!!リリシャ!!』
『テシーラ・・・』
『何故!何故!!なぜーー!ここに!私を嘲笑いに来たの!!』
『テシーラ、何故あなたは、こんな事を』
『全て国が悪い!!私達を蔑ろにする国が悪い!!』
テシーラが怒鳴り続ける
『・・・進歩が無いのですね・・・あなたが色々してくれて、仕官できなかったことを感謝します。お陰で素晴らしい先生と仲間と出会えました。』
リリシャが笑顔で言う
『リリシャごときが!!何を!』
テシーラが怒鳴るとリリシャが魔力を解放する
『なななっ何なの!!こんな魔力あり得ない!!』
『テシーラ、あなたは、この4年間全く修行しなかったのですね。こんなに実力に差が出るなんて・・・本当に研究院に入らなくて良かったです』
リリシャが微笑みながら言う
『何でよ!何で!!何故!何故なの!!』
『もう本当に会うことが無いかも知れないけど・・・さようなら・・・古き友達テシーラ』
リリシャが涙目で言うと部屋を出ていく
『何故よ・・・・リリシャごときに・・・・うわっーーーーーーー!!』
テシーラは大声をあげると泣き始める
『マルス少しだけ、こうしていて良いかな?』
リリシャはマルスを抱き締めて呟くと肩を震わせている