魔法学院とレズオス
食事が終わると魔法練習場に向かう
『マルス、作ったのですね』
リリシャが笑顔で言うと、試し撃ち始める。順番に魔法を使い、笑顔になっている
『リベリアにも早く作ってね』
リリシャが笑顔で言うと、クレスタとエビリアが笑顔で頷いている
『そうだね・・・魔光石も欲しいから、南の大陸の迷宮にも行きたいんだよね』
マルスが笑顔で言う
『良いですね!気空挺で行くの?』
『迷っているよ。魔動船作るのも良いかなって』
『船旅ですね!したいです!!』
エビリアが笑顔で言う
『造船所が必要ですね・・・アーメルドにするの?』
『そうだね。色々船の魔導書が有るからね』
『すぐに作る?』
『もう少し時間欲しいかな?生徒達が基礎を完成させるまで』
マルスが笑顔で言う
『生徒達?』
『魔法学院の1年生の一クラス、講師がいないから、教えていたんだよね。魔力制御と詠唱の練習も出来てきたから、そろそろ次を教えないとね』
マルスが笑顔で言う
『明日、覗きたいな』
リリシャが笑顔で言う
『あ!そうだ!魔法研究院に居た、テシーラって知っている?』
『え!・・・はい、知っています』
リリシャの表情が暗くなる
『食堂で食事会した時に、魔動車を使い、前国王と王妃様とヘルトを暗殺に来たから、処刑になるよ。全く使い物にならない人だね』
マルスが微笑みながら言う
『え!テシーラが処刑?そうなのですか・・・』
リリシャが驚いている
『リリシャを見下して、自分達が再現出来ない魔道具の作者を知らなかった様だね・・・人間性が良くないね』
『テシーラは才能が有ったのですが、全く進歩しなかったのですね』
リリシャが呟く
『1度会ってみる?』
『少し考えさせて欲しいです。』
リリシャが苦笑いして言う
『リリシャ師匠!私達は幸せです。良い師匠と友達に恵まれて。あの時会えなかったら、私達は何の進歩も出来なかったと思います。』
クレスタが真剣に言う
『過去とちゃんと向き合いたいですね』
リリシャが微笑みながら言う
翌朝、魔法学院にみんなで向かうと、リーベルの元に向かう
『え!マルス、何の用ですか?』
リーベルが苦笑いしている
『リーベル、監視を緩めると大変な事になりますよ。マルスに講師の代わりをさせたら、どうなるか解っていますよね』
フローネが苦笑いして言う
『もう手遅れです・・・』
リーベルが苦笑いしている
『リーベル様、あのクラスの講師の手伝いをこの人にやって貰いたいのですが良いですか?』
マルスが笑顔で言うと、レズオスが苦笑いしながら入ってくる
『すぐに許可を取ります・・・常識をマルスに教えてください』
リーベルがレズオスに言う
『え?常識を?』
『はい、常識です!!すぐに解ると思いますが、早くしないと賢者を量産し始めます・・・』
リーベルが苦笑いしている
マルス達は教室に入ると生徒が立ち上がり、挨拶をする
『色々忙しいから、この人に少し講師を手伝って貰います』
マルスが笑顔で言うとレズオスが入って挨拶をする
『マルス様、この人基礎が出来るのですか?』
生徒が聞く
『頭は柔軟に対応出来るから、大丈夫です。レズオス師の師匠はフローネ師です』
『え!!フローネ師の弟子!!』
生徒達が言うと、レズオスに挨拶をする
『今日は攻撃魔法の練習をするから、移動するように』
マルスが笑顔で言うと、生徒達は準備を始める。マルス達は研究室に向かうと、研究室を見てレズオスが青ざめ始める
『お母様・・・あり得なさすぎる』
レズオスが青ざめながらフローネを見る
『リーベルの監視が緩いからですね・・・あれが食堂ですね』
フローネが食堂を見ると中に入っていく
『え?見ないのでしょうか?』
レズオスが苦笑いしている
『あ!マルス師匠、クラスのみんなは?』
ミリアが笑顔で言う
『すぐに来ると思うよ。一人ずつ練習するよ。レズオスの案内任せたよ』
マルスが笑顔で言うと、ミリアが案内を始める。生徒達がやってくる
『食堂で魔力制御して待っている間に5人ずつ練習する』
マルスが笑顔で言うと、生徒達は食堂で魔力制御を始める。5人ずつ攻撃魔法の練習を始めると、マルスが一人ずつ修正させていく
『凄い・・・これが生徒の実力・・・』
レズオスが苦笑いする
『まだまだこの程度です』
ミリアが笑顔で言う
『まだまだ?このレベルなら宮廷魔術師になれると思うけど』
レズオスが苦笑いして言う
『3年後ですね』
『3年後?まさか!!1年生!!』
『はい!同い年です。先生が凄いと生徒は育ちます』
ミリアが笑顔で言うとリーベルが入ってくる
『レズオスお兄様、許可は下りましたが、講師が魔法を教えて欲しいそうです・・・』
リーベルが苦笑いしながら言うと、魔法を放っているのを見て苦笑いしている
『リーベル・・・この子達に何を教えるのですか?』
レズオスが苦笑いしている
『まずはマルスに弟子入りからですかね・・・マルスとリリシャの弟子は既に古代魔術師レベルですから・・・』
リーベルが苦笑いする
『無茶苦茶過ぎる・・・今も一人ずつ数回で魔法の威力と速度が上がっている』
『あれがマルスです・・・エレーヌとルキアなんて、もう手がつけれません!』
リーベルが苦笑いする
『え?どうしてだ?』
『自分の目で確認してください・・・多分上の階で練習していますから』
リーベルが苦笑いして帰っていく
『エレーヌとルキアは誰なんだろう・・・』
レズオスが苦笑いしている
『エレーヌさんはエミール先輩の弟子です。ルキアは1年生ですが、エミール先輩が付与魔法の書き込みの練習を見ています』
ミリアが笑顔で言うと、案内していく。書き込まれた魔石を見て絶句している
『レズオスさん、どうかしましたか?』
エミールが微笑みながら言う
『え?・・・繊細で綺麗な書き込みです』
レズオスが青ざめながら言う
『まだまだです。エミール師匠の様に出来るまで頑張ります』
エレーヌが笑顔で言う
『ここは魔法学院ですよね』
レズオスが苦笑いして言う
『はい!大賢者研究室ですよ。授業が免除だらけで、研究しかしてませんけど』
ルキアが笑顔で言う
『・・・宮廷魔術師になるのですか?』
『え?卒業したら結婚しますので、なりません』
ルキアが微笑みながら言うと、レズオスが苦笑いして食堂に向かう
『レズオス、どうしたのですか?』
フローネが微笑みながら言う
『お母様・・・ここは魔法学院ですよね』
『そうですね。監視を怠るとこうなります。頑張ってくださいね』
フローネが笑顔で言う
『監視・・・宮廷魔術師養成院の間違いでは無いのでしょうか?』
レズオスが苦笑いして言う
『マルスならそうなりますね、見なくても解ります。ミリアが攻撃魔法3発目で普通の魔法使いになりましたから・・・王家は早く宮廷魔術師を育てて欲しいから、喜んでいるでしょうね。常識を捨てなさい。ヒリアさんの為にね』
『・・・ちょっと待ってください!弟子達の実力はどのぐらいなのですか?』
『私を全員越えていますね』
フローネが微笑みながら言う
『は?全員越えている?まさか!!』
『ビックリザードを一撃で吹き飛ばして、雑魚と言うぐらいは序の口ですよ』
『は?・・・常識外過ぎる』
レズオスが青ざめている
『マルスだからです!!』
ミリアが笑顔で言うと笑い始める
『マルスだから?』
『不可能な事を全部、マルスだからとリリシャだからとキリシアだからで済ませるのですよ』
フローネが微笑みながら言うと、レズオスは苦笑いして座る