飛空艇と称号
マルス達はセクラとルーセントと気空挺で王都一周の遊覧飛行に向かう事にする
『これが気空挺ですか?思っていたより小さいのですね』
セクラが考えながら言うとレディナとイリアが出てくる
『お兄ちゃん』
レディナが笑顔でマルスに抱き付くと、マルスは頭を撫でている
『英雄殿の妹さんですか?』
セクラが微笑みながら言うと、レディナが元気に挨拶する
気空挺に乗ると気空挺が上昇を始める
『ゆっくりなのですね』
セクラが微笑みながら言うと、気空挺が進み出す。セクラとルーセントが笑顔で外を見ている
『師匠、本当に飛べるのは素晴らしいですが、魔物を攻撃する武器は無いのですか?』
ルーセントがフローネに聞く
『無いですね。その気になったら、この子達が魔法を使いますから必要は無いですね』
フローネが微笑みながら言う
『魔導炉が無いから仕方ないのか・・・こんな優雅な飛び方をする物を魔法王国は恐れたのか・・・噂は頼りにならないな』
ルーセントが溜め息をしながら言うと、セクラが苦笑いしている
王城に着陸するとみんなで飛空艇に乗り込み遊覧飛行に出掛ける
『大きい!!』
レディナが笑顔で言うと、ミリアと手を繋いで飛空艇に乗る。みんな窓から外を見ている。マルスは操作室に向かい動かし方を見ていると、飛空艇が浮き上がり、上昇をすると前進する
『早い!迫力が凄い』
マルスが笑顔で言う
『これが飛空艇!』
リリシャが笑顔で言う
『欲しい!作って!!』
キリシアが笑顔で言う
『まだまだ難しいかな?やっぱりもっと勉強しないとね』
マルスが笑顔で言う
飛空艇が王城の裏に着陸するとマルス達は降りていく
『英雄様、どうでしたか?』
セクラが笑顔で言う
『楽しかったです!早くて安定していて本当に凄いです』
マルスが笑顔で言う
『安定して飛べましたので、国王陛下の許可が出たら魔法王国に帰りますが、またお会い出来ますか?』
セクラが少し赤くなりながら言う
『いつか、自分で作った飛空艇で遊びに行きます!』
マルスが笑顔で言う
『え!自分で作って?・・・英雄様ならいつか可能かも知れません・・・楽しみにしています。』
セクラが微笑みながら言う
『だけど危機になって助けが必要だったら、助けに行くかもね。その時は飛空艇や色々な古代書見せてくださいね』
マルスが笑顔で言う
『はい!勿論です』
セクラが微笑みながら言うと、マルス達は王城に入っていく
『英雄殿、国王陛下が話が有るそうです』
騎士団長が笑顔で言うと部屋に向かう
『キリシア殿、リリシャ殿に特別名誉侯爵位に昇格とクライドルト王国槍皇、クライドルト王国大魔導師の称号を与える。勿論今までと何も変わらないで冒険者として自由にして貰って構わない』
国王が真剣に言う
『マルス殿には既に与えましたので、お願いします。』
王妃が微笑みながら言う
『え!面倒にならないの?』
キリシアが言う
『辞退してもよろしいですか?』
リリシャが微笑みながら言う
『キリシア殿とリリシャ殿が受け取って貰えないと、弟子達に与えられないから頼む!!一度受け取って欲しい!!』
前国王が苦笑いして言うとアリシアとヘルトが笑い始める
『仕方ないな・・・後で面倒になったら、放棄すれば良いのかな?』
キリシアが言うとリリシャが頷いている
『エビリア殿、アニー殿、リシリア殿、フローネ殿にクライドルト王国賢者の称号を与える、ルメイル殿にクライドルト王国剣聖の称号を与える』
国王が真剣に言う
『え!賢者!!』
リシリアが驚いてフローネを見る
『あなたは相応しい実力が有りますよ。自信を持ちなさいね』
フローネが微笑みながら言う
『クレスタから聞いてます。謹んでお受けします』
エビリアが笑顔で言う
『私の様な侍女に勿体無い称号ですが、精進致します』
アニーが微笑みながら言う
『マルス師匠に近付ける様に精進します』
ルメイルが笑顔で言う
『ん?ルメイル、何でマルスなの?』
『え!師匠!マルス師匠の様な剣聖になると言うことです・・・キリシア師匠の弟子です!!』
ルメイルが慌て出す
『次はエレーヌ殿、レディナ殿、イリア殿に王国魔法使いの称号を与える』
国王が笑顔で言う
『お兄ちゃん、王国魔法使いって何?』
レディナが笑顔で言う
『王国で凄い魔法使いと言う事だよ』
マルスが笑顔で言う
『え!私、まだまだ凄くないよ』
レディナが真剣に言う
『私も孤児なので、凄くないです』
イリアが真剣に言う
『レディナちゃん、イリアちゃんを騎士さんや警備隊隊員さんが守りやすくする為ですよ、受け取ってね』
王妃が微笑みながら言う
『子供には必要ないと思いますが、何故ですか?』
フローネが真剣に言う
『宮廷魔術師以上の実力が有るのだから、資格はある・・・それにスパイダーを100匹以上倒す魔法使いに褒美を出さないと王国の権威に関わる・・・公表は絶対しないので頼む』
国王が真剣に言う
『こんな可愛い少女に負ける宮廷魔術師はいらない』
前国王が真剣に言う
『師匠が師匠ですから、仕方ないですね』
フローネが苦笑いしてリリシャを見る
『お兄ちゃん、どうしたら良いかな?』
レディナが笑顔で聞く
『レディナはどうしたい?』
『どっちでも良いよ!』
レディナが笑顔で言う
『レディナちゃんの考えをハッキリ言えば良いですよ』
メトリシアが微笑みながら言う
『はーい!面倒だから!いら~な~い!!』
レディナが大声で言うと、キリシアを見ている
『え!!!』
国王と前国王が驚いて苦笑いすると、キリシアとリリシャが見合せている。全員大笑いする
『レディナちゃんに断られましたわ!!』
『そんなに称号に魅力無いのか・・・』
ヘルトが苦笑いする
『えーと・・・頼むから受け取って欲しい・・・面倒にならないからね』
国王が真剣に言う
『え?うーん・・・・ひ・み・つ・にしてくれるなら、考えま~す』
レディナが笑いながら言う
『必ず秘密にすると約束するから・・・』
『仕方無いから・・・どうしようかな~?イリアちゃんどうしようか?』
レディナが笑顔でイリアを見ると全員、イリアを見る
『え!恥ずかしいので、い~ら~な~い~です!すいません!』
イリアが恥ずかしそうに言うと頭を下げる
『え?えーーー!そそそっそこを何とか!』
国王が慌てて言う
『え!どうしたら・・・リリシャ師匠、どうしたら良いですか?』
イリアがリリシャを見上げて言う
『そうですね・・・フローネ先生に教えて貰うと良いかな?』
リリシャが笑いながら言うとみんなフローネを見る
『フローネ先生、どうしましょうか?』
イリアが笑顔で聞く
『この子達は・・・イリアさん、レディナさん、困っているようですから・・・王妃様に決めて貰いましょうね。後見人になって貰うと良いですね』
フローネが微笑みながら言うとみんな笑い始める
『え!可愛いですから、良いですね・・・イリアちゃん、レディナちゃん、今度一緒にお風呂入りましょうね』
王妃が微笑みながら言う
『はーい!』
レディナとイリアが笑顔で言う
『いっぱい魔法の練習をしたので、ご褒美で称号は受け取りましょうね』
王妃が微笑みながら言う
『いっぱい修行したから、ご褒美なら受け取ります』
レディナとイリアが笑顔で言う
『可愛いですね』
王妃が笑顔で言う
『・・・簡単に受け取った・・・』
国王が苦笑いするとみんな笑っている