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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
8章 魔法学院後期
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フローネの弟子達

翌朝からマルスは飛空艇の中で古代書と飛空艇を見て回る

『マルス師匠、どうですか?』

メトリシアが笑顔で聞く

『魔導炉の燃料が殆ど空だから、飛べないかもしれないね』

マルスが考えながら言う

『そうなのですね。古代書はどうですか?』

『材料と分量が書かれているから、何とかなりそうだけど、魔光石だけないね』

マルスが残念そうに言う

『魔光石ですか・・・』

メトリシアが考え込むと古代書を読み始める


『マルス師匠、これは何でしょうか?』

ミリアが古代書をマルスに見せる

『これは・・・ユニオンの魔法だけど・・・そう言う事か!!それで解らなかったのか!!』

マルスが笑顔で言う

『え!何か解ったのですか?』

『ユニオンは数種類有るけど、1つの魔法としてのみ伝えられていたみたいだね。だから誰も真似を出来なかったんだね。出来ても魔導炉の燃料が完成しなかっただけだね』

『え!そうなのですか?』

『もっと魔導書を探さないといけないけど、何とか出来るかも』

マルスが微笑みながら言う

『マルス師匠が出来なければ、誰も出来ません』

メトリシアが微笑みながら言うと、マルスは魔導炉や船内を見て回り、飛空艇の本を読み始める


『英雄殿、どうでしたか?』

ルーセントが微笑みながら言う

『勉強になりました。ルーセント様はどうかしたのですか?』

『魔導炉を見に来たが、整備していた者が確認したが起動が不可能だそうだ・・・残念だが仕方ない』

ルーセントが残念そうに言うと、マルスが魔導炉を見て本と見比べる

『あれ?魔導炉、もう1つは?』

マルスが呟く

『は?もう1つ?1つしか無いぞ』

ルーセントが苦笑いして言う

『この本には・・・ほらここの奥にもう一基有るよね』

マルスが絵を見ながら言う

『・・・扉なんて無いが』

ルーセントが真剣に言うと、壁を調べ始める。マルスも調べ始める

『ルーセント様、この飛空艇の暗号知りませんか?』

『暗号?何だ?』

『伝承か何か残ってないですか?』

『・・・姫なら知っているかも知れないが』

ルーセントが言うとセクラを呼びに行く

『伝承ならいくつか教えて貰っています。ルクセルトベルゼデスと言う意味が解らない言葉です。』

セクラが真剣に言う

『ルクセルトベルゼデス』

マルスが窪みに手を入れて言うと、壁が光始めて壁が開く

『え!何が!!』

セクラとルーセントが驚くと中に魔導炉が有る

『有った!もう一基!』

マルスが笑顔で言うと調べ始める

『殆ど使われてませんね』

マルスが笑顔で言う

『これが起動できれば、飛んで帰れます』

ルーセントが笑顔で言うと、整備していた者達を集めて調べ始める


『英雄殿、大変です!!リベリアから緊急事態の使いが来ました』

騎士が慌ててやってくる

『何が有ったのですか?』

『魔工王国軍が攻めてきたそうです』

騎士が苦笑いして言う

『え!!』

マルスが言うと、みんなで王城に戻る


部屋に入ると、国王と前国王と王妃とヘルトと魔工王国の外交担当が青ざめている

『リベリアが魔工王国軍に襲われて、リベリア警備隊と英雄殿が撃退したとの事ですが、キレたそうで・・・お仕置き中だそうです。』

国王が報告の手紙を読んでからマルスに渡す

『警戒していた兵士が魔工王国の兵士を見付けて、リベリアに近付いた所でキリシアが1人で滅多打ちにして、ボコボコにしたのね・・・』

マルスが微笑みながら言う

『次の手紙を見てほしい』

国王が苦笑いして言う

『魔工王国を消滅させるか・・・面白そうだから一緒に行こうかな?』

マルスが笑顔で言うと、メトリシアとミリアとエミールが笑い始める

『はい!消滅させます』

メトリシアが笑いながら言う

『止めれるか?』

『どうだろう?面倒になったら止めるかもね。騎士団長とヘルトは急いだ方が良いかもね』

マルスが笑顔で言う

『魔工王国外交担当、どうするつもりだ?』

国王が睨みながら言う

『どうすれば・・・止められなかったのか』

青ざめて呟く

『どうするのか聞いているんだ!!』

国王が怒鳴る

『直ぐに対応を考えます』

魔工王国外交担当が青ざめて言うと出ていく


『英雄様はいますか?』

セクラが笑顔で来る

『どうかしましたか?』

マルスがセクラを見て言う

『実は飛空艇飛べそうです!マルス様が見付けてくれたお陰です』

セクラが笑顔で言う

『本当ですか!!』

『はい!お礼も有りますので乗りますか?』

セクラが微笑みながら言う

『乗りたいですが・・・問題が発生しましたので、リベリアに向かわないといけないと思います』

マルスが考えながら言う

『え!何が有ったのですか?』

セクラが驚いて言うと、国王が説明する為に関係者を集めると説明をする

『魔工王国まで・・・それもリベリアを襲うとは』

ルーセントが苦笑いしている

『申し訳ない・・・どうすれば良いか考えなくては・・・』

魔工王国外交担当が青ざめながら呟く

『魔工王国まで騙されていた証拠ですね・・・リベリアは大丈夫なのでしょうか?』

セクラが真剣に言う

『多分・・・被害は、魔工王国軍だけと願うしかないが』

国王が苦笑いしていると、騎士が慌ててやってくる

『お伝えします!気空挺がやってきました!至急会いたいそうです!』

騎士が言う

『自分が出迎えますね』

マルスが苦笑いして言うと王、城の裏に向かう


気空挺が着陸すると、キリシアが笑顔で降りてくる

『マルス!飛空艇!!』

『魔法王国オルセントの飛空艇だよ』

マルスが笑顔で言う

『乗りたい!!』

キリシアが笑顔で言う

『キリシア、魔工王国の兵士は?』

『あ!雑魚ね!大将と数人持ってきたよ』

キリシアが笑顔で言うと、ルメイルが男達を連行して降りてくる

『色々事情が有るから来てね。凄く面倒事になっているよ』

マルスが苦笑いして言う

『え!!面倒は嫌!!』

キリシアが笑顔で言うと、リリシャとフローネが降りてくる

『何が有ったのですか?』

フローネが苦笑いしている

『詳しい説明は国王がしてくれますが、魔法王国と魔工王国が騙されて、攻めてきただけです。』

マルスが苦笑いして言う

『は?騙されて?』

フローネが苦笑いしていると、みんなで国王の元に向かう


部屋に入ると既に全員待っている

『これが賊の大将ね』

キリシアが笑顔で言うと男達を転がす

『将軍!!クレベク王子』

外交担当が声をあげると男達は怯えて震えている

『もうお仕置き済みか・・・』

国王が苦笑いする

『こちらが、警備隊が聞き取った内容ですが意味が解りません』

フローネが笑顔で差し出す

『師匠!!』

ルーセントが驚いて言う

『え!・・・ルーセントなの?何故ここに?』

フローネが驚くと話し込み始める。国王が報告書を読み始めて溜め息をつく。

『英雄殿、この者達の事だが、許す気にならないですか?』

『殺しに来たなら、死ぬ覚悟をしてこい!!黒幕も全部潰す!』

キリシアが笑顔で言う

『そこを何とか許して欲しい』

国王が苦笑いして言う

『無理!!潰しに行く』

キリシアが笑顔で言う

『ちょっと面倒だから、まずは説明を聞いてね。潰す相手を間違えそうだからね、それに行くのも面倒だから』

マルスが言うと、メトリシアが詳しく説明を始める


『面倒!!大国が騙されるなんて!!ふざけるな!!』

キリシアが大声で言うと、外交担当を睨む

『だからロイドに押し付けようね』

『え!どうしようかな?』

『セクラ王女様飛空艇に乗せて貰っても良いですか?』

マルスが笑顔でセクラを見て言う

『え!はい!勿論です』

セクラが笑顔で言う

『え!本当に!!乗りたい!』

キリシアが笑顔で言う

『楽しみですね』

リリシャが微笑んでいる

『変わりに今回の件、ロイドに押し付けて良いね』

マルスが笑顔で言う

『ロイド!任せた!!』

キリシアが笑顔で言うと、リリシャが微笑んでいる

『解りました。全力を尽くします』

ロイドが苦笑いして言うと、国王がホッとしている


別室に移動すると、ルーセントとセクラと話す事にする

『フローネ先生、弟子が全員集まりましたね』

マルスが笑顔で言う

『そうですね・・・まさか生きている間に会えるとは思いませんでした』

フローネが微笑みながら言う

『え!この方がルーセント師の師匠なのですか!!』

セクラが驚いている

『はい!我が師フローネです』

ルーセントが笑顔で言う

『魔法王国で宮廷魔術師になっているとは思いませんでしたよ』

フローネが微笑みながら言う

『フローネ先生!嬉しそう』

リリシャが笑顔で言うとリーベルとレズオスが入ってくる

『お母様、お久しぶりです』

レズオスが苦笑いして言う

『え!レズオス、どうしてここにいるのですか!!』

『実は・・・クライドルト王国出身が噂になり、追放されてしまいました・・・』

レズオスが苦笑いして言う

『どうするつもりですか?』

『リベリアに帰る途中、リーベルに会いに来ましたが、まさか、ルーセントに会えるとは思いませんでした』

レズオスが苦笑いして言う

『そうですね』

フローネが微笑んでいると、リシリアとエミールとナディアが入ってくる

『ルーセント、あなたの妹弟子のリシリアです』

フローネが微笑みながら言う

『ルーセントだ!可愛い弟子がいたのだな!』

ルーセントが笑顔で言う

『後、エミールはエリゼトスの町のルーセリアの孫娘です。覚えていますか?』

フローネが微笑みながら言う

『ルーセリア様の!ルーセリア様は元気ですか?』

ルーセントが笑顔で聞く

『祖母は亡くなりました』

エミールが言う

『そうか・・・亡くられたか・・・』

『こちらのナディアはミゼントの孫娘になります』

フローネが微笑みながら言う

『ミゼント様の!元気にしてますか?』

『祖父は既に亡くなりました』

ナディアが真剣に答える

『え!まさか亡くなったのか・・・年月は早いな』

ルーセントが苦笑いする

『師匠!ナディアさんの事は聞いてなかったです』

リーベルが苦笑いしている

『え?そうでしたか?一緒に居たから知っているものだと思っていました。』

フローネが笑顔で言うと、みんな笑い始める

『あ!ミドルを拉致してないね』

マルスが気が付いて言う

『あ!リベリアに置いてきましたよ』

フローネが微笑みながら言う

『ミドル?誰だ?』

ルーセントが苦笑いする

『私の弟弟子です』

リーベルが苦笑いして言う

『そうか!弟子はそれで終わりか?』

『そうですね』

フローネが微笑みながら言う

『師匠が弟子に囲まれ、元気な顔を見れただけで満足です』

ルーセントが笑顔で言う

『隠居はしてますので、弟子に教える事は無いですね』

フローネが微笑みながら言う

『師匠、そうですか・・・クライドルト王国が変わったのは何故ですか?』

『それは、この子達が常識を完膚なきまでに潰しました』

フローネが苦笑いして言う

『完膚なきまで・・・基礎を破壊ですね』

リーベルが苦笑いする

『そうか・・・仕方ないか飛空艇の魔導砲を防ぐ時点で異常すぎる』

ルーセントが苦笑いしている

『ルーセント、いつかこの子達が本気を見せた時、何が有っても疑わない事を約束してくださいね』

フローネが微笑みながら言う

『解りました・・・師匠がそこまで言うのなら、間違いなく凄いのだな』

ルーセントが微笑んで言う


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― 新着の感想 ―
[一言] 『詳しい説明は国王がしてくれますが、魔法王国と魔工王国が騙されて、攻めてきただけです。』 外交に騙されたとか、関係ないね。しかも戦争を仕掛けてきておいて、負けてから間違いで済むはずないよ。…
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