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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
8章 魔法学院後期
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魔法王国と魔工王国の事情後編

『友好の為に滞在を許したが、この様な事になって残念だ。魔晶石を取って来れる冒険者がほぼいないのは解ったと思うが、まだやるのか?』

国王が真剣に言う

『え!・・・魔晶石は必要なのですが・・・やはり取って来れないのでしょうか?』

『実は王宮の宝物庫にも1つも無いから、どうしようも無い』

国王が苦笑いして言う

『噂では沢山取れていると聞いてましたが、冒険者ギルドも数十年1つも引き取ってないと言うのも本当でしょうか?』

『それは解らない!有ればオークションになるとは思うが、報告が無いから解らない』

国王が苦笑いする

『噂が大きくなって踊らされたのか・・・』

魔工王国外交担当が苦笑いしている

『魔晶石を何に使うのか?確か魔力を溜める効果しか知らぬが・・・』

『魔力を溜めれれば、魔力量が増えます。故障した、飛空艇を直せるか調べています』

『それで気空挺を調べたいのか?』

『そうですが・・・昨日返事が来ましたが、気空挺は飛行石を使ってないので、調べても無駄と返事が来ました』

魔工王国外交担当が真剣に言う

『そうなのか?気空挺が進化して飛空艇になったと言ってなかったか?』

『見当違いでした・・・まさか魔道具で無理矢理飛ばすとは思いませんでした』

魔工王国外交担当が苦笑いしている

『魔法の知識は有るのですな』

『え!そうですが・・・』

『2つの大国が揃って噂に踊らされるとは・・・何処からの噂なのか?暫く隣国以外から、外交も無かったから解らんが・・・』

国王が真剣に考え始める

『ん?・・・貴国はオルフェスタ・ガゼルトと国交は無いのですか?』

『オルフェスタ・ガゼルト?確か・・・南東の国の先だったかな?良く知らないが・・・その国がどうしたのだ?』

『え!まさか!!やられた!!』

魔工王国外交担当が青ざめ始める

『どうしたのだ?オルフェスタ・ガゼルトがどうかしたのか?』

国王が真剣に言う

『どう言う事だ!!知らないのか!!何故だ!あの国に魔導武器を売っているのでは無いのか!!』

魔法王国外交担当が怒鳴る

『ん?武器?何故?』

国王が苦笑いする

『即刻知らせなくては!大変な事に!!』

魔工王国外交担当が慌て出す

『ん?どう言う事だ?』

国王が驚きながら聞く

『クライドルト王国が魔導武器でガベラス王国を属国にして、エレストリアクレイス王国も属国にしたと聞いていたが違うのですか?』

魔工王国外交担当が真剣に聞く

『え!違います・・・』

ガベラス王国外交担当が苦笑いしている

『じゃあ何故領地分割を!!』

魔工王国外交担当が真剣に聞く

『内緒にするなら、話しても良いが、絶対に内密にして欲しい!かなり危険な事になるからな・・・戦争を回避出来ただけでも良かったがな』

国王が苦笑いしている

『我が国としても、恥ですので話したくないですね』

ガベラス王国外交担当が苦笑いしている

『は?どう言う事だ!大切な事だ!!約束する!内緒にする!』

魔工王国外交担当が慌てて言う

『前国王がクライドルトのメトリシア王女とリベリアの英雄を暗殺しようとして、リベリアの英雄を怒らせ、リベリアの英雄殿が我が国の王城に乗り込まれて、前国王が降伏しただけです。それに領地分割と第2第3の港町の引き渡しは、前国王が言い出した事です。絶対に秘密にしてください!王家の威信と国の運命が掛かりますので・・・』

ガベラス王国外交担当が苦笑いして言う

『は?クライドルト王国は、じゃあ侵略してないのか?』

『されてません・・・それも処刑された者以外に死者は、公爵家との内戦の20人ほどでした。』

『まさか!!完全に踊らされるとは・・・』

魔工王国外交担当が青ざめてレセナを見る

『我が国は蜘蛛の大量発生に存亡の危機でしたが、クライドルト王国の援軍のお陰で救われました。クライドルト王国には感謝しか有りません。』

レセナが真剣に言う

『大変な事に・・・・我々は誰に踊らされたのだ!!』

魔工王国外交担当が崩れ落ちる

『馬鹿な!オルフェスタ・ガゼルト王国の位置も知らぬ者に騙せる訳無いか・・・』

魔法王国外交担当が呟く

『え?オルフェスタ・ガゼルト王国は何処なのだ?』

国王が苦笑いする

『エレストリアクレイス王国の西側の国の先です。魔法王国の隣国です。』

レセナが真剣に言う

『そんな遠くの国なのか?知らなかった?南東の先の国だと思ったが・・・』

『国王陛下、オルトレス・ガゼラス王国です。』

ヘルトが苦笑いして言う

『似ているな』

国王が苦笑いすると魔工王国外交担当が唖然としている

(この王呑気すぎる・・・完全に外交関係を知らないのか?)

『嘘だ!!何のために、ここまで来たのだ!!どうしたら良いのだ!!騙されただけでは、済まなくなるぞ!!』

魔法王国外交担当が大声で言う

『早く祖国に知らせないと!!』

魔工王国外交担当が青ざめて言う

『どう言う事だ?』

『実は・・・我が国の主力軍が向かっている・・・オルフェスタ・ガゼルトに武器を売り、混乱の元凶を潰す為に!!急がないと大変な事に・・・・』

『は?どう言う事だ!!』

国王が慌て出す

『我が国も・・・飛空艇で奇襲する為に準備が進められている、どうしたら!!』

魔法王国外交担当が青ざめている

『完全な侵略行為と言う事ですね・・・どうしてそうなったのですか?情報が間違いか確認しなかったのですか?』

レセナが真剣に聞く

『その為に来たが、情報が少なすぎた・・・それに情報元が魔法王国では仕方ない』

魔工王国外交担当が青ざめながら言う

『は?情報元は魔工王国だろ!!違うのか?』

魔法王国外交担当が慌てて言う

『何を言っている!ベガレセルが持ってきた情報だろ!』

『ベガレセルは魔工王国の家臣だろ!!』

『は?何を!魔法王国の家臣だろ!!違うのか?』

『え?・・・』

魔工王国外交担当と魔工王国外交担当は青ざめていく

『えーと、これは1人の者が両国を騙したのか?』

国王が苦笑いして言う

『嘘だろ!!!どうしてだ!!何故誰も気付かない!!』

魔工王国外交担当が叫ぶと、魔法王国外交担当が唖然としている

『深刻な事です。直ぐにお父様に知らせます』

レセナが真剣に言う

『レセナ姫よろしく頼む・・・リベリアに知らせた方が良いな・・・リベリアだけは怒らせたくないからな』

国王が苦笑いする

『直ぐに使者を送ります・・・メトリシアにも教えておかないとまずいですね』

ヘルトが苦笑いすると、レセナとガベラス王国外交担当が苦笑いする


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