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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
8章 魔法学院後期
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魔法王国と魔工王国の事情前編

1ヶ月後、王宮の魔導書を調べ尽くす

『やっぱりここにも有りませんでした』

メトリシアが残念そうに言う

『仕方無いよね・・・魔導王国が隠したみたいだからね』

『悔しいです・・・』

『探すには、古代遺跡を探し回る必要が有るね』

マルスが考えながら言う

『はい・・・』

『だけど、飛行石を作成した方が早そうだから、南の大陸の魔光石を取りに行きたいよね』

『はい!マルス師匠!!魔法学院の実習で迷宮に向かいたいと、お父様に話してあります。魔法王国と魔工王国が警戒をしているみたいです。』

メトリシアが真剣に言う

『何故だろう?』

『気空挺が驚異だと思います。千年で初めて空飛ぶ船ですから』

『武器は無いんだけどね』

マルスが苦笑いして言う

『実は2ヶ月前、両王国から、情報開示を要求されて、古い報告資料の写しを渡したそうですが・・・』

『面倒事になるのかな?』

『なりそうです。冒険者ギルドに魔晶石の依頼が来たそうですが、誰も受けられないので、かなり怒っている様です』

『面倒になるかな?魔晶石取って来れるのは自分達だけだからね・・・資材庫強化しようかな?』

マルスが考え始める

『実は両王国から、数日前から兵士が冒険者として、王都に来ていますが、迷宮に潜り、数人帰ってこなかったと報告も来ています』

『面倒だね、何層まで潜ったのかな?』

『20人で15層で撤退したと報告が有りました。』

『結構頑張ったんだね。だけど暫く迷宮に入るのは止めておいた方が良いね』

マルスが微笑みながら言う

『はい。残念ですが、今は止めておいた方が良いです。』

メトリシアが残念そうに言う


マルス達が屋敷に帰ると門の所で騎士と冒険者らしき人が言い争いをしている

『通せ!用が有るんだから!!』

『通せません!まずは許可を得てください!』

騎士が睨みながら言う

『貴様!!魔法王国に楯突くつもりか!!』

『正式に魔法王国の国王陛下から我が国王陛下に相談してください』

『ふざけるな!!』

男が怒鳴るとメトリシアを見る

『おい!そこの娘!なんだ!!』

『人の家の前で何か用ですか?』

メトリシアが微笑みながら言う

『魔晶石を寄越せ!!さもないとどうなるか解るな!』

『残念ですが、私は持っていませんが、どちら様ですか?』

『嘘つけ!持っているのは調べがついている!!怪我したくなければ、出せ!!』

男が怒鳴ると剣を抜く

『脅しですか?ただで済みませんよ』

『黙れ!!小娘に何が出来る!!』

男が怒鳴る

『名乗らず偉そうに何様ですか?雇い主に抗議しましょうか?』

メトリシアが睨みながら言う

『小娘!!痛い目を見てから考え直すことだ!!やれ!』

男が怒鳴るとメトリシアに斬り付けてくるとメトリシアはかわしながら、殴り飛ばして微笑んでいる

『やったな!!殺せ!!』

男が怒鳴るとメトリシアが次々と杖で殴り倒してから

『全員を牢獄にぶちこんでおいてください!暗殺未遂と反逆罪で処刑にします!更に雇い主に通達します。』

メトリシアが微笑みながら言う

『たかが小娘の言う事で誰も聞かないだろうがな!!ワハハハこんな事してただで済むか!とっとと離せ!』

『愚か者ですね。メトリシア第2王女様暗殺未遂、誘拐未遂、反逆罪で拘束します!』

騎士が言うと拘束を始める

『なななっなんだと!!』

男達が慌て出すが、騎士は問答無用で拘束すると、応援の騎士が到着する

『は?まさか!もう遅かったのですか?』

デストラが苦笑いしている

『剣で斬りつけられました。警備がなっていませんね!この場で返り討ちにしても良かったのですが、取り敢えずしっかり調べてくださいね。我が国内での罪は罪ですからね』

メトリシアが微笑みながら言う

『畏まりました・・・』

デストラが苦笑いして言うと、男達を睨む


翌日、王城に魔法王国の外交担当が怒鳴り込みに来る

『貴国は我が国の兵士を処刑とはどう言う事か!!直ぐに解放せよ!!』

外交担当が大声で言う

『貴国の指示で襲ったのですか?』

国王が睨みながら言う

『それがどうした!!』

『本当に娘に斬りかかったのは貴国の指示と言うことですね』

『それがどうした!!とっとと解放せよ!!さもないと宣戦布告と取るぞ!!』

外交担当が怒鳴る

『書面で確認しますが宜しいですね』

国王が言うと外交担当が正式な書面を出すと魔法王国の外交担当が確認して、サインをする

『解りました!即刻貴国国王陛下に親書で確認しますが、本当にあなたの指示でやったのですね』

国王が睨みながら言う

『さっさと解放せよ!』

魔法王国外交担当が怒鳴る

『レセナ姫、魔工王国外交担当、ガベラス王国外交担当も確認しましたね』

国王が言うとレセナと魔工王国外交担当、ガベラス王国外交担当が確認して書面も確認するとサインをする

『確認したが、これがどうしたのだ?』

魔工王国外交担当が真剣に言う

『襲った相手が悪いと言うことですね』

レセナが苦笑いして言う

『メトリシアと言うのは誰ですか?』

魔工王国外交担当が真剣に聞く

『メトリシア・クライドルト第2王女様ですね、反逆罪、王女暗殺未遂、王女誘拐未遂ですから、宣戦布告同等の行為です』

レセナが真剣に言う

『は?何故メトリシア王女が出てくる!』

魔法王国外交担当が大声をあげる

『書いてありますね。メトリシアとね・・・間違いなく襲われたのでしょうけど、相手が悪かったですね』

レセナが言うと、魔工王国外交担当が苦笑いしている

『まさか・・・これは違う!!我が国とは関係ない!!そうだ!!そうだ!!』

魔法王国外交担当が慌てて言う

『もう遅いですね。エレストリアクレイス王国王女レセナとして確認済みです。』

レセナが微笑みながら言う

『魔工王国外交担当として確認済みです』

魔工王国外交担当が苦笑いして言う

『は?まさか・・・罠に嵌めたな!!』

『あなたが指示をしたと言ったのだろう!!いい加減にせよ!!即刻貴国国王陛下に問いただす!!貴様がやった事がどれだけの事か思い知れ!!この者を暗殺未遂指示者として拘束せよ!魔工王国外交担当!この者の処分は貴国に任す!貴国も兵士を送り込んでいたからな!!』

国王が睨みながら言う

『え!・・・何故我が国に?』

『知らぬと思ったか?昨夜何処を襲った!!』

国王が睨みながら言う

『・・・まさか!!』

魔工王国外交担当が青ざめ始める

『帰ってきて無いだろ!!』

『私の知らぬ所でございます・・・』

魔工王国外交担当が青ざめながら言う

『そうだな、外交担当なら、解る筈だ!こんな事が貴国国王に知られれば、どうなるか!穏便に済ませる為には、外交担当の誠実な対応が必要だな!』

『解りました・・・この者の処分は、我が国の責任で行います』

魔工王国外交担当が青ざめながら言う



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[一言] 『嘘つけ!持っているのは調べがついている!!怪我したくなければ、出せ!!』男が怒鳴ると剣を抜く『脅しですか?ただで済みませんよ』『黙れ!!小娘に何が出来る!!』 精神異常者が堂々と街を歩き…
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