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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
8章 魔法学院後期
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食堂で食事会

馬車が到着すると、護衛騎士達が周囲の見回りを始める

『これが食堂ですね』

王妃が笑顔で言う

『そうですわ!お母様、昼御飯食べるためにマルス様が作られた食堂ですわ』

アリシアが笑顔で言うと、王妃はアリシアと入っていく

『魔法建築か・・・壊せるのか?』

前国王が真剣に聞く

『これなら壊す事も可能ですが、騎士団が総掛かりで壊せるかやってみます?』

マルスが笑顔で言う

『いや!マルス殿が壊せるものなら壊して見ろと言うことは無理だ!』

騎士団長が苦笑いして言う

『楽しみだが、研究室は見学できるか?』

『はい!お祖父様、案内します』

メトリシアが笑顔で言うと研究室に入っていく


前国王は全部じっくり真剣に見て回る

『攻撃魔法に魔法薬生成に付与魔法に書庫に談話室・・・完全に魔法学院を縮小してあるな・・・・』

『はい!マルス師匠の研究室ですから!リリシャ師匠が本気で魔法を放っても何とか耐えられました』

『耐えたか・・・破壊は不可能か・・・それも鍵が無いと扉が開かないから、安全か・・・』

『人が来ても気付かないのが良くない所ですが、仕方無いです。』

『ワハハハ・・・安全過ぎると言うことか!』

前国王は満足そうに笑い出す


食堂に戻ると、王妃が満足そうに椅子に座り、アリシアと話している

『厨房はどうだった?』

『クレシアの希望通り作ったら、もう今の厨房は必要有りませんわ』

王妃が満足そうに言うと、前国王も見に行く。マルスが説明を始める

『こちらが保温庫で料理が冷めない様に出来ます。こちらが保冷庫でサラダ等冷やすのに使います。』

前国王が中を頷きながら見る

『ここでスープを作ります』

前国王は大きい魔法鍋を見て微笑みながら横のパンを見ていると1階に向かう。クレシアが笑顔で料理をしている

『クレシアも楽しそうだな・・・火が無いが全部魔導具か?』

『はい!魔晶石を見付けましたので、鉄板は魔道具に出来ました。あちらが、肉用とパン用の窯です。向こう側が魚を焼く為の窯です。』

『完全に全部完成しているのか・・・報告は受けてないが、実物を見て満足するな・・・』

前国王が笑顔で言う

『あ!マルス師匠、ミドルがどこまで報告したか聞いてません』

メトリシアが真剣に言う

『これからは見に来た方が早いな』

前国王が笑い出すと地下室を見る

『こちらが、肉用と魚用の氷室です』

マルスが笑顔で言うと扉を開けて中を見せる

『凄い冷気だ!完全に凍っている』

前国王が笑顔で言う

『こちらは野菜などの保管庫です』

『完璧だな・・・もって上がることが辛いがな』

『後、これが荷物昇降用の装置の試作品ですが、魔道具にするのがまだ難しいです。』

マルスが言うと動かして見せる

『こう言う事か・・・言う事が無いな』

前国王が満足そうに笑い出す


食堂に戻ると、前国王が嬉しそうに王妃と話し始める。クレシアが料理を持ってくると、護衛騎士達が音楽を奏で始める

『クレシアさんも座って一緒に食べましょう』

王妃が微笑みながら言う

『料理を持ってきますので、楽しんでください』

クレシアが微笑みながら言う

『ヘルトと仲良く話しでもしましょう』

『でも・・・解りました』

クレシアは迷いながらヘルトの横の椅子に座り、王妃と話し始める


次々と運ばれてくる料理に、警備隊隊員達は笑顔でつまみ、食べ始める

『マルス殿、この料理はもしかして、クレシア様が作られたのですか?』

警備隊隊員が真剣に聞く

『そうですね、作るのが好きなので、既に厨房は占拠していますね』

『畏れ多いですが、旨いです』

警備隊隊員は少し緊張気味に食べている


食事会が進んでいくと、外が騒がしくなっていく。騎士が入ってくる

『王妃様避難を・・・』

騎士が言うと、王妃と前国王が外を見る

『あれは・・・魔道車!何故』

前国王が言うと表情が険しくなる

『早く避難を!!』

騎士が慌てている

『あれは何ですか?』

マルスが真剣に見ながら言う

『研究院が保管している。古代魔法王国時代の魔道車だ・・・』

前国王が言うと魔道車は近付いてくると騎士が飛び乗り中に侵入しようとしている

『マルス殿、避難した方が良いですか?』

王妃が微笑みながら言う

『中に籠りましょうか?侵入出来るかな?』

マルスが微笑みながら言うとメトリシアが笑い始める

『食事しながら、見物しますね』

王妃が笑いながら言うと中に入っていく。騎士が苦笑いしている

『出来れば壊さないで、拿捕して欲しいが・・・魔法も通じない・・・』

『降伏させたら、調べても良いですか?』

『好きにして良いぞ』

前国王が笑顔で言うと、マルスは階段を降りていく


『王族!!魔法研究院をないがしろにしたから悪いんだ!!覚悟しろ!!』

魔道車から声がするとスピードをあげて突っ込んでくる。騎士が振り落とされる

『アースコントロール』

マルスが魔法を使うと地面に穴を空ける。魔道車は落ちて停まる

『降伏してくださいね』

マルスが微笑みながら言うと、魔道車は後ろに下がろうとする。マルスは穴を拡げて、魔道車を完全に穴の中に入れる

『小癪な!!』

魔道車から声がする

『降伏しますか?それともやり合いますか?』

マルスが笑顔で言う

『小僧も死ね』

魔道車から大きな矢が放たれると、マルスはかわす。矢は建物に当たり地面に落ちる

『仕方無いね。暫くお仕置きです』

マルスが笑顔で言うとアースコントロールで地面を変化させ始める。魔道車が揺れ始める

『あ!!マルス師匠!私もやりたいです』

メトリシアが気が付いて言うと、みんな笑顔でやってくる

『アースコントロールで練習をしてからだね』

マルスが微笑みながら言うと、みんな練習を始める。順番に揺らし始める


『何をやっているのでしょう?』

王妃が眺めながら呟く

『揺らして遊んでいますね・・・乗っている人は大変ですね』

クレシアが微笑みながら言う

『ヴァルキリーの天罰か・・・魔法が効かなくても意味は無いのか』

前国王が笑い始める

『これがヴァルキリーの天罰・・・面白そうですね』

王妃が微笑みながら見ている

『いつまで続くのだ?』

『飽きるまでですね・・・リリシャ様だと日が暮れるまでやりますが・・・』

クレシアが微笑みながら言うと、みんな席でご飯を食べ始める



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[一言] 『王族!!魔法研究院をないがしろにしたから悪いんだ!!覚悟しろ!!』魔道車から声がするとスピードをあげて突っ込んでくる。騎士が振り落とされる しかし、反逆者が多い国ですね。政治がまるっきり…
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