食堂準備と講義
翌日、朝から食堂でクレシアが料理を作り始めると、料理人と侍女が手伝っている
『クレシアさん、必要な物は有りますか?』
『マルス様、大丈夫です!エリカさんが魔力を補充しながら手伝ってくれていますので』
クレシアが笑顔で言うと、マルスは外に出る
『マルス、これが食堂・・・凄いものを作らないでください!!』
リーベルが青ざめて言う
『美味しい昼御飯食べたいですから』
マルスが笑顔で言う
『講師達から使いたいと言われたけど、どうするつもりですか』
『予約制かな?』
マルスが微笑みながら言う
『会議で決めます・・・』
リーベルが諦めて帰っていくと、マルスは教室に向かう
『マルス様、おはようございます』
ルキアが笑顔で言う
『ルキア、おはよう』
『あの、この前はありがとうございました・・・これからも時々解らない事を質問しても良いですか?』
『いいですけど、自分の言う事がテストで間違いと言われると思いますが、良いですか?』
『はい!それでも構いません』
女生徒が嬉しそうに言う
『マルス様の教えは全て正しいです。授業が間違っています』
ルキアが真剣に言う
『ルキア、それは言ったらダメですよ』
メトリシアが笑顔で言う
『はい、メトリシアさん』
ルキアが苦笑いして言う
『え!何で居るんだ!頼むから研究院でゆっくりしていてくれ頼む!』
担任がマルス達を見て言う
『仕方無いから、他のクラスに行こうかな?』
マルスが笑顔で言う
『え!また講義を・・・・頼むから担任の代わりに講義してください』
生徒が言うと全員言い始める
『俺の授業嫌なのか!』
担任が大声で言う
『え!だって!担任より魔法に詳しいから』
『え!・・・・そうだが・・・どうにかしてくれ!!』
担任が涙目で言う
『じゃあ頑張ってくださいね』
マルスが笑顔で言うとメトリシアとミリアも教室を出ていく
『授業を始める』
担任が苦笑いして言う
クラスに行くとリーベルが授業をしている
『リーベル様が授業をしていたね』
マルスが呟くとリーベルが気が付いて来る
『マルス、何か用ですか?』
『暇だから覗いていただけですよ』
マルスが微笑みながら言う
『代わりに講義をするつもりですか?いない間時々してくれていたみたいですが・・・』
『え!暇ですからね』
『詠唱魔法についてやってください』
リーベルが苦笑いして言うとマルスが講義を始める
『ありがとうございました』
生徒が一斉に言うとマルスが教室を出る
『マルス・・・もう講師ではこのクラス教えられませんね』
リーベルが諦めた様に言う
『普通の講義だけど』
『マルスの普通は非常識です・・・』
『このクラスを教えて、1人前にすれば良いのかな?』
マルスが笑顔で言う
『好きにしてください・・・私ではもう抑えられません』
リーベルが諦めて言う
『みんなで教えるかな?』
『好きにしてください』
リーベルが苦笑いして言うと帰っていく
マルスは研究室に向かうと食堂で準備の具合を見に行く
『あ!マルス師匠』
クレスタが笑顔で言う
『クレスタ、来ていたんだね』
『広くて良い食堂です!パーティー出来ますね』
『警備隊の隊員は?』
『公爵家の屋敷に一度戻りました』
『クレスタはゆっくりする?』
『魔導書を読みながらゆっくりします』
クレスタが笑顔で言うと、メトリシアとミリアと研究室に入っていく
『マルス様、こちらが食堂ですか?』
ルキアが笑顔でやってくる
『楽しみにしていてね』
『はい!やっぱり王妃様、来るのですか?』
『間違いなく来ると思うよ』
マルスが微笑みながら言う
『中を見学しても良いですか?』
ルキアが笑顔で言うと、後ろで女生徒が真剣に見ている
『良いけど、もう少し待ってね』
マルスが警備隊隊員が歩いてくるのを見付けて言う
『はい!マルス様』
ルキアが微笑みながら言う
『マルス殿、こちらが食堂ですか?』
警備隊隊員が笑顔で言う
『順番に中を案内するね。人が近付かない様にして貰えるかな?』
マルスが笑顔で言うと隊員達は微笑みながらやってくる
『ルキア様も制服似合っています』
隊員が微笑みながら言う
『ありがとうございます』
ルキアが微笑みながら言うと一緒に案内をする
『凄すぎます・・・魔法のランプがこんなに使われているなんて・・・』
女生徒が驚きながら言う
『魔力補充係りは沢山必要かな?』
『魔力補充係り・・・そうですね、魔力の補充は必要になります』
女生徒が微笑みながら言う
『マルスさん、試食しますか?』
クレシアが笑顔で言うと、皿にパンを切ってだすと、ルキアと女生徒が食べる
『美味しい!凄く美味しいです。』
『良かったわ!こちらの肉はどうですか?』
クレシアが微笑みながら言う
『柔らかくて美味しいです・・・・』
女生徒が涙目になって言う
『ルキアはこれからどうするの?』
『遅れた勉強をします・・・だけど魔法薬に回復魔法が免除になりましたので・・・接近戦戦闘訓練と古代語しか授業が無くなりました』
ルキアが苦笑いして言う
『古代語か・・・古代魔法文字ならメトリシアとミリアに教えて貰う?』
『はい!マルス様』
ルキアが笑顔で言う
『私も少し教えて欲しいです』
『ルキアに教えて貰うのも良いかもね、エミールがエレーヌに教えたように』
マルスが微笑みながら言う
『私では基礎も教える自信が有りませんが・・・』
ルキアが苦笑いしながら言う
『教える事で、忘れていた事を思い出すから良いよ』
マルスが微笑みながら言う
『はい!解りました』
ルキアが笑顔で言うと女生徒と教室に帰っていく
『マルス様、弟子の弟子を育てる様に、生徒の生徒を育て始めましたの?』
アリシアが笑顔で来る
『ルキアは良い先生になるよね』
『マルス様には敵いませんわ。リーベル様が会議でこの食堂は予約制にする可能性が有ると言ったら、どこに予約するのだと、講師達が騒いでいますの。それとあのクラスをマルスクラスにする事で決定しましたから、好きにしてください』
アリシアが笑いながら言う
『実技優先だね』
マルスが笑顔で言う
『はい!マルス様、基礎を吹き飛ばしてくださいですわ』