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帰り道

数日後、キリシア達は王都へ、国王に会いに向かう

『英雄殿ありがとうございます、レセナから話は聞きました』

国王が笑顔で言う

『暇になってきたから、そろそろ一度帰ろうと思ってますわ』

アリシアが笑顔で言う

『この度の援軍、本当に感謝しています。しかし本当に秘密にした方がよろしいのですか？』

『面倒になるから！絶対名前も全部秘密にして！！』

キリシアが笑顔で言う

『英雄達が来訪して窮地を救ってくれたと一言で良いと思います。』

フローネが微笑みながら言う

『解りました・・・今回の出来事は王家で伝承する事にします。』

国王が真剣に言う

『面倒事持ち込まないようによろしくね』

キリシアが笑顔で言うとみんな笑っている

国王はささやかな食事会を用意すると、クレシアとアニーは厨房で料理の作り方と調味料等を見に行くと笑顔で戻ってくる。

みんなで食事を食べる

翌朝気空挺は帰還する事にする

『お父様、行ってきます』

『クライドルド国王との話し合いの使者が到着するまでゆっくりしてきなさい』

国王は優しく微笑みながらレセナに言う

『はい！クライドルド王国を観光してきます』

レセナが笑顔で言うと、気空挺は上昇して西に飛び立つ。途中、クレスタ達に会ってからクライドルド王国に飛んでいく

数日後、国境に到着すると着陸する

『キリシア殿！』

警備隊隊員が笑顔で言う

『スパイダーの数はどうかな？』

『ここ数日暇です！まさか全滅させたのですか？』

『数が多いから解らないかな？』

キリシアが笑いながら言う

『リアクラナはどこにいるのかな？』

『町に戻っています。少しは休息も必要です』

警備隊隊員が真剣に言うと、騎士が何が有ったか説明してくれる

『仕方無いね。慣れてない事をしていたのだから』

キリシアが言う

『そうですね。リアクラナも必死でしたからね』

リリシャが少し心配そうに言う

『お見舞いしてから帰ろう！』

キリシアが笑顔で言う

『すぐに帰りますわ』

アリシアが笑顔で言うと、気空挺に乗り込む

『リリシャ、忘れて無い？』

マルスが苦笑いして言う

『え！何を？』

リリシャが首を傾げて言う

『リリシャ師匠、ここに来たのは、何の目的で来たのですか？』

メトリシアが苦笑いして言う

『え！蜘蛛を殲滅ですよね』

リリシャが真剣に答えるとフローネがため息を吐く

『あ！リリシャ、忘れ物ですの！』

アリシアが苦笑いしながら言う

『あ！！忘れてた！』

キリシアが笑い始める

『え！何を？・・・・あ！！ジエル兄さん拉致するの忘れています！！』

リリシャが慌てて言うと、ジエルを呼び出す

『リリシャ、帰るのか？』

ジエルが苦笑いして言う

『拉致するのを忘れていました！早く乗ってください』

リリシャが笑顔で言う

『は？忘れていた！！そんなに存在感無いのか・・・』

ジエルが落ち込み始めると、みんな笑っている

トリエスバミラの町に到着すると領主の館に着陸する

『アリシア様！』

子爵が慌ててやってくる

『リアクラナはどうですの？』

『ただの疲れですので、心配はいりません』

子爵が笑顔で言う

『アリシア様、お久しぶりです』

リアクラナが笑顔でやってくる

『リアクラナ、大丈夫？』

リリシャが心配そうに言う

『はい！リリシャ、もう大丈夫です。魔物との戦いがこんなに大変とは思いませんでした』

リアクラナが真剣に言う

『もう少しで終わるから気を付けてね』

リリシャが微笑みながら言う

『え！もう少しで終わる？』

『大きな群れは殲滅しましたわ！発生地点も潰したので安心ですわ』

アリシアが笑顔で言う

『本当ですか！よかった・・・民が守れて』

リアクラナが涙を流し始める

『はじめまして、エレストリアクレイス王国レセナです。よろしくお願いします』

レセナが真剣に挨拶をする

『これは丁寧な挨拶ありがとうございます。トリエスバミラ子爵です。』

子爵とレセナは挨拶をする

『今回は我が国が対応出来ず。被害を出した事をお詫び申し上げます』

『レセナ姫様、頭を上げてください。領主は民を守る為に戦う義務が有ります。義務を果たしたまでですが、我らも英雄殿が来てくれなければ、全滅していました。責任の擦り合いより、今後良き付き合いが出来れば良いと思います。』

子爵が笑顔で言うと夜に食事会を開き、郷土料理を沢山用意してくれる

翌朝、気空挺に乗り込もうとする

『リリシャ、本当にありがとうございます。いつか借りは返せるように頑張ります』

『リアクラナ、元気でね。もしリベリアに来る事が有ったら、又会いましょうね』

リリシャが微笑みながら言うと、リアクラナは抱き付いて涙を流している

『アリシア姫様、この手紙を国王陛下に渡してほしい。今回の記録です』

子爵が本ぐらい有る厚い手紙を差し出すとカジェリアが受け取る

『トリエスバミラ子爵、民を守る事を忘れないように頑張ってくださいですわ』

アリシアが笑顔で言う

『肝に命じて統治いたします』

子爵が笑顔で言うと気空挺は上昇して動き出す

『え！みんな見ている！』

キリシアが町中を見て言うと、みんな下を見て微笑んでいる

『この規模・・・町中の人全員で見送りですわ』

『凄い数です』

メトリシアが呟く

『恥ずかしい！！』

キリシアが赤くなって言う

『いつものキリシアだね』

マルスが言う

『キリシア可愛いんだから・・・』

リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑い始める