王都で撃退
遺跡から出ようと歩き出す
『あれ?』
キリシアが足がもつれて転ぶ
『キリシア、大丈夫?』
マルスが心配そうに言う
『おかしいな・・・』
キリシアが苦笑いしていると、マルスが回復魔法を使い始める
『あれ?ダメだ!何故だろう』
キリシアが驚きながら不安なっていると、マルスが闘気を見て苦笑いする
『キリシア、闘気練れないよね』
マルスが真剣に言うと、キリシアが苦笑いしている
『アニー、キリシアをおんぶして運んで貰えるかな?』
『私がします!』
ミリアが真剣に言う
『う!ミリアだけはダメ!アニーお願い!』
キリシアが真剣に言う
『私が嫌いだから・・・・』
ミリアが泣きそうになる
『ミリアは可愛い妹だから!絶対に嫌!』
キリシアが真剣に言う
『ミリアは、レディナちゃんにおんぶされたい?』
メトリシアがミリアに言うと、苦笑いして納得している
遺跡を出ると周囲を確認して、周囲をファイヤストームで焼き払い、気空挺が近付き降りてくるの待っている
『お兄ちゃん!!』
レディナが元気に手を振っている、気空挺が着陸してフローネとアリシアとカジェリアとソリナが降りてくる
『全員無事ですか?キリシア、どうかしたのですか?』
フローネがキリシアを見て心配そうに言う
『大丈夫・・・闘気使い果たしちゃっただけ』
キリシアが苦笑いして言うと、フローネが安心して微笑んでいる
『レセナ姫様にも確認をして欲しいのですが・・・』
マルスが言うと、氷漬けのレッドデーモンと魔族を見せる
『まさか!!魔族を討伐したのですか!!』
フローネが大声をあげると、アリシアが氷を見て驚いて呆然としている
『あとヴァンパイアが6体です』
リリシャが微笑みながら言う
『とんでもない事を・・・こんな事態、国家の危機では済みません』
フローネが真剣に言う
『レッドデーモンは予想外でした』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑い始める。ソリナは、急いでレセナを呼んでくると、クレシアもやってくる
『お呼びでしょうか?』
レセナが真剣に聞く
『これが今回の事態の元凶です。』
マルスが真剣に言うと氷を見て青ざめている
『もしかして・・・魔族!それも黒い魔族!!』
レセナが青ざめて大声をあげる
『名前は解りませんが、魔族だと思います。それとレッドデーモン2体とヴァンパイア6体です。巨大な蜘蛛が4体に無数の蜘蛛ですね』
マルスが説明をすると、レセナは地面に座り込んでしまう
『レセナ、大丈夫?嫌なものを見せてごめんね』
メトリシアが真剣に言う
『いえ!私は責任が有りますので・・・。王族として確認しました・・・エレストリアクレイス王国王女として確認しました。』
レセナが涙を流しながら言う
『クライドルド王国第一王女アリシアとして、討伐を確認しました!』
アリシアが真剣に言う
『クライドルド王国リベリア公爵家第一公女クレシアも確認しました!この内容は国王陛下に報告します。』
クレシアが真剣に言う
気空挺は飛び立つと、クレスタを探しに向かう。2日後、見付けて着陸する
『リリシャ師匠!』
クレスタが笑顔で言う
『クレスタ、大丈夫だった?』
『レグロイス王子が愚かでした』
クレスタが苦笑いしながら言う
『やっぱりダメでした?』
リリシャが苦笑いすると、レセナが苦笑いしている
『あの・・・お兄様は何をしましたか?』
レセナが真剣に聞く
『え!お兄様?もしかして、レセナ姫様!挨拶が遅れて、申し訳ありません』
クレスタが慌てて言う
『いえ!今は戦場、それに我が国を助ける為に戦ってくれている人々に御礼を言いたいぐらいです。』
レセナが真剣に言う
『レグロイス王子様と全く違いますね』
クレスタが苦笑いして言うと、説明を始める
『恥ずかしい・・・大変なご迷惑をかけて申し訳ありません』
レセナが真剣に言う
翌朝、マルス達は気空挺で国境の砦に向かう
『キリシア殿!』
副団長が慌てて来る
『副団長!クレスタに迷惑はかけないでね!解っているよね!』
キリシアが言うと副団長は青ざめ始める
『そうですわ!』
アリシアが笑顔で言うと、レグロイスがやってくる
『気空挺で王都まで連れていけ!』
レグロイスが怒鳴る
『お兄様!!何を言っているのですか!!許しません!!救国の英雄様に向かって!!その言動、お父様に伝えておきます!発生地点の討伐をして頂いたので、御礼が先です!!解っていらっしゃいますよね!!お兄様!!』
レセナが真剣に怒ると、レグロイスが苦笑いして後退る
『外交担当さんは?』
キリシアが微笑みながら聞くと、兵士が呼びにいく。外交担当が急いで来ると、レセナの護衛達も来る
『お呼びですか?』
外交担当が苦笑いして言う
『同行して!』
キリシアが言うと問答無用で気空挺に乗り込む
『私達も同行出来ないですか?』
レセナの護衛が真剣に言う
『ごめんなさい、ご迷惑をかける訳にいかないので、待っていてください』
レセナが真剣に言う。そして少し話し込むと、護衛達は頷いて引き下がる。気空挺は上昇を始め、東に向かって飛んでいく
3日後、王都が見えてくると城壁や外に無数の蜘蛛が群がっている
『まさか遅かったの・・・』
レセナが涙目で言う
『まだ戦っている!』
キリシアが言うと城壁の上で戦っている人が沢山いる
『まずは外を殲滅してから手助けだね』
マルスが言うとリリシャ達は外に出て準備をすると気空挺は高度を下げていく
『ブリザード!!!!!!』
リリシャとエミールとミリアとアニーとメトリシアとエビリアが魔法を放つと、門から城壁まで氷漬けにする
『え!これが魔法!!あり得ない!』
レセナが驚いていると、リリシャ達は城壁の上のスパイダーを狙い撃ちしながら倒していく。マルスとキリシアは飛び降りて城壁の上のスパイダーを次々と倒していく
『責任者はいますか?』
マルスが笑顔で兵士に聞く
『え!何が起きたのですか?』
兵士達が震えながら座り込むと空から降下してくる気空挺を見て呆然としている
『ヒールフィールド』
マルスが範囲回復魔法を使うと、兵士達の傷が癒されていく
『マルス、粗方片付けたよ』
キリシアが笑顔で言う
『国王陛下に面会で来たのですが、通りますよ』
マルスが笑顔で言うと、兵士は呆然と返事をする。マルスとキリシアは気空挺に飛び乗ると気空挺は王城に向かう
『城門の兵士で要領を得れなかったのですが、国王陛下に面会をお願いします』
マルスが大声で騎士に言う
『何者だ!!』
兵士が武器を構えて言う
『武器を向けるなど許しません!』
レセナが慌てて言う
『え!レセナ姫様!!』
『クライドルド王国からの使者様です』
レセナが笑顔で言うと、中庭に着陸許可を貰う。中庭に向かうと着陸する
『何故戻ってきた!』
威厳の有る男が人を引き連れてやってくる
『お父様!!』
レセナが大声で言うと抱き付く
『レセナ・・・亡命せよと伝えた筈だ!』
国王が涙目で言う
『クライドルド王国から援軍が来ています。内密にしないといけないのですが、詳しくは外交担当に聞いてください』
レセナが真剣に言うと、外交担当が説明を始める
『失礼した。アリシア王女様』
国王が微笑みながら言う
『戦場ですので、正式な挨拶は後にしましょうですわ』
アリシアが笑顔で言う
『まさか隣国まで広がっていたとは・・・』
『早く気付いたので大丈夫ですわ!丁度用事で来ていた時に気が付き、何とか撃退出来ましたから、貴国の様な大きな被害になっていませんわ』
アリシアが笑顔で言う
『まさか、レグロイスが迷惑をかけるとはな・・・済まなかった』
国王が苦笑いして言う
『少し内密な話が有りますので、気空挺に乗って貰っても良いですか?事態が事態ですので』
マルスが真剣に言う
『お父様、お願いします!』
レセナが真剣に言うと、国王は気空挺に乗る。倉庫に向かう
『こちらです』
氷漬けの黒い魔族とレッドデーモン2体を見せるとレセナが確認した内容を伝える
『まさか・・・・ありがとうございます』
国王が崩れ落ちて地べたに座りながら言う
『出来れば内緒にしてください!面倒なので!』
マルスが真剣に言う
『しかし!・・・そう言う事か!リベリアの英雄・・・殿か』
国王が考えながら言う
『内緒にしてくださいね』
メトリシアが微笑みながら言う
『解りました。秘密にします』
国王が約束すると、アリシアとクレシアとフローネと話し合いを始める
国王が気空挺を降りると重臣が待っている
『よく聞け!クライドルド王国からの援軍が戦いながら向かってきている!そして発生地点はリベリアの英雄達が叩き潰してくれた!まだまだ沢山蜘蛛共はいるが、我らはスパイダーとの戦いに集中するぞ!!』
国王が大声で言うと、重臣達は笑顔になると周囲の騎士達は喜び出す
王城内で重苦しい話し合いが始まる
『国王陛下スパイダーを討伐出来てもどうなるか・・・』
外交担当が真剣に言う
『解っている!しかしクライドルド王国が立ち上がってくれなければ、我が国に太刀打ち出来ないのも事実だ!』
国王が真剣に言う
『そうですが・・・外の蜘蛛を一掃した魔法・・・噂は聞いていましたが、本当とは・・・』
重臣が言うと重臣達がザワザワする
『既に我が国は存亡の危機だ!蜘蛛を殲滅出来ても国土のほとんどが壊滅している。どのみちどこかの国に従属して、建て直さなければならない!意味は解る筈だ!』
国王が真剣に言うと、重臣達は同意する
キリシアとルメイルは町中の蜘蛛を叩き潰しに向かうとマルスとミリアとエミールは兵士達に回復魔法を使って回る