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31話 鉱石

鍛冶屋に入ると、カセティがいた


『ギレリム、いますか?』


カセティは奥にギレリムを呼びに行く


『何か用事か?』


『この鉱石を調べてほしいの』


ボムの鉱石をギレリムに渡す。手に持ってじっくり観察したあと


『ちょっと見た目じゃ判断が出来ないなちょっと加工してみて良いか?』


『お願い』


キリシアが言うとギレリムは奥に行く


『奥にどうぞ』


カセテイが奥に通してしれる


『カンカン』


ギレリムはハンマーで叩いて、どうなるか確認している


『あの鉱石、どうしたのですか?』


『迷宮でボムが残した』


『ボムですか?』


『ギルドが解らないと言って調査しているの』


『ギルドも知らないですか?』


『うん!だからギレリムに調べてもらうのが良いかなーって思った』


『未知の物ですね』


『この後、フローネ先生にも見てもらいます』


リリシャが言う


『この魔石も見てください』


『中魔石ですか?』


『はい』


カセテイが魔石を見つめながら


『大きさが違います?』


『少し大きいです。だからギルドも価格解らないので王都で価格調査しています』


『大きいとその分価値が上がりますからね』


『この魔石は後でギレリムにあげてください』


『解りました』





『キリシア、この鉱石、銀か?だけど少し輝きがミスリルに似ている』


ギレリムがそう言うと


『銀だったんだね』


『だがわからん。どこで手に入れた?』


『ボムが残した』


『ボムがなぁーは?ボムだと』


『ボムだよ』


『ボム倒したか。これは戦利品か』


『十匹に一回残るぐらいだよ』


『貴重な物だな。迷宮からだと魔力通りやすいのか?』


『あ、まだ試していない』


『やってみてくれ』


ギレリムがマルスに渡す


『ちょっと魔力を通します』


マルスは両端に指を当てて魔力を動かし始める


『魔力の流れが良いです』


『これと比べてくれ』


マルスはギレリムが出した金属と比べる


『はい!こっちの方が良いですね』


『ミスリルではないかーそうすると銀にミスリルが混じっていると言うことかも知れないな』


ギレリムがそう言うとニヤニヤしている


『魔道具にも使えると言うことですか?』


『その通りだ!』


『銀と言うことはアクセサリーにもなるのかな?』


『出来るぞ作るか?』


『記念に作りましょう』


リリシャが話にのってきた


『ペンダントで良いか?』


『はい!多めに作ってください』


『わかった細工は知り合いに出して綺麗に作ってやるよ』


ギレリムがニヤリとしている





『カセティさんに金貨5枚渡して、これで足りるかな?』


『こんなに必要無いです。1枚で十分です』


『多めに作ってもらうからとっておいてね』


キリシアはそう言ってフローネの所に向かう





『フローネ先生いますか?』


『いらっしゃい』


家にはいり、テーブルに座って


『これを見てほしくて来ました』


魔石と鉱石を渡す


『魔石は少し大きいですね。鉱石は・・・ギレリムは何か言っていましたか?』


『ミスリルでは無いけど、魔力の通りは良いようです』


『魔道具向きと言うことですね』


リリシャとマルスは頷く


『ギレリムに加工させて魔道具を作るのが良いかも知れないですね』


フローネは微笑む





翌日もボム狩をして鉱石を集めに行く


16層で片っ端からボムを探し、氷らせた後、確実に仕留める。討伐方法を確立してしまえば、反撃も無く倒せるので余裕もある


『もうそろそろ帰ろうか』


リリシャも頷く





帰り道二層に上がろうとすると冒険者が集まっている


『何か有ったのですか?』


キリシアが聞くと


『モンスターパレードだ』


『モンスターパレード?大きなカークロッチが現れたの?』


『そうらしい。何チームか上がったが、あまり状態が良くない』


『どうして?』


『最初に戦った奴が逃げ回り、二層にいたモンスターがそこらじゅうで動き回っている』


『その上、逃げた奴が他のパーティーに押し付けして逃げ回ったから混乱している』


『押し付けは禁止だよね』


『そうだ!一緒に逃げるか危険を知らせて逃げるのが常識だ!!』


『このまま2階から1階の最短距離で抜けようか?』


『そうですね』


リリシャはそう言って同意する


階段を上がろうとすると冒険者か『危険だ少し待て』と声を掛けてくるがキリシアを見て


『すいません、少し討伐されるのでしょうか?』


『最短距離を突っ切る』


『え?突っ切るってモンスター大量の中を』


『余裕だけど、荷物多いから殲滅は今度ね』


『わかった。ついていって良いか?』


『足手まとい』


『解りました。自分の身は自分で守りますので』


『わかった。無理はしないように』


そう言って二層にあがる。最短距離を歩きだすが前方からカークロッチが向かってくる。キリシアが払いや突きで次々倒す


『はっ速い!正確に倒している・・・』


キリシアの歩みは止まらない。別れ道ではリリシャがファイヤーボールを打ち込み殲滅する。そうしながら、一階への階段に到着する。そして上がり出すが、上からもカークロッチがやってくる


『なんで階段にもいるのかな?』


『とにかく地上に向かおう』





『あれ?地上への門が閉まっている?』


『もしかしたらここまでカークロッチがきたのかな?』


『そうかも知れないね』


『近くにいるカークロッチを倒してから、門を空けてもらおう』


『一階の階段下の敵を、まずは殲滅しましょう』


冒険者達に伝えるとみんな頷き敵を殲滅する


繋がる通路も確認する


『大丈夫そうだね』


そう言って階段を上がり門を叩く


『誰かいますか?』


『ドンドンドンドン』


『モンスターは周りにいないのか?』


『大丈夫です。階段下の部屋まで退治しました』


『本当か?今開ける準備をする』


しばらくして門が少し開いて全員門の外にでる


『よく無事に帰ってこれたな』


『余裕。ギルドに行って良いですか?』


『ギルドカードだけ提示してくれ』


『これね』


『銅のギルドカード?』


『通って良いぞ』





冒険者達も後ろを付いてくる。ギルドに着いて


『ヘザーネ、買い取りお願いね』


『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、無事に帰ってこれたんですね』


『適当に倒しながら帰ってきたよ』


『どのぐらいの冒険者が下にいましたか?』


『一緒に出てきた冒険者に聞いて?』


『解りました』


職員に伝え、職員が冒険者に聞き込みをしている


『魔石の袋を3人分、よろしくね』


分別しながら数え始める


後ろでみた冒険者が


『スゲーーこれだから、あの戦いが出来るのか・・・・』


『あの大きさの魔石が沢山・・・』





『中魔石が112個ですので、金貨22枚と銀貨4枚です。あと、こちらの魔石85個は預かりますので、サインをお願いします』


『わかった』


『鉱石は無いのですか?』


『ギレリムに今回は渡すことにした』


『加工されるのですか?』


『良いものだから色々加工するよ』


『わかりました』


職員が1枚の紙を持ってくる。それを見て


『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、緊急の依頼です。受けていただきたいのですが』


『緊急依頼?』


『2層の安全確保です。大型のカークロッチを倒してほしいです』


『疲れたから少し休んだ後ででも良いかな?』


『わかりました。帰ってきたばかりですから休息も必要ですよね』


ヘザーネは頭を下げた


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