準備とポーション
キルエスが到着する
『マルス様、頼まれたポーションの材料です』
マルスは馬車を見て、みんなで工房に運び込むと、リリシャが微笑みながら準備を始める
『この量集めましたが、何ヵ月分ですか?』
『んーー多分3日で終わらせるつもりかな?』
マルスが考えながら言う
『2日です!2ヶ所で作るから出来ます』
リリシャが微笑みながら言うと準備を進める
『は?2日ですか?何故この量が必要なのですか?』
『国家機密ですね』
『騎士団が出撃したのが絡んでいるのですね』
キルエスが真剣に言うと帰っていく
馬車が到着する
『マルス様』
ルキアが笑顔で言う
『ルキア、巻き込んでごめんね』
マルスが微笑みながら言う
『話は聞きました!大変な事態だと解りましたので、頑張ります』
ルキアが笑顔で言う
『リーベルも頑張りなさいね』
フローネが微笑みながら言う
『頑張りますが、事態が大きくて、どうしたら良いか解りません』
リーベルが苦笑いする
『怪我人を手当てすれば良いだけですね。後は保護者です』
フローネが微笑みながら言う
『解りました・・・リリシャ達は?』
『工房ですね。ポーションの量産をするつもりです』
フローネが微笑みながら言う
『手伝います!』
ルキアが笑顔で言う
『もしかして本気でやっているのですか?』
『あの子達は本気は中々見せませんが、今回は本気の様ですね』
フローネが微笑みながら言うと工房に向かう
『何を!凄い魔力!!』
リーベルが青ざめる
『これがポーション作りですか?』
ルキアがマルスを見て言う
『リリシャ流の本気の作り方だね』
『これが本気なのですね』
『ルキアさん、絶対真似はしないように!これを真似できるのは、ここにいる人達だけです』
リーベルが苦笑いして言う
『ルキアは回復魔法の練習しようか?』
マルスが微笑みながら言うとルキアが笑顔で喜んでいると訓練場に向かう
『マルス!ヒストリアのコート良いなー』
キリシアが笑顔で言う
『防具が無くて怪我されたくないからね』
『そうだね!ルキアは何の用?』
『回復魔法の練習だね。どうせルメイルが怪我するからね』
『わかった!』
キリシアが笑顔で言う
『マルス師匠、酷いです』
ルメイルが苦笑いしているとケニスが笑い始める
『未熟ですが、頑張って覚えますのでよろしくお願いします』
ルキアが頭を下げると、マルスが回復魔法の魔導書を見せながら、詳しく教え始める
『・・・・・ヒール』
ルキアが魔法を使うと淡い光が輝き、さわると暖かい感じがする
『もう少し魔力を制御して使おうか?』
マルスが微笑みながら言うと、ルキアは何回か練習を始める。ルメイルを実験台にして回復魔法を覚えていく
翌朝、キリシアとマルスとルメイルとヒストリアとカミラとソリナとエレーヌとナディアで迷宮に向かうと、最短距離で11層層に向かう。甲虫と遭遇すると、ヒストリアが闘気を剣に伝わらせて一刀両断する
『簡単に倒せました』
ヒストリアが笑顔で言う
『マルス!教えすぎ!!』
キリシアが笑顔で言うと、ルメイルが苦笑いしている
『ヒストリアが努力家だからね』
『努力家だけど、どのぐらいで闘気纏える?』
『数ヵ月かな?』
マルスが考えながら言う
『ヒストリア、沢山倒すよ!!』
キリシアが笑顔で言うと、見付け次第、甲虫を倒して回る
『ナディアとソリナは限界だね。結界張って待っていてね、ルメイルも護衛で待っていてね』
『はい!マルス師匠』
ルメイルが笑顔で言うと、階段の近くで結界を張って休憩を始める。ヒストリアは次々と倒しながら進む
『12層に行く?』
『限界が近いから止めておこう』
マルスが微笑みながら言うと、ルメイル達と合流して迷宮を出る
『おい!そこの女!分け前寄越せ!』
男が怒鳴る
『喧嘩売るなら他を当たってください』
ヒストリアが真剣に言う
『は?この小娘!!』
男が怒鳴ると殴りかかってくる。キリシアが殴り飛ばす
『やるなら死ぬ覚悟でこい!!雑魚!』
キリシアが怒鳴ると、男達が囲みだす
『この小娘!!』
男達が薄ら笑いしながら殴りかかってくると、キリシアが次々と殴り飛ばす
『化物!!』
男が青ざめて叫ぶと騎士がやってくる
『何だ!何をしている』
騎士が言うと、キリシアを見て苦笑いする
『喧嘩売られただけだから、ボコボコにするだけです』
キリシアが笑顔で言う
『え!この野郎、詰所でじっくり聞こうか?』
騎士達が男達を連行始める
『え?何故だ!』
男達が慌て始める
『問答無用だ!喧嘩は相手を見てからやれ!!仕事を増やすなよ』
騎士が言うと、1人が逃げ出す
『あ!逃げた!』
キリシアが言うと全速力で追う。背中に飛び蹴りをいれ、倒れた男の足を掴むと地面に叩き付けてから、グルグル回して投げ飛ばす
『カミラ、回復魔法を要求しているね』
マルスが微笑みながら言うと、カミラが回復魔法を使う
『ばばば化物!!近付くな!』
男が怯えて言う
『牢屋まで来ないからだ。連れて行って欲しいか?』
騎士が聞くと、男は足にしがみつき、何か言い始める。騎士が連行していくと、周囲の冒険者達は呆然と見ている
『屋敷まで護衛します』
騎士が笑顔で言うと、屋敷に帰ることにする
屋敷に到着すると、副団長と騎士達がケニスにボコボコにされている
『あ!お兄ちゃん、お帰りなさい』
レディナが笑顔で言うと抱きついてくる
『レディナ、ただいま』
マルスが微笑みながら頭を撫でる
『マルス師匠、お帰りなさい』
ケニスが微笑みながら言う
『これは訓練?』
『はい!副団長と同行する騎士だそうですが、足手まといにならないように訓練をしていました』
『じゃあ混ぜて貰おうかな?』
キリシアが笑顔で言う
『え!いえ!今日はここまででお願いします』
副団長が慌て出す
『ついでにヒストリアの訓練台になってね。メトリシアを守る実力がまだ足らないから、頼んだよ』
マルスが微笑みながら言う
『そうだね。騎士団長の娘であり、騎士学院1年生相手に逃げるなんて無いよね』
キリシアが微笑みながら言う
『解りました・・・訓練します』
副団長が苦笑いすると、ヒストリアと騎士達が訓練を始める。マルスはヒストリアにアドバイスしながら訓練を続ける
『嘘だろ・・・全く捉えられない』
騎士が悔しそうに言うと、ルキアが回復魔法をかけていく
『ヒストリア、多人数相手は疲れるけど、闘気の使い方を考えて戦う様に』
マルスが微笑みながら言う
『はい!マルス師匠』
ヒストリアが笑顔で言う
『あれ?副団長、見てるだけかな?』
キリシアが微笑みながら言う
『え!もしかして本当なのか?騎士団長を負かしたと言うのは?』
『一昨日、騎士団長と一騎討ちして勝ったね』
マルスが笑顔で言う
『勝てないのか・・・』
副団長は苦笑いして見つめている
『マルス師匠、帰っていたのですか?』
ミリアが笑顔でやってくる
『ミリア、ただいま』
『ポーション、作り終わりました』
ミリアが笑顔で言う
『明日出発かな?』
キリシアが笑顔で言う
『リリシャ次第だね』
マルスが微笑みながら言うとリリシャの元に向かう
『リリシャ、準備は出来た?』
キリシアが笑顔で言う
『杖も完成しました』
リリシャが微笑みながら言うと、マルスが杖を見る
『将来レディナとイリアとナディアさんの杖かな?』
『そうですね。今回はエビリアとクレスタとルキアに預けますけど』
リリシャが微笑みながら言う
『本当にとんでもない杖を簡単に作るのですから』
フローネが微笑みながら言うと、リーベルが苦笑いしている