準備と防具
国王は至急リーベルとルキアを呼び出す
『リーベル師、ルキア、急で申し訳ないが、隣国まで援軍に向かって欲しい!既に騎士団は向かっているが、緊急事態だ!』
国王が真剣に言う
『緊急事態?何が起きているのですか?』
リーベルが真剣に言う
『スパイダーの大量発生で、既に存亡の危機に瀕している。リベリアの英雄殿も発生地点を強襲してくれるが、数が多すぎる上、大蜘蛛も大量にいる。リベリア警備隊からも出撃して貰うが、回復魔法と援護の攻撃魔法を使えるものが必要だ!クレスタ殿とナディア殿とカミラ殿が同行してくれる』
『相当の事態なのですね。しかし魔法学院はどうなさいますか?』
『ハッキリ言ってどうでも良い!リベリアの英雄殿の弟子達が居たら教育機関として、無いも同じぐらいの実力者しか育てられないからな』
国王が真剣に言う
『講師があれでは仕方無いですね。ルキアが同行するのはどうしてですか?』
『宮廷魔術師と比べてどっちが良いと思う?』
『ルキアの方が実力が有りますね・・・マルス達の差し金ですね』
リーベルが苦笑いする
『今回の援軍はリベリアの英雄とその弟子達が主力だ!リベリア警備隊も実質弟子だからな』
国王が苦笑いする
『畏まりました!全力で頑張ります』
ルキアが真剣に言うと、リーベルも同意する
キリシア達は屋敷に戻り次第、すぐにキルエスに王都中のポーションの材料を集めて貰う様に依頼すると、マルスはアースタートルの鉱石をモデリングで盾と杖を3本作る。
『リリシャ、簡易の杖だけど、エビリアとクレスタとルキアに使ってもらえるように付与魔法お願い』
マルスが笑顔で手渡すと、リリシャが微笑みながら杖を確認し始める
『マルス師匠、何か手伝いますか?』
ミリアが真剣に言う
『魔法薬の準備が出来るまでゆっくりしていてね』
マルスが微笑みながら言うと、盾を仕上げる。
『マルス様、グラベル様が参りました』
クエリスが微笑みながら言う
『ここに通して、時間勿体無いからね』
マルスが笑顔で言うと、モデリングで盾に模様を付けると紋様魔法の準備をする。
『マルス、これが頼まれていた剣だ!』
グラベルが笑顔で言うと、マルスは受け取り、確認する
『良いね』
マルスが微笑みながら言うと魔力を確認し始める
『マルス、何を作っているのだ?』
『盾だね。ヴァンパイア対策をしないといけないからね』
『は?どうやって作っているんだ?』
グラベルが苦笑いして言う
『メトリシア、ヒストリアの剣だから魔力の通りを確認して準備をしてね』
マルスが微笑みながら言うとモデリングでアースタートルの鉱石を変形させて盾の形にする
『俺は不要か?』
グラベルが苦笑いしている
『急いでいるから依頼している時間は無いね』
マルスが苦笑いして言う
『そうか・・・一人で作れるのか』
グラベルが苦笑いしていると帰っていく
『あ!そうだ!』
『フュージョン』
『クレーション』
マルスが魔法を使うと盾が出来ると紋様まで再現できている
『便利だね。これならある程度早く出来るかな?』
マルスが微笑みながら呟くと盾を次々と作る
『マルス師匠、剣の魔力の通りは良いです』
メトリシアが笑顔で言うと、マルスは魔力制御を行い、確認してから付与魔法を準備すると魔石に魔方陣を書き込み始める
『確認して』
マルスがメトリシアに手渡す。メトリシアが確認して魔力を流すと、淡く魔力が輝き出す
『完成です』
メトリシアが微笑むと内容を鑑定する
『硬化構造強化、光属性、体力回復、生命力回復、魔法防御、精神力強化6個ですね、ヒストリアにピッタリの内容ですね』
『修行中だから、強化系余り使いたく無いからね』
『マルス師匠らしいです』
メトリシアが微笑みながら言う
マルスは盾に闇魔法防御、構造強化、魔法防御、精神魔法防御、精神力強化、軽量化を付加する
『マルス師匠、これはヴァンパイア対策ですね』
『ヴァンパイア対策は必要だけど、魔法防御は必要だよね』
『ヒストリアの鎧かジャケット作りたいけど、時間が無いから、コートにするかな?』
マルスが考えながら言うと革をモデリングで変形させていく。メトリシアに着て貰いながら、形を作っていく
『ここにベルトはどうですか?』
メトリシアが笑顔で言うと、ベルトを通す場所を作る。モデリングとクレーションを使いベルトとボタンを作る
『凄い!』
メトリシアが笑顔で言うと、水蜘蛛の生地を使い裏地にしていく
『ヒストリアを呼んできて、細かい所を直すから』
マルスが微笑みながら言うと、メトリシアがヒストリアを呼んでくる
『マルス師匠、お呼びですか?』
ヒストリアが来ると、ケニスとフローネが一緒に来る
『サイズを直したいから、着てみて』
マルスが笑顔でコートを渡す
『え!よろしいのですか?』
ヒストリアが驚きながら着替えてくると、マルスはモデリングで修正する。ヒストリアは動いて感触を確かめる。
『マルス師匠、素晴らしいですね』
ケニスが微笑みながら言うと、フローネが苦笑いしている
『本当によろしいのですか?』
ヒストリアが心配そうに言う
『今回は危ないからね。防具一つ無いと怪我すると大変だからね』
マルスが微笑みながら言うと、ヒストリアからコートを受け取り、コートとベルトに付与魔法を使い始める
『フローネ先生、確認をお願いします』
マルスが微笑みながら言うと、フローネがじっくり見て微笑むと、魔力を流して魔道具化する
『ヒストリアのコートとベルトだよ』
マルスが微笑みながら手渡す
『本当によろしいのですか?対価払えませんけど』
ヒストリアが申し訳なさそうに言う
『ヒストリア専用なのですから、着ないとダメですよ』
メトリシアが笑顔で言うと、コートを着て笑顔になっている
『この剣を使うようにね』
マルスが剣を手渡すと、ヒストリアは剣を見て驚いている
『この剣途轍もなく凄い様ですが・・・』
ヒストリアが剣を受け取り震えている
『剣の名前はヒストリアの剣だよ』
マルスが微笑みながら言う
『えーーーーーーーーーーー!』
ヒストリアが震えている
『ヒストリア、使わないと損ですね』
ケニスが微笑みながら言う
『ありがとうございます!マルス師匠、大切に使います。』
ヒストリアが笑顔で言うと、ケニスと訓練に向かう
『マルス、強化系は使わなかったのですね』
『はい!防汚、構造強化、衝撃吸収、防水、魔法防御、耐火です、ベルトは構造強化、生命力回復、体力回復だけです』
マルスが微笑みながら言う
『守り優先ですね・・・ヒストリアの事を考えながら決めたのですね』
フローネが微笑みながら言う