異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活

７章 夏休み

スパイダー討伐

キリシア達はトリエスグラザ男爵領は男爵の子息に対応を任せてトリエスバミラの前線に向かう

『あれ？後退してないね』

キリシアが不思議そうに言う

『スパイダー、来なかったのかな？』

マルスが微笑んでいる

『そうでもなさそうですね』

リリシャが言うとスパイダーの山が出来ているのを指差す

『頑張っているんだね』

キリシアが微笑みながら言うと、気空挺は着陸する

『キリシア殿、お待たせしました』

リベリア警備隊隊員が笑顔で言う

『あ！到着していたんだ』

『はい！男爵領に向かったと伺いましたが、後退したら面倒になりますので、スパイダーを片付けておきました』

『良い判断！』

キリシアが笑いながら言うと、クレシアが満足そうに微笑んでいる

『あの人達は？』

リアクラナがリリシャに聞く

『リベリア警備隊隊員ですよ。キリシアの鍛えた人ですので信用が出来ます』

リリシャが微笑んでいるとスパイダーを発見したと報告が有ると隊員はすぐに走っていく

『え！もしかして、私の分無くなる？』

キリシアが苦笑いしていると、隊員達が次々とスパイダーを切り刻んでいく

『つつつっ強い！！』

リアクラナが驚いている

『王国最強の警備隊ですから仕方無いです・・・勝てる気がしません』

騎士が苦笑いしながら言う

『王国最強？騎士団より強いのですか？』

『普通の騎士では勝てません』

騎士が真剣に言う

『そんなに凄いのですね・・・』

リアクラナが真剣に隊員達の戦いを見ている

翌朝、トリエスバミラ子爵の町に向かう

『ありがとうございます！まさか本当に押し戻すとは！本当にありがとうございます』

トリエスバミラ子爵が笑顔で頭を下げている

『まだ続きますが、警戒体制を作り、民を安心させる事も重要ですわ』

アリシアが笑顔で言う

『解りましたが、どのようにすれば良いですか？』

『警戒する為に冒険者に依頼を出して、いくつかの警戒地点を設けて、スパイダーを発見したら、煙を出して知らせる様にして兵士達はいくつかの場所で待機させて、スパイダーを迎撃に向かわせれば良いですね』

マルスが笑顔で言う

『住民達も村に戻ることが出来ます・・・兵士と冒険者に守って貰っていると言う安心感が有ります』

子爵が考えながら言うと笑顔になる

『物分かり良いね、男爵と大違い！』

キリシアが笑いながら言うと騎士が苦笑いしている

『何か有ったのですか？』

『お祖父様、男爵はアリシア様を捕らえようとして、反逆罪で牢屋に閉じ込めました。嫌いでしたが、あそこまで愚かとは思いませんでした。』

リアクラナが苦笑いして言う

『そうか・・・仕方無いな。アリシア姫様が戦ってくれるとは思いませんから・・・』

『見ているだけですわ！メトリシアは調子にのってスパイダーを吹き飛ばしていますわ』

『メトリシア？』

『マルス師匠の弟子ですから』

メトリシアが微笑んでいる

『お祖父様！メトリシア第二王女様です・・・』

リアクラナが苦笑いして言う

『え！ももも申し訳有りません』

子爵が慌てて頭を下げると、みんな笑い始める

翌日、侯爵領より騎士が来る

『アリシア様、隣国の国境警備隊と連絡が取れましたが、隣国内もかなりの被害の為、発生地点については不明との事です』

騎士が真剣に言う

『そうですか・・・どのぐらいの被害と言われていましたか？』

アリシアが真剣に聞く

『それが正式な事は言えないと言われていましたが、ここだけの話し、隣接する４つの貴族の領地が壊滅したと言われていました。更に主力騎士団も討伐に出ているそうです』

『え！そんなに！深刻な緊急事態ですわ！！』

アリシアが驚いている

『男爵と同じ様な馬鹿だとそうなるね』

キリシアが言う

『早く対処できなければ、被害が大きくなります』

メトリシアが真剣に言う

『人手が足りなすぎる』

マルスが言う

『騎士団長！早く来なかったら、山１つ本当に吹き飛ばすよ！』

キリシアが笑顔で言う

『今から吹き飛ばしに行きましょうか？』

リリシャが微笑みながら言う

『夏休みが終わってしまいます』

ミリアが言う

『騎士団の動きが遅い！！』

キリシアが笑いながら言うと騎士が苦笑いしている

キリシア達はマルスとヒストリアとレディナとイリアとナディアの実戦経験の為に国境付近でスパイダーを倒させながら、キリシア達は気空挺で煙の上がった地点に飛び回りながら戦い始める

『あ！スパイダー発見！』

イリアが言う

『・・・・ファイヤーアロー！！！』

レディナとイリアとナディアが魔法を放つとスパイダーは吹き飛び動かなくなる

『これで１００匹目』

レディナが笑顔で言うと、イリアと手を握って喜んでいる

『なぁ・・・俺達は少女より役に立たないのか？』

騎士が苦笑いして言う

『マルス様の妹だから仕方無いだろ？寝ている間の護衛しか仕事が無い』

『そうだよな・・・英雄様の弟子だから仕方無いのか？』

『あ！あれは！大蜘蛛』

騎士が見付けて叫ぶとヒストリアが接近して、蜘蛛の糸をかわしながら足を切り落とし、最後は一刀両断して倒す

『ヒストリア、次は闘気を足に纏って戦ってみる？』

マルスが微笑みながら言う

『え！出来ますか？』

『まずは闘気を足に集中して筋力を強化するようにしてから、高く跳ぶ事をイメージして跳んでみて』

マルスが微笑みながら言うと跳び跳ねると人の丈より高く飛び上がると着地して驚いている

『こんな事が私にも出来ました』

ヒストリアが驚きながら笑顔で言う

『次は闘気を剣に伝わらせて見ようか？』

マルスが微笑みながら言うとヒストリアは真剣に闘気を剣に伝わらせる

『こちら側を刃に変えてみて』

マルスが微笑みながら言うと刃を作り始める

『あの岩を斬って』

マルスが微笑みながら言うと岩に剣を叩きつけると岩が半分斬れる

『それが闘気の剣だよ、まだまだ闘気の量が少ないから鍛練は必要だよ』

『はい！マルス師匠！！』

ヒストリアが笑顔で言う

『大蜘蛛とスパイダー発見！』

騎士が大声で言うと、レディナとイリアとナディアが笑顔でファイヤーアローでスパイダーを吹き飛ばし、大蜘蛛はヒストリアが糸をかわしながら剣に闘気を伝わらせて一刀両断して倒す

『マルス師匠、出来ました！！』

ヒストリアが嬉しそうに言う

『凄いね。これなら副団長を吹き飛ばせるね』

『え！まだまだ私等、そこまでの実力は有りません！』

ヒストリアが真剣に言うと騎士が苦笑いしている

『そろそろ交代の時間です』

警備隊隊員が笑顔で言うと、ヒストリアは闘気を練りながら休憩を始める

『ヒストリアお姉ちゃん、いつも闘気を練ったり訓練しているね』

レディナが呟く

『頑張り屋さんだよね。レディナも頑張ってね』

マルスが微笑みながら言う

『はい！お兄ちゃん』

レディナが笑顔で言うとヒストリアの横で魔力制御を始めると、イリアとナディアも始める

夕暮れになると、マルスは警備隊隊員２人を連れて広範囲魔法を使いながらスパイダーを殲滅して回っていると、キリシア達が帰ってくる。