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子爵家で食事

夜になると子爵がささやかな歓迎の食事会を開いてくれる。準備している厨房にクレシアとアニーは潜り込んで料理を見ている

『リリシャ』

『あ!お母様お元気ですか?』

リリシャが微笑みながら言う

『元気そうで良かったですね。空を飛んで国王陛下の使いで来るとは思いませんでしたよ』

母親が笑顔で言う

『え?使い?あーー使いはアリシア様で私達は遊びですね』

リリシャが微笑みながら言う

『え?そうなのですか・・・仕官したなら安心なのですが・・』

母親は残念そうに言う

『リリシャは仕官はしないでしょうね、宮廷魔術師長も断っていますね』

フローネが微笑んでいる

『え!宮廷魔術師ですか?本当に断ってしまったのですか?』

残念そうに言う

『面倒ですから!なる気は有りません!』

『そうですか・・・残念です。冒険者などして不安定な生活で苦労しなくて済むのに』

『リリシャは苦労していませんね。遊び半分で楽しく修行していますよ』

フローネが微笑みながら言う

『そうなのでしょうか?心配はするなと言われても心配になります』

『そのぐらいで良いだろう・・・リリシャはもう1人前だと前教えて貰っただろ?』

父親が苦笑いして言う

『爵位も有れば安心も出来ますが、可愛い娘ですよ』

『リリシャ様は爵位を持っていますわ』

アリシアが笑顔で言う

『は?爵位を持っている!!!』

子爵が驚いて声をあげる

『アリシア様、内緒で』

リリシャが苦笑いする

『あ!そうでしたわ、リリシャ』

アリシアが笑いながら言う

『どこかでお会いした様な気がしますが・・・』

子爵が考えながら苦笑いして言う

『え?マルス様の屋敷に居候している魔法学院の講師ですわ』

アリシアが笑顔で言うと、メトリシアが笑い始める

『魔法学院の講師様でしたか!!』

『はい!そうですわ!!』

アリシアが笑いながら言うと、カジェリアが苦笑いしている

『美味しそうな料理で楽しみです』

クレシアが笑顔で言うと厨房から戻ってくる

『それは楽しみ!』

キリシアが笑い始めると、子爵がクレシアを見て考え込んでいる

『どうかなさいましたか?』

『え?どこかのパーティーでお会いしましたか?』

子爵が考え込んでいる

『マルス様の屋敷に居候する事を決めた料理好きな人です』

クレシアが笑いながら言うと、フローネが苦笑いしている

『クレシア御姉様までアリシア御姉様と同じ事を』

メトリシアが笑いながら言う

『え!・・・アリシア御姉様・・・まさか!!』

子爵が驚いて片膝を付く

『お祖父様、どうかなさいましたか?』

ジエルが驚いて言う

『馬鹿者!アリシア第一王女様だ!』

子爵が青ざめて言うとジエルと両親が慌てて頭を下げる

『お忍びですので気にしないでください』

アリシアが笑いながら言う

『そうですね。面倒ですね』

クレシアが微笑みながら言う

『気にしていない様ですので、普通に話して欲しいようですよ』

フローネが微笑みながら言う

『フローネ様、その通りですわ』

アリシアが微笑みながら言う

『え!フローネ様・・・リベリアのフローネ師!!お初にお目にかかります』

『堅苦しいのは苦手ですので、それにリリシャの方が最早有名ですよ』

フローネが微笑みながら言う

『え!そうなのでしょうか?』

『何をやっても名前を出さないので、名前は伝わりませんがリベリアの英雄と言えば解りますよね』

フローネが微笑みながら言う

『え!まさか本当にリリシャがリベリアの英雄の一人なのですか?』

『本当ですね。今回の領地もリリシャは放棄すると平気で国王陛下に言っていましたね』

『は?ほほほ放棄!!』

『国王陛下はリベリアの英雄が引き取ると言うまで、太守に任せると言っていますね』

『それでジエルが・・・』

『その通りですわ!』

アリシアが笑いながら言う

『永遠に無いかな?』

マルスが笑い始める

『あ!だけど夏に遊ぶ浜辺だけは欲しいかも』

キリシアが笑顔で言う

『楽しかったから良いですね、別荘を作って貰いましょう!』

リリシャも微笑んでいる

『作りましょう!!毎年遊びに行けます!』

『メトリシア、ズルいですわ!!私も行きますわ!!』

アリシアが笑顔で言う

『島1つ別荘にして、みんなで遊びましょう』

クレシアが微笑みながら言う

『リリシャ、聞きたいのだが、本当に押し付けられただけか?』

ジエルが苦笑いしている

『はい!マルスが押し付けました!勉強の為です』

『そうか・・・押し付けられただけか・・・』

ジエルが苦笑いしている

『候補がいないから、マルス師匠が押し付けました!国王陛下も喜んで即決です。』

メトリシアが笑いながら言うと、アリシアが笑っている


『そう言えば、カジェリアだったか?』

ジエルがカジェリアを見て言う

『昔遊んで貰いました。お久しぶりです』

カジェリアが微笑みながら言う

『どうしてここに?』

『アリシア様の護衛役をしています』

カジェリアが微笑みながら言う

『そんな大任を!』

ジエルが驚いている

『前騎士団長の孫娘か・・・大きくなったな、騎士団と繋がりが出来て良いが』

『私等もう過去の遺物の孫娘なので何の権限も有りません』

カジェリアが苦笑いして言う

『そうか?残念だな』

子爵が苦笑いするとみんな笑っている


『お兄ちゃん、美味しい!』

レディナが笑顔で肉を食べているとイリアが隣でゆっくり食べている

『マルス殿の妹さんですか?』

母親が笑顔で言う

『はい!そうですよ。、私の弟子になりました』

リリシャが笑顔で言う

『弟子に・・・弟子を沢山持つと生活が大変になりませんか?』

母親が心配そうに言う

『それは無いですね。現在王国一の贅沢な屋敷に住んでいますから、それに気空挺の所有者でも有ります。』

クレシアが微笑みながら言う

『え?気空挺・・・あの空を飛んで来た乗り物?』

母親が青ざめ始める

『リベリアの翼はマルスが作った物です。国王陛下が欲しがっていますね』

リリシャが微笑みながら言う

『頼むから乗せてくれって言われるよね』

キリシアが笑いながら言う

『騎士団が弱いからあげないけどね』

『あ!マルス、本当の事言っちゃった』

『そうですね。弱いですわ』

アリシアが大笑いする

『騎士団の文句を言って、もし騎士団長の耳に入ったらどうするのですか!』

母親が言うと子爵が青ざめている

『お父様に直接言っていますから大丈夫です。それにマルス師匠を怒らせる事だけは、騎士団長は出来ません』

ヒストリアが笑顔で言う

『え?お父様?どなたでしょうか?』

子爵が苦笑いして言う

『現在の騎士団長だね。もう少ししたらヒストリアにボコボコにされるけどね』

キリシアが笑い始める

『は?騎士団長様のご息女!!』

子爵が驚いていると両親とジエルが青ざめている

『はい!今はメトリシア様の護衛役ですが、マルス師匠の弟子になりました』

ヒストリアが笑顔で言う

『リリシャ・・・・どうなっているのですか?騎士団長のご息女までここに・・・本当に冒険者なのですか?』

『え?冒険者ですよ』

リリシャが不思議そうに言う

『姫様2人もいて、騎士団長のご息女までいるなんてあり得ないでしょ?違いますか?』

『夏休みの旅行ですから、そうなりました』

リリシャが笑いながら言う

『あ!もう少しで終わりになっちゃうね』

キリシアが笑顔で言う

『何を言っても無駄なのですね』

母親が苦笑いしている

『無駄ですね。誰も怒ったら止められません。ウイントレスからの監視役がクレシアさんですからね』

フローネが苦笑いして言う

『どうしてこうなったのでしょうか?』

『強すぎて、常識が無いだけですね。1日で金貨1000枚簡単に用意しますからね』

フローネが苦笑いして言う

『金貨1000枚を1日で用意する・・・』

『国王陛下もマルスの屋敷の為に広い土地を用意して褒美代わりに下げ渡していますから、とんでもない豪邸に住んでいますね。他の褒美は全部面倒だからいらないと断りますからね』

『え!国王陛下から・・・』

『騎士団は怒らせない様に護衛をしていますね。下手に手出しをしたら騎士団が飛んできますね』

フローネが苦笑いして言う

『騎士団が飛んでくる・・・』

『騎士団長じゃあお仕置きを止められないですね。ヘルトお兄様が来ないと終わりになりません』

メトリシアが笑っている

『え!騎士団長では止められない!』

『メトリシアがいるからね』

マルスが微笑みながら言う

『あ!!メトリシア姫様!!』

母親は苦笑いしている

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