異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活

７章 夏休み

創成の水晶

屋敷に帰ると、マルスは宝物庫から剣を持ってくる

『ヒストリア、この剣を取り敢えず使ってね』

マルスが笑顔で言うと剣を差し出す

『え！この剣凄い』

ヒストリアが血の気を引かせながら言うと、ケニスとキリシアが微笑む。

『ルメイルが使っていた剣だね』

キリシアが微笑みながら言う。

『ケニスが新しい剣を使うようになったから、余っていたんだよね。ヒストリアの新しい剣が出来上がるまで、使いにくいだろうけど使ってね』

マルスが笑顔で言う

『この様な凄い剣、私等が預かるのは、恐れ多いです』

『そんな剣いくらでも作れるから、完成まで使ってね。もし、剣が折れて怪我されたら、大変だからね』

マルスが微笑みながら言う

『遠慮はいらない！その剣を折るぐらいの実力をつけなさい！！鍛練は付き合うよ』

キリシアが笑顔で言う

『はい！ありがとうございます！！この剣に見合う実力になれるように鍛練します！！』

ヒストリアが満面の笑顔で言うと、ケニスが微笑んでいる

マルスは材料庫に行くとアースタートルの鉱石をモデリングを使い変形させる。中魔石を埋め込むと持ってくる

『ヒストリア、このぐらいの形で良いかな？』

マルスが笑顔で言うとヒストリアが使い勝手を確認する

『はい！長さも丁度良いですがこれはどうなさるのですか？』

ヒストリアが笑顔で言う

『じゃあこの大きさで作って貰うよ』

マルスが笑顔で言うと、出掛ける準備をする

『マルス師匠、グラベルの所ですか？』

ケニスが笑顔で言うと、マルスが頷き、出掛けることにする

『グラベルいるかな？』

マルスが笑顔で店に入ると奥さんにいうと、

『奥にいます。どうぞ』

奥さんが笑顔で案内してくれる。

『マルス、何の様だ！』

グラベルが笑顔で言う。

『これを鍛えて欲しい！もう魔力の調整はされているから、刃を鍛えてね』

マルスが剣を差し出すと、グラベルが苦笑いして見ている

『どうやって作った・・・・』

グラベルが苦笑いしている

『魔法でね。刃は作れないから、頼むしか無いんだよね』

マルスが微笑みながら言う

『わかった！！全力でやるぞ』

グラベルが笑顔で言う

『料金はどのぐらい？』

『前に貰っているからいらない！！あの大魔石一個いくらか解っているだろ！！５個で剣にしたら、１０本作っても良いぐらいだ！！』

グラベルが笑顔で言う

『大魔石、必要ならいつでも譲るからね』

マルスが言うと魔石の袋を奥さんに手渡す

『おい！先に渡すな！！！』

グラベルが苦笑いして言うと、奥さんが開けて苦笑いする

『確か次の杖は来週ですから、必要です』

奥さんが苦笑いしながら言う

『あ！！そうだが・・・・わかった！！全力でやるぞ！！』

グラベルが笑顔で言うと、マルスとケニスは帰ることにする

屋敷に戻ると

『お兄ちゃん』

レディナが笑顔で抱きついてくる

『ただいま、レディナ』

マルスが笑顔で頭を撫でている

『マルス、明日出発するよ』

キリシアが笑顔で言う

『そうですわ！お父様からの手紙ですわ！』

アリシアが笑顔で言う

『アリシア様、嬉しそうですね』

『はい！同行の許可を貰ってきましたの！！本当に楽しみですわ！！』

アリシアが笑顔で言うと、メトリシアが微笑んでいる

翌朝、マルス達は気空挺で出発する事にする

『本当に楽しみでしたの！！空の旅、ヘルトなんかに譲る気は有りませんでしたの！』

アリシアが笑顔で言う

『アリシア御姉様は凄く楽しそうですね』

メトリシアが微笑んでいる

『当たり前ですの！！メトリシアばかり楽しむのはダメですわ！』

アリシアが笑いながらメトリシアに言う

２日後、トリエスト子爵家の近くまで来る

『あれ？岩山の上に建物が』

ミリアが見付ける

『かなり古そうですね』

フローネが真剣に見ている

『リリシャ、この当たりに有ること知っていた？』

マルスが聞く

『いえ！知りません・・・それに岩山になっていますので頂上など見た者はいないと思います。』

リリシャが真剣に言う

『王家の資料を探してみないと解りませんが、こんな遺跡、聞いた事無いですわ』

アリシアも真剣に言う

『マルス、探索するよ！』

キリシアが笑顔で言う

『リリシャは良いのかな？』

『はい！それにここは・・・多分クレセ兄さんの領地です』

リリシャが微笑みながら言う

『冒険者だから好きにするよ』

キリシアが笑いながら言うと、気空挺は岩山の上の遺跡に近付く

『魔力的な結界は・・・なさそうだけど・・・建物から強力な魔力が感じられるね』

マルスが考えながら言う

『魔法建築ですね・・・それも相当高度な魔法ですね』

フローネが真剣に見ている

『結界を張って接近してみようか』

マルスが真剣に言うと、リリシャが頷く。結界を張り、接近すると、周囲を見渡してから、キリシアとリリシャとマルスが遺跡に降りて調査する

『建物は魔法建築ですね』

リリシャが微笑みながら言う

『これ程の魔法建築・・・どうして見付けられなかったんだろう？』

マルスが真剣に調べながら言う

『結界が解けていると言う事？』

リリシャが考えながら言う

『そうだと思う・・・鳥も近付かないから、結界は崩壊したと考えた方が良いと思う』

マルスが考えながら言う

『中も調べてみる？』

キリシアが笑顔で言う

『そうだね』

マルスが笑顔で言うと中に入っていく

『少し崩れ始めているね』

リリシャが壁を見ながら言う

『紋様魔法が壊れているね』

マルスが見ながら言うと、キリシアは部屋を見ながら奥に歩いていく

『何もない・・・残念』

キリシアが苦笑いして言う

『上の階も調べる？』

『勿論調べるよ』

キリシアが笑顔で言うと、建物の中を調べていくと気空挺に戻る

『マルス師匠、どうでした？』

メトリシアが真剣に聞く

『残念！何も見付けられなかった！』

キリシアが言う

『そうですか・・・』

メトリシアが残念そうに言う

『もう少し調べたいかな？紋様魔法を再構築もしてみたいけど、これだけの建物に地下室が無いのと、生活空間しか無いのが気になる』

マルスが考えながら言う

『あ！そう言えば！！』

キリシアが笑顔で言う

『マルス師匠、調べましょう』

メトリシアが笑顔で言う

『マルス、この遺跡に何の意味が有るのか調べた方が良いですね』

フローネも興味津々で見ていると、リシリアが微笑んでいる

『アリシアさんは念の為、気空挺で待機しておいてください。何が有るか解りませんので、カミラはアリシアさんが勝手に入らないように監視お願いします』

マルスが笑顔で言う

『え！ダメですの？』

『調査が終わりましたら、案内します』

マルスが笑顔で言うとアリシアが頷く

遺跡内を調べて一周するとそれぞれ気になる所を調べていく

『やっぱり何も有りませんね・・・』

フローネが壁を見ながら言う

『フローネ先生、そうですね』

リリシャが呟く

『あ！そう言う事か！ここだけ紋様魔法が崩れていないんだ！』

マルスが笑顔で言うと、周囲の紋様魔法を修復していく。壁に手を触れる

『壁が倒れた！！』

リリシャが驚くと、マルスは階段を見付け、階段を降りていくと、広い空間になっている

『広い！！！』

それぞれ部屋を調べていくと、書物を見付けてリリシャが読み始める

『え！！！ここってもしかして！工房！！それもかなり大きな船の』

リリシャが言うとフローネが一緒に読み始める

『凄い・・・こんな広い空間』

メトリシアとミリアとエビリアとクレスタとケニスが降りてくると呆然としている

『あれ！マルスは？』

キリシアがリリシャに聞く

『どこに行ったのかな？』

リリシャが苦笑いして言う

『あ！いた！・・・え！又地下室？』

キリシアが言うと、みんなでマルスの元に向かう

『マルス、どうしたの？』

リリシャが真剣に言う

『この遺跡・・・ここから時代が変わっている！遺跡の上に新しい遺跡が有るような感じだね』

マルスが笑顔で言うと降りていくと大きな丸い空間に中央に大きな水晶が輝いている

『これって！！』

リリシャが驚いている

『護りの水晶・・・だけど周りの紋様魔法が崩れ始めているね』

マルスが言うと壁や床を調べていくとマルスは水晶に触れると水晶は輝き増すとマルスは意識を失う

『ホホホ・・・創成魔法の封印を解いたか・・・飛空艇も作れるぞ！楽しい人生を過ごすのだぞ！正しい歴史を見付けるのだぞ！人生は楽しいか？』

白髪のじいさんが微笑みながら言うと膨大な知識が流れ込んでくる

『マルス師匠、大丈夫ですか！！』

メトリシアが涙目で言う

『大丈夫だよ。メトリシア、これでここは封印して良いかな？』

マルスが微笑みながら言うと、マルスは周囲の紋様魔法を修復していくと水晶は淡く輝いている

『ここはどうするのですか？』

フローネが微笑みながら言う

『悪用されないように封印します』

マルスが微笑みながら言う

『そうですね・・・それが良いですね。護りの水晶は人が触れてはならない物ですね』

フローネが微笑むと、マルスは入り口の残骸を集めながら壁を再生させていく。紋様魔法と紋章魔法を書き込み始めると、次の壁を作り紋様魔法と紋章魔法を書き込んでいく