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29話 15層

『先生、結界の魔法を迷宮で張ることは出来ますか?』

『可能でした。しかし、魔道具の作成難度が高いため作成出来ていません』

フローネの回答に

『結界の魔法自体は出来るのですね』

『その通りです』

『魔道具の魔方陣は知っていますか?』

『付加するのは結界柱と魔力維持と魔力制御それと簡易結界陣ですね』

『4つ付加できれば可能なのですか?』

『その通りです。マルスなら完成出来ますね』

フローネは微笑む

『外側に結界柱の魔道具を並べて、中央に簡易結界陣の魔道具を置いて発動する感じですね』

『ギレリムに作ってもらおう』


数日後ギレリムが作った魔道具に付与魔法で魔石に魔方陣を書き込み魔道具を完成させた

『これで迷宮内で安全に休憩出来る』

キリシアは喜んでいる

『明日からは迷宮の下層に挑もう』

キリシアはリリシャに言って、リリシャも同意する


迷宮に入り14層まで最短距離で進む

ムカデが突撃してくるが、キリシアはかわしながら槍で切り裂いた

『槍使いやすい』

キリシアは満足そうに笑う

ムカデに3匹遭遇したが、リリシャはファイヤーアローを連発して瞬殺する

『何だか驚異に感じなくなった』

リリシャが呟く

『油断大敵だよ』

キリシアが言うとリリシャも頷く

15層階段が見えてきた

『気合い入れて行こう』

キリシアの言葉にリリシャが頷く


15層に降りて周りを探索する。ボム2匹と遭遇する。キリシアが1匹を貫く。しかし、ボムは赤く点滅し始める。キリシアは急いで突き続ける。もう1匹はマルスが斬り裂く。ボムは赤く点滅し始める。何度も切り裂くが止まらない

『そろそろ退避して』

リリシャの言葉にキリシアとマルスは急いで退避する

ボムは爆発して欠片を飛ばす

『どうしたら倒せるの』

『どうしたら良いだろう?』

キリシアとマルスは見合せて相談する


ボム1匹に遭遇する。リリシャが遠目からファイヤーアローで攻撃すると、直ぐに爆発した

『火の魔法はダメなのかな?』

リリシャは呟く


ボム3匹に遭遇した。マルスはフリーズストームでボムを凍らせる。そして剣で切り裂くが倒せない。しばらくして氷が溶け、ボムが赤く点滅し始める。離れて待機するとボムは爆発する


次のボム1匹もフリーズストームで凍らせる。そして、キリシアが槍で突き続けるが、倒せない


『何処かに弱点があるのかな?』

キリシアが言うとリリシャは首を傾げている


次のボムと遭遇したマルスは魔力視でボムを見る。ボムの魔力は中心に向かって繋がっている

マルスは斬り裂き中心を捜す。ボムは点滅を始めている。剣を魔力の中心に突き刺す。ボムは黒い煙を上げて消えていく。そして結晶に変わる


『倒した!どうして』

『魔力視で見たら、中心に魔力が溜まっていたから、そこを突き刺した』

マルスの言葉にキリシアは頷く


次はボム3匹と遭遇した。マルスがフリーズストームで凍らせてキリシアがボムの中心を貫く。穴から少し黒い煙を上げている。もう一度突き刺す。ボムは黒い煙に包まれて消えていく。そして結晶が残る

残りの2匹も中心を貫き倒す


『倒せるけど難しいね』

キリシアがため息をつく

『倒し方が解れば何とかなる』

次のボムは1匹だった。リリシャがフリーズアローで凍らせ、ストーンアローでボムを攻撃する。中々倒せない。再びフリーズアローで凍らせる。そしてファイヤーボールで爆発させる

『やっぱり、火では倒せない』

リリシャは呟く

『点滅してから凍らせれば、点滅が止まったね』

キリシアが言うリリシャも頷く

『やっぱり1匹ずつ確実に倒すしか無いね』

『それしか無い』

キリシアは同意する

その後は凍らせてから確実に中心を貫き倒していく。何回か倒したとき、魔石と一緒に鉱石が転がっていた

『これも拾っていく?』

キリシアが言うとリリシャが頷く

それからも確実に倒し続けている

『そろそろ帰りましょうか?』

リリシャがキリシアが頷く


ギルドに入って

『ヘザーネ、買い取りお願いします』

『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、お帰りなさい』

『これね』

魔石と鉱石を置く

『魔石は中魔石ですね。これは?』

『ボムを倒した時に残った鉱石です』

『ボムの鉱石ですか・・・え?ボムですか?』

『ボムです』

『少々お待ちください』

ヘザーネは職員に伝える。中魔石の数を数え始める

『魔石は48個ですね』

職員が戻ってきて、ヘザーネに耳打ちしている

『ちょっと奥の応接室にお願いします』

ヘザーネがそう言って応接室に一緒に入り、待っていると、バイルとゼタルが入ってくる

『とうとう15層到達か』

ゼタルがそう言うとバイルも頷きながら

『ボムの鉱石は鑑定してみないと解りませんので保留させてください』

『鑑定ですか?』

『そうです。実はボムを倒した者がいないので、資料を探して鉱石について調べるのと、鉱石についてどのような物なのか確認する必要があります。なので、買い取りが出来なくて申し訳ありません。』

『どうやってボムを倒した?』

ゼタルはそう言って真剣な目で見つめる

『ボムの中心の魔力が溜まっている所を貫いた』

キリシアが言うと

『は?中心に魔力が溜まっている?』

『急所?』

『核じゃないかな?』

『急所?核?見つけたのか?』

『魔力視で見て貫いただけです』

『なるほど・・・倒せないハズだ・・・ちょっと待て、どうやって貫いたんだ?』

『剣と槍でだよ』

『剣と槍で岩を貫けるハズは無いだろう・・・・まさか・・・フローネ殿とギレリムか・・・』

『剣を見せていただいてもよろしいですか?』

バイルがそう言うとマルスは剣を見せる

『これは見事な魔剣ですね。構造強化ですね』

『とうとう魔剣まで持っていたか・・・ギレリムめ!!』

ゼタルは羨ましいそうに見ている

『その鎧も付加が有るのか?』

ゼタルは気付く

『魔導のスケールメイルです』

『何だと!!羨ましい!』

『付与魔法が使える者による装備で底上げですね。フローネ殿の付与魔法ですね』

『違うよ。マルスの付与魔法だよ』

キリシアがニッコリ笑う

『え?えーー!!』

『マルス君、魔法も使えたのですか?』

ヘザーネが驚きながらも聞いてくる

『魔法使いだよ!』

キリシアは即答する

『なるほどマルス君は魔法も剣も使えるのですね』

バイルは頷きながら

『深く詮索するわけにいかないので、ここで聞いた内容は他言はしません。勿論装備の事も良いですね?ゼタル!』

バイルの言葉にゼタルも頷く

『話はこのぐらいで失礼いたします』

バイルはゼタルと出ていく

『装備が良くなったのは付与魔法のお陰でしたか、羨ましいです』

ヘザーネは3人を見つめてため息を漏らす

『鉱石は鑑定後になりますので、一度お預かりいたします。預り証にサインをしてくださいね』

『ヘザーネ、またね』


キリシアがそう言ってギルドを後にする


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 結界で4つ付与できれば? 魔剣とか魔道具も4つ付与できるって事だよね? で、マルスが魔剣やランプに多重付与、4つしただけで国宝級? 可能なのか不可能なのか?
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