帰途と中継の島
ベラゼルドルが軍を率いて対峙をすると睨み合いが始まる
『どうする?手を貸す?』
キリシアが笑顔で言う
『しばらく好きにさせよう。ベラゼルドルの能力を示さないと危ないからね』
マルスが微笑みながら言う
『マルス師匠!やっぱり国王になりませんか?マルス師匠なら凄い国王になれます!』
メトリシアが真剣に言う
『え!ならないよ!冒険者の方が楽しいからね』
マルスが笑顔で言うと、ヒストリアが見つめている
『そうですか・・・残念です』
メトリシアが呟く
『3日後、降伏勧告しようかな?』
マルスが微笑んでいる
『何を企んでいるの?』
キリシアが微笑みながら言う
『海兵の数は15隻で1500人ぐらいはいるけど、ちょっと脅して敵軍に殴り込んで貰うだけ』
マルスが笑顔で言う
『味方が敵になったら絶望しますね。元から忠誠心無ければ、総崩れだね』
リリシャが微笑みながら言う
3日後、海兵達を集める
『もう一度船底で罰を受けたい者は、言うことを聞かなくて良い!!』
『ヒェーーーーー!それだけはご勘弁を!!』
海兵達は青ざめて叫ぶ
『じゃあ言うことを聞くこと!!王都外の敵軍の大将を捕まえて来なさい!!面倒だから全て吹き飛ばす前にね!』
キリシアが微笑みながら言う
『畏まりました!!必ず捕まえてきます!!』
『捕まえられなければ、公爵の町が水に飲まれると思いなさい!!』
キリシアが言うと、マルスがアクアコントロールで後ろに大きな水の柱を作り、近付かせる
『女神ヴァルキリー!!!お許しください!!』
海兵達は青ざめて意思を固めると、急いで向かう
『女神ヴァルキリー・・・・恥ずかしい!!』
キリシアが赤くなりながら呟く
『やっぱりキリシア可愛い』
リリシャが微笑みながら呟くと、みんな頷いている
海兵達は凄い勢いで敵軍の本陣に乗り込むと、大将を捕まえるために暴れだす。敵軍は四散して敗走を始める
『ベラゼルドル様、何が起きたのですか?』
『わからん!!だが勝利だよな?』
ベラゼルドルが苦笑いしながら言う
『そうですが何故、海兵が・・・もしかしたらキリシア殿が!』
レズオスが驚きながら言う
『それしか無いと思うが、あの数、海軍全部か?』
ベラゼルドルが苦笑いしている
『マルス、終わったけど、私の暴れる分が無い!!!どう言うこと!!』
キリシアがマルスに言う
『え!キリシア、海兵脅したでしょ!あれがキリシアの分だよ!あんなに多く居たのに全部信者になったね』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『え!女神ヴァルキリー!!』
キリシアが驚く
『帰ってきたら一言お願いね。逆らえば何時でも天罰が下るとね』
マルスが笑顔で言うと、キリシアが苦笑いしている。帰ってくる海兵を集める
『逆らえば何時でも天罰が下ると思いなさい!!良いですね』
キリシアが大声で言う
『女神ヴァルキリー様!!!』
海兵達は平伏して言うと、キリシアはその場を離れ戻ってくる
『お疲れ様!最小限の被害で戦争終わったね』
マルスが微笑みながら言う
『なんだか祭り上げられたような』
キリシアが苦笑いしている
『マルスにはかなわないですね。キリシアに逆らう事は出来なくなりましたね』
フローネが微笑みながら言う
『これで内戦も終わるかな?』
マルスが微笑んでいると、みんなマルスを見ている
数日後、公爵は停戦をする
『キリシア殿、ありがとうございます』
ベラゼルドルが頭を下げる
『即位する前に愚か者達の処分、よろしくね』
キリシアが笑顔で言う
『既に準備は終わりました。直ぐに始めます』
『北の島々の引き渡しは、海軍隊長頼んだよ』
『既に本国から後詰めが出発しています』
海軍隊長が笑顔で言う
『後は公爵から巻き上げた資金を国の運営に回せば早く復興出来るね』
『もしかして、全て計画通りなど言わないですよね』
レズオスが苦笑いして言う
『面倒だから、ちゃんと金貨150万枚、計画的に支払うようにね』
『はい!畏まりました・・・』
ベラゼルドルが苦笑いしている
『じゃあ中継の島に寄ってから帰るよ!!』
キリシアが笑顔で言うと、みんな笑っている
翌朝、気空挺に書物など、細かい物を積み込んでから乗って出発する
『フローネ先生、レズオス連れて帰らなくて良かったの?』
『頑張っているのは解りましたから安心しています。それに何か有ったら帰ってくるでしょう』
フローネが微笑みながら言う
『フローネ先生、嬉しそう』
リリシャが微笑みながら言う
『あなた達に付き合うと運命が変わりますね』
フローネが微笑みながら言うと、離れていく王城を見ている
翌朝、中継の島に到着する
『英雄様!!お待ちしておりました!!』
騎士団騎士達が出迎えてくれる
『何でここに?』
キリシアが笑顔で聞く
『騎士団長が海軍だけに任せたら、後が怖いと派遣してくれました。このベストのお陰で誰も怖がらずここまで来れました』
騎士達が笑顔で言う
『占領終わったんだね』
『まさか到着したら、割譲したから直ぐに整理をしろと言われるとは思いませんでした。こちらへどうぞ』
騎士が案内してくれると領主の屋敷に向かう
『今日はここの屋敷で休んでください。後、町中も既にクライドルド王国に割譲された事が伝わっていますので、町中に出られる時は護衛します。』
騎士が笑顔で言う
『そうだね!あの王都、全然ゆっくり出来なかったから楽しもう』
キリシアが笑顔で言う
『そうです!!折角の国外、楽しまないと!!』
クレシアが笑顔で言う
『クレシアさん、ここはもうクライドルド王国ですよ』
マルスが言うとみんな笑い出す
『そうですが、こんな所もう2度と来れません!!貴族は王都と領地か嫁ぎ先しか行けませんから』
クレシアが笑顔で言う
『そうですね。冒険者になれて良かった!』
リリシャが笑顔で言う
『マルス師匠の弟子になれて良かった』
メトリシアが笑顔で言う
『夢が叶いました!!旅で国外まで足を伸ばせました』
エビリアが笑顔で言うとみんな微笑んでいる
『これからどうする?』
マルスが聞く
『勿論!買い物!!と旨いものを探す!』
キリシアが笑顔で言う
『珍しい料理を探しましょう!!あーー幸せ!!』
クレシアが笑顔で言うと、みんな笑い始める