降伏とベラゼルドル
数日後、クライドルド王国海軍が到着する
『英雄様に喧嘩売るなんて愚か者ですな』
海軍隊長が苦笑いしながら言う
『後は任せた!!』
キリシアが一言言うと、みんな笑い出す
『へ?どうすれば・・・・』
海軍隊長が苦笑いしてメトリシアに助けを求める
『こいつから聞いてね』
キリシアが国王を転がすと、国王が泣きながら言い始める
『全面降伏した!!だから属国にしてくれ!!頼む!!北側の島々も第二第三の港町も!!何でもやる!!王城内の全ての物もやる!!孫娘もやる!!だからだから!頼む早く降伏させてくれ!!もうこの化物から離してくれ!!』
国王が怯えながらすがり付き言う
『国王陛下になんて報告すれば・・・』
『喧嘩売ったから悪い!!国王にはお仕置きしたよって言ってくれれば良いよね』
キリシアが笑いながら言う
『喧嘩は相手を見てから売った方が良いですな・・・喧嘩売られたから一国を占領してしまうなんて・・・』
海軍隊長が苦笑いしている
『後、これなのですが国王と王太子と王族の誓約書です。更に今回の件の命令をした者達、全員捕らえてあります。公表の準備も終わっています』
騎士が苦笑いして書類を渡すと苦笑いし始める
『完全降伏・・・更に領土の引き渡し条約に宝物引き渡し条約、更に犯罪者引き渡し条約ですか・・・それも王女3人奴隷として引き渡しまで・・・』
『王女は余計!可哀想だから辞めてあげてね』
キリシアが笑顔で言う
『これって誰が言い出したのですか?』
『こいつ!』
キリシアが国王を指差す
『孫娘などどうでも良い!!だから助けてくれーー頼む!!』
国王が泣きながら言う
『この父親は王太子ですか?』
『そうです・・・』
騎士が苦笑いしていると、王太子は国王を睨んでいる
『ベラゼルドルだっけ?あんたが国王ね』
キリシアが笑いながら言う
『それがこの国の為ですね』
海軍隊長が苦笑いしながら言う
『1つだけ聞きたい!何故喧嘩売られただけで攻め落とした!!』
ベラゼルドルが怒鳴る
『命を狙われ、知り合いが暗殺されたら仕返しするでしょ』
キリシアが笑いながら言う
『それだけで一国を相手に戦争を!!』
『誰が相手でも家族に手を出したら潰す!!』
キリシアが睨むとベラゼルドルが青ざめている
『あんたの父親が始めた戦争!責任とれ!!』
キリシアが証拠を見せると、ベラゼルドルが青ざめている
『・・・・全部ガベラス王国の責任・・・侵攻作戦・・・宣戦布告とは・・・負けてから言うことじゃない・・・国民全員を奴隷にされても文句言えん・・・それも数人で王城占領されて誰1人反撃不可能・・・』
ベラゼルドルが涙目で言う
『わかったか!!野心は全てを滅ぼす!!国民に説明して償え!!この馬鹿国王の愚かさを!!』
キリシアが怒鳴る
『何故だーー!何故こんな計画を!!言えーーー!』
ベラゼルドルが国王を殴り言う
『なななっ殴ったな!!こいつを殺せーー!!反逆罪だ!!』
『お前のせいで!国は滅ぶのだぞ!!解っているのか!!』
『大臣が絶対成功すると言うからだ!!』
『あいつか!!!!くそーーーーー!!!』
ベラゼルドルが叫ぶ
『ねえ!呼んできて!面白そう』
キリシアが笑いながら言うと、騎士が苦笑いして連れてくる
『ヒィーーーー!!』
大臣はキリシアを見て怯えて引きずられてくる
『お前が戦争を仕組んだのか!!何とか言え!!!!!』
『エリゼトスが悪い!!失敗するからだ・・・・』
大臣が叫ぶ
『お前のせいで国は滅ぶのだぞ!!解っているのか!!』
『ヒイーー!!メリトカゼナが成功すると言うからだ!!』
『ななななんだと!!メリトカゼナが何故だ!!』
ベラゼルドルが崩れ落ちる
『メリトカゼナ?誰?』
キリシアが苦笑いして聞く
『あの王太子妃です』
騎士が苦笑いして言うと王太子妃が逃げ始める
『あ!逃げた!!』
キリシアが呟くとヒストリアが足を引っかけて転ばすとケニスが腕を砕く
『あぎゃーーーーー!女にこんな怪我を!!』
王太子妃が涙目で言うと、ケニスが足を掴み、引きずってベラゼルドルの前に投げ飛ばす
『何故だ!!何故!何故お前が!!』
『能無しばかりだからよ!!こんな貧相な王宮で過ごしたくもない!!クライドルド王国なら凄い魔道具が有る!!こんな暮らしをさせるのが悪い!!あんたが無能だから悪い!!』
『何故だ!!くそーーーー!』
ベラゼルドルが泣き崩れて泣き続けている
『あの王太子妃何?』
『エリゼトスの長女・・・反逆者の娘・・・』
メトリシアが呟く
『大変だね・・・と言うことは3人の娘はメトリシアの親戚なんだね』
『え!そうなります・・・可哀想です』
メトリシアが苦笑いしている
『キリシア、1番の黒幕があれだね』
マルスが苦笑いする
『後でお仕置きしておきます!!ルキアの涙の償い、受けて貰います』
リリシャが微笑みながら言う
『ひぃーーーーーーーーー!!近付かないで!!誰か助けて!殺される!!』
メリトカゼナが後退りして失禁している
『死ねないから大丈夫ですよ』
リリシャが笑みを浮かべて言う
『キャァーー・・・・・・』
メリトカゼナが気絶してしまう
『誰が国民に説明するの?凄い面倒!』
キリシアが言う
『私では無理です』
海軍隊長が苦笑いしていると全員苦笑いしている
『信用できる人は国内にいないの?』
『え!・・・前線に宮廷魔術師レズオスがいますが、他は・・・人気が有りません。』
兵士の1人が言う
『呼び出して!信用できる人に任せないとね』
キリシアが言うとベラゼルドルが頷き前線に使いが走る