ガベラス王国の陰謀
ロイド達が入り口から見ている
『ロイド、どうなっている?』
ヘルトが到着して苦笑いしながら言うと、騎士団長が苦笑いする
『見ての通りです。もう止める気が無いですね・・・』
ロイドが苦笑いしながら言う
『もうこれではどっちが賊か解らないね・・・外交特使が黒幕か・・・仕方ないが、戦争になるな・・・その前にガベラス王国は、海を渡れるのかな?』
ヘルトが苦笑いする
『ヴァルキリーの天罰ですか?』
『それだけで済むかな?完全に怒っているみたいだから、本当にガベラス王国を滅ぼすかもしれないね』
ヘルトが苦笑いしながら言う
『王都が消し飛ぶより良いけど・・・逆鱗に触れたらどうなるか知っているだけに怖いですな・・・』
騎士団長が言うと、全員苦笑いしている
『マルス殿、そろそろ一度引き渡して貰っても良いですか?』
ヘルトが苦笑いしながら言う
『あ!ヘルトお兄様、早く到着したらダメです!まだまだやり足りないです』
メトリシアが笑顔で言う
『ヘルト、こいつどうしようかな?』
キリシアが笑顔で言うと、蹴飛ばしてヘルトの前に転がす
『アリシアとメトリシアが住んでいる屋敷を襲ったのだから、子爵家は取り潰しの上、一族郎党死罪だね』
ヘルトが言う
『真の黒幕を捕まえに行ってくるから、こいつとこいつは持っていくね』
キリシアが笑顔で言うと、子爵は放心状態で動かなくなる。マルスは外交特使の案内で証拠を集めてから計画の全容を確認する
『キリシア、一度リベリアに帰ってから反撃だね』
マルスが言うと、キリシアに説明する
『リベリアの屋敷で怪我人が出たら!地獄の底に叩き落とす!』
キリシアが真剣に言う
『準備して明日の朝、出発かな?』
マルスが言う
『もし家族に何か有ったら、ガベラス王国王城を跡形もなく消し飛ばします』
リリシャが微笑みながら言う
『リリシャ師匠!王城だけですか?王都を消し飛ばすの間違いですよね?』
メトリシアが言う
『え!ガベラス王国を跡形もなく消し飛ばすの間違いですよね』
ミリアが言う
『そうですね。全て消し飛ばします』
リリシャが笑顔で言うと、ヘルト達が青ざめている
(完全にキレた!まずい、本当にやりかねない!!ガシリオ、頼むから捕らえてくれ!!何でも褒美を出すから頼む)
ヘルトと騎士団長とロイドは青ざめながら見ている
『邪魔なリベリアの英雄を皆殺しにしてから海軍で海上を支配して、開戦の準備を進めるつもりだね』
マルスが証拠を見ながら言う
『そのようですね・・・・』
ヘルトが証拠を見てから黒幕を問い詰めると全容を把握する
『ヘルトお兄様、どうなさいますか?』
メトリシアが微笑みながら言う
『海軍の出撃が必要だな・・・アーメルド海軍が動けないとまずいが・・・』
『帰り道、アーメルド伯爵に会って帰ろうか?』
マルスが笑顔で言う
『それが一番です・・・』
ヘルトが苦笑いしていると、アーメルド伯爵家の屋敷に向かう
『こいつらに見覚え有るかな?』
マルスが賊達を並べて聞く
『この2人は出入りの交易商人です・・・』
初老の男が言う
『ガベラス王国からの?』
『その通りです。』
初老の男が睨み付けながら言う
『ヘルト、こいつらも連れていくね。あっちと連絡役だね』
マルスが微笑みながら言う
『好きにしてください』
ヘルトが苦笑いしながら言う
『アルクオドールに面会したいけど良いかな?』
マルスが笑顔で言うと、初老の男が案内してくれる
『あ!マルス様、どうかしたのですか?』
アルクオドールが起き上がろうとしながら言う
『起きないで、相談したい事が有るだけだから』
マルスが微笑みながら言う
『簡単に言うと喧嘩売られたから、黒幕を潰しに行くんだけど、海軍が必要で、出して欲しいんだけど、良い?』
キリシアが微笑みながら言う
『良いですが、何が有りましたか?』
アルクオドールが不思議そうに言う
『ガベラス王国が黒幕だ!英雄殿の逆鱗に触れたらどうなるか、想像は出来るだろ?リベリアの英雄殿の屋敷が襲われて死者が出たらどうなるか想像は出来るか?』
ヘルトが苦笑いしながら言う
『え!ヘルト王太子殿下!!』
アルクオドールが驚いて起き上がろうとする
『楽にしていてくれ!!アルクオドール殿が死なれてもガベラス王国の命運が尽きる』
ヘルトが苦笑いしている
『え?・・・そう言うことですか・・・解りました。全軍出撃させます』
アルクオドールが苦笑いして言う
『我が国で一番してはならない事は、英雄殿をキレさせる事だから今はゆっくり休んで欲しい』
ヘルトが苦笑いしている
『すぐに領地に戻り、海軍の出撃の準備をします』
アルクオドールが真剣に言う
『無茶させたく無いから、明日の朝、屋敷に来てね。寄り道するけど、アーメルド通るから屋敷まで送り届けるよ』
キリシアが笑顔で言う
『それが一番良いですね。寝ていてくれたら到着します』
リリシャが微笑みながら言うとみんな微笑んでいる
『あ!気空挺!!』
ルキアが笑顔で言う
『一番安全だな・・・最強の護衛と最速で移動が出来る』
ヘルトが笑顔で言う
『一度乗ってみたかったんですよね』
アルクオドールが笑顔で言うと、ルキアも嬉しそうにしている
『決まったから!明日の朝、出発するよ!迎えにくるから待っていてね』
キリシアが笑顔で言うと、準備の為に屋敷に帰る
『夏休みに襲った愚か者だな・・・』
ヘルトが苦笑いしながら呟くと、アルクオドールが苦笑いする
屋敷に帰ると、マルスは工房で魔晶石を使った結界と魔晶石を使った魔力供給魔道具の準備を始める。気空挺に紋様魔法と紋章魔法を追加で書き込むと設置する
『マルス、これは完成?』
『そうだね。熱発生魔道具に多くの魔力を供給出来る様になったね。更にミスリルに紋様魔法と紋章魔法を使い追加したから効力が有ると思うよ』
マルスが笑顔で言う
『長距離移動出来るね』
『この船は海に浮くから大丈夫だけどね』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが微笑んでいる