賊へのお仕置き
歩いていると、後ろからつけてくる人を見付ける
『ちょっと寄り道しようかな?』
マルスが笑顔で言うと騎士団の詰め所の近くの人気の少ない場所に行くと数人の男に取り囲まれる
『覆面はしたままなの?取って素顔がバレると困るのかな?』
マルスが微笑みながら言う
『黙れ!!貴様もアーメルド伯爵家の仲間だな!!死ね!!』
男が怒鳴ると男達は武器を抜く
『あなた達がアルクオドールを襲ったのですか?』
リリシャが微笑みながら睨む
『それがどうした!!やれ!!』
男が怒鳴ると、マルスがイキナリ1人目の腕を掴み、股間を蹴り上げると投げ飛ばす
『ヒィーー!!!なんだ貴様!!』
男が言うと、男達は後退りする
『ウエイト!』
ミリアが魔法を使うと1人の男が地面に崩れ落ちて立ち上がれずにいる
『あ!!ズルい!!私も!!』
メトリシアが言うと、イキナリ杖で男を殴り倒してから
『ポイズン!』
メトリシアが魔法を使う
『アギャーーーー!!』
のたうち回り始めると、エビリアとクレスタも男にポイズンを使い、微笑みながら見下ろしている
『なんだ!!化物!!!』
男が叫ぶと逃げ出そうとすると、マルスが回り込み、両腕を折ってからリリシャの前に転がす
『何回でも回復して上げますよ』
リリシャが微笑みながら言うと、回復魔法を使うとマルスがボコボコにしてから転がす
『お前達何をやっている!!』
騎士が走ってくる
『賊のお仕置き中です!デストラでも良いから呼んでこい!!』
マルスが怒鳴ると、騎士が驚き、急いで走っていく
『マルス殿!!』
デストラが慌ててやってくる
『デストラ!!賊を野放しにするから!!こうなるんだ!!』
『え!まさかマルス殿を襲うとは!!』
デストラが苦笑いしている
『もう一度、話して貰おうかな?』
マルスが微笑みながら言う
『まだ話さなくて良いのに!!まだルキアの涙の償いが終わってません!!』
リリシャが微笑みながら言う
『え!キレている!!』
デストラが青ざめて騎士を使いに出す
『え!これはどういう状況だ?』
騎士団長が青ざめて言う
『ダズゲデグレ頼む』
男が言うと
『まだ余力有るのですね』
『ポイズン』
『アギャーーーー!!!』
男がのたうち回る
『寝ていないで起きろ!!』
マルスが怒鳴る
『ナイトメアフィールド』
マルスが魔法を使うと、気絶していた男達が苦しみ出す。目を覚まして震えていると騎士の足を掴み、必死に何か言っていると、騎士の顔が怒りに赤くなり始める
『これはマルス殿をアーメルド伯爵の知り合いと思って襲い、逆に叩きのめされたと言うことだな』
騎士団長が言う
『違うね!アルクオドールを襲った仲間だね!!騎士団長が逃がした反逆者の逆恨みだね!!責任取れ!!』
『え!・・・・不味い』
騎士団長が青ざめながら呟く
『屋敷に帰ったらみんなで仲間を探して叩き潰すよ!!キリシアが仲間外れになったら騎士団長が責任取ってくれないしね』
マルスが笑顔で言う
『え!・・・・』
(完全に怒らせた!!まずい!とととにかく状況を確認しなくては・・・)
騎士団長は青ざめてマルスを見ている
『こいつら屋敷まで連行してね』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが微笑みながら頷いている。歩き出すと騎士達は賊を連れて屋敷に向かう
『カミラさん、これはどういう状況?』
マルスが聞くとキリシアがボコボコにして転がし続けているのを見ている
『マルス様!実はケーレスとレーゼンが捕まりヒストリアさんとカジェリアさんが立ち向かおうとしましたが、数人で取り囲まれたのを見たキリシア様が瞬殺をしてから、ずーとこの調子です』
カミラが苦笑いしている
『仲間外れじゃなくて一人占めだったね。リリシャ』
『混ぜて貰いましょう!』
リリシャが微笑みながら言うと回復魔法を手伝い始める
『マルス様!メトリシア様!』
ヒストリアが走ってくる
『怪我はなかった?』
『はい!しかしケーレス君とレーゼン君が一旦捕まったので、対応が遅れました!申し訳ありません』
『怪我してないなら良いけど!ヒストリアも少し対人戦闘訓練が必要かな?実戦経験が無いからね』
『はい!マルス様!!』
ヒストリアが笑顔で言うと騎士団長が苦笑いしながら来る
『ヒストリア、大丈夫なのか?』
騎士団長が心配そうに言う
『あれ!お父様どうしてこちらに?騎士団員の皆さんも・・・』
ヒストリアが疑問そうに言う
『あー!ちょっとね、キリシア!そいつらアルクオドールを暗殺しようとした奴の仲間だから容赦は無用にしてね!!』
マルスがキリシアに言う
『え!何!!アルクオドールがどうしたの?』
キリシアが驚いて走ってくる
『こいつが全部吐いてくれるけど、まだまだ足りないから連れてきたよ。お仕置き任せたよ』
マルスが微笑みながら言うとアルクオドールの暗殺とマルス達を襲った経緯を話し始めると、キリシアが怒り、片腕を砕く
『アギャーーーー!!!』
男は痛みに叫ぶとキリシアが投げ飛ばして転がすと足を蹴り砕く
『ミリア、回復を要求しているね』
マルスが笑顔で言うとミリアが笑顔で回復魔法を使う
『ヒストリア、カジェリアは刺激が強いから見ない方が良いかな?キリシアがキレたからね。リリシャもキレているから、下手したら消し飛ばしかねないからね』
マルスが微笑みながら言うと、ヒストリアが苦笑いしている。騎士団長は事態の全容を理解して、騎士をアーメルド伯爵家に向かわせる
『クレシアさん、お願いが有るのですが、リベリアの屋敷と商会が襲われる可能性が有りますので、警備隊に警戒をお願いする手紙を書いて貰えませんか?どこからか情報が漏れているようですので!』
マルスが微笑みながら言う
『解りました。すぐに書きますね。鍵を掛けたら本当に誰も入れないのですね』
クレシアが微笑みながら言う
『その前に結界をクエリスさんが張るので、近付けないと思います。』
マルスが言うとクエリスが微笑んでいる
『そうですね・・・本当に凄い警備です。』
クレシアが笑顔で言う
『お兄ちゃん!お帰りなさい!』
レディナが笑顔で抱き付いてくる
『レディナ、ただいま』
マルスが笑顔で頭を撫でている
『ヒストリアさんとカジェリアさんはしばらく屋敷内でゆっくりしていてくださいね』
『しかし、メトリシア様が外にいるのにですか?』
『メトリシアにはキリシアとリリシャとミリアが付いています。それに遊び始めるから近くで見ない方が良いです』
マルスが苦笑いする
『あ!マルス師匠、あの魔導書取ってきます』
メトリシアが笑顔で言うと、ケニスが微笑みながら付いていく
『色々試そうね』
マルスが笑顔で言うと、メトリシアはケニスと一緒に書庫に行く
『後、ケニスが付いているね』
『ケニス様がいれば安心です。』
ヒストリアが微笑む
『アニー、玄関の警備任せたよ』
マルスが笑顔で言うと、賊達の方に行く
アーメルド伯爵家に向かった騎士が青ざめて戻ってくる
『騎士団長!報告します!アーメルド伯爵アルクオドール様が襲われて瀕死の重体でしたが、マルス様達が駆け付けたので助かったようですが、今も静養中です。現在エミール様とエレーヌ様が付いています。念の為、騎士団1小隊を警備に回すようにしておきました』
騎士が言うと、騎士団長は青ざめたまま賊達を見ている
『団長どうすれば・・・』
デストラが苦笑いしている
『ロイドを呼んでくれ!もう何を言っても収まらない』
騎士団長が苦笑いしていると騎士が走っていく