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ヘルトとカジェリア

翌朝、食事会の準備を始めると、馬車でヘルトがやってくる

『マルス殿、これは何の準備ですか?』

『ヘルト様、何か用ですか?』

マルスが微笑みながら言う

『アリシアはいるか?』

ヘルトが微笑みながら言うと、後の女騎士が緊張している。アリシアとメトリシアがやってくる

『ヘルト、何か用ですの?』

『ん?ヒストリアはどうした?』

メトリシアを見て言う

『キリシア師匠が気に入って朝から訓練してます。』

メトリシアが微笑みながら訓練場を見る

『え!キリシア様が気に入った!!達人になるのか・・・』

ヘルトが苦笑いしている

『後、半年でなくて、夏の終わりに頃には騎士団長を越えると思います』

メトリシアが笑顔で言う

『騎士団長が泣いて喜ぶな!!』

ヘルトが大笑いする


『何の用ですの?用が無いなら早く帰ってください。忙しいですわ』

アリシアが微笑みながら言う

『アリシア、正式に護衛役を連れてきた!護衛騎士達は怒っていたが、今年新人の女騎士だ!』

ヘルトが笑顔で言う

『お初に御目にかかります。カジェリアと申します!至らない点は多々有りますが、宜しくお願いします』

カジェリアが緊張しながら言う

『ソリナとカミラがここにいるから要らないですわ』

アリシアが笑顔で言う

『役目復帰してくれないから仕方ないだろ?それにカジェリアの祖父は前騎士団長だから、騎士団長を虐められるぞ!』

ヘルトが笑顔で言うと、カジェリアが驚いている

『騎士団長、来なくなりましたから、別にどうでも良いですわ』

『来なくなったのか?しかし良く細かい報告が有るが・・・』

ヘルトが考える

『デストラだね。2日に1回はケニスにボコボコにされているからね。今日辺り来るんじゃないかな?』

マルスが笑顔で言う

『デストラか・・・強くなっているのか?』

『成長しないね。ケニスの運動不足解消の道具かな?』

マルスが微笑みながら言うと、アリシアとメトリシアとヘルトは大笑いする

『カジェリア、ケニス様とマルス様に一生懸命剣術を教えて貰うのだぞ!今、キリシア様に気に入られたら、騎士団最強の実力者になれるからな!初の女騎士団長を目指してくれ!!』

ヘルトが笑顔で言う

『え!女騎士団長!!!無理です!!私等!!』

カジェリアが驚きながら言う

『ヘルトお兄様、ここを人材育成に使わないで欲しいですね!』

『ヘルト!!そんな企み、許しませんわ!!』

メトリシアとアリシアが詰め寄りながら言う

『え!えーと・・・達人がここにしかいないから・・・・』

ヘルトが苦笑いしている

『師匠達が怒ったら、王都が消滅しますよ!!』

『そうですわ!!王国最強の剣士に槍使いに大魔導師様を怒らせたいのですの?』

『そうです!!師匠が怒りますよ!!』

『カミラとソリナもマルス様を師と崇めているのを忘れないで欲しいですわ!!』

『私のマルス師匠を便利扱いしたら許しません!!』

『ここの屋敷に踏み入らせませんわ!!』

『マルス師匠の新しい魔道具、王城に見せません!!』

『こんな快適な屋敷から帰りませんわ!!』

『お母様も敵に回したくないですよね!!』

『お母様もお気に入りの魔道具、手に入れられなくなりますわ!』

『そうです!!貸出品返して貰いますよ!!』

『それが良いですわ!!』

メトリシアとアリシアの言葉に、ヘルトは苦笑いしながら助けを求めていると、カジェリアが青ざめている


『マルス殿、頼むから止めてくれ』

ヘルトが苦笑いしている

『このパンでも食べて落ち着いてくださいね』

クレシアが微笑みながらやってくると、パンを勧める

『え?・・・・クレシア!!!何故こちらに!!』

ヘルトが驚いている

『マルス様の屋敷に居候ですよ。ここなら好きに料理できます』

クレシアが笑顔で言う

『え!!料理・・・居候!!』

『何か問題でも?』

『クレシア!!屋敷には行かないのか?』

『面倒ですね!ここが快適ですから、ここで良いです!』

クレシアが微笑んでいる

『そうですわ!!ここが快適ですわ!!』

アリシアが笑顔で言う

『あれ?カジェリアちゃん?』

リリシャが微笑みながら言う

『えーーー!!!リリシャ御姉様!!』

『リリシャ御姉様?』

『何故こちらに!!行方不明になったと聞いていました』

『魔法学院卒業後、研究院も宮廷魔術師にも魔法師団も落ちましたから、冒険者していますよ』

『え!冒険者!!リリシャ御姉様苦労しているのですか?』

『苦労などしてません。楽しい日々ですよ。自由ですから』

リリシャが笑顔で言う

『御姉様、よかった・・・・』

カジェリアが涙目になる

『リリシャ、知り合いなんだ』

『王都の家が近かったから、幼い時によく一緒に遊びました。』

リリシャが微笑みながら言う

『まさか・・・リリシャ殿と仲良しだったとは・・・』

ヘルトが呟く

『ヘ・ル・ト・何か企んだらリリシャ様が王城を吹き飛ばしますわよ』

『大穴が空きますね。手伝います』

メトリシアが笑い始める

『なななっなんでもない!』

ヘルトが苦笑いしている

『カジェリアちゃん、どうしてここに?騎士になったのですか?』

『はい!アリシア様の護衛役を申し付けられました!自信はありませんが・・・』

『アリシアさんの?やっと護衛役を連れてきたのですね』

リリシャが微笑みながらヘルトを見ると、ヘルトは青ざめる。

(目が笑ってない!!怒っている!!不味い!!)

『リリシャ御姉様、自信は有りませんが頑張ります。』

カジェリアが笑顔で言う

『頑張ってね。屋敷に住むつもりかしら?』

『はい!』

『後でお風呂一緒に入りましょうね』

リリシャが笑顔で言う

『え!はい!!リリシャ御姉様!あ!・・・役目が有りますから無理かも』

『リリシャ様、一緒にお風呂良いですわ!!今夜入りますわ!』

アリシアが笑顔で言う

『アリシアさん、そう言えば一緒に入った事有りませんでしたね』

『そうですわ!昨日もミリア達に取られていましたわ!』

アリシアが笑顔で言う

『今日は御一緒しましょう』

リリシャが笑顔で言う

『嬉しいですわ』

アリシアが笑顔で言うと、カジェリアが驚いている。みんなで話し始める


『所で何の準備をしているのか?』

ヘルトが言う

『知り合いを集めて食事会ですよ』

マルスが笑顔で言う

『食事会・・・呼ばれてないが』

『え?呼ぶ筈はないですよね?王族ですから』

『王族でも参加したいが・・・』

『面倒事になるから無理かな?』

マルスが苦笑いする

『そうか・・・残念だ』

ヘルトが苦笑いすると帰ろうとする

『リリシャ、ミドルは?』

『ミドルなら気空挺で閉じ籠っています』

リリシャが微笑みながら言う

『ミドル、来ているのか?』

『そろそろ王城に行かないといけないと思うから、連れていって』

マルスが笑顔で言う

『それが良いですわ!ヘルト、連れていってください』

『ミドルを連行しますよ』

メトリシアが笑いながら言うと、ヘルトを連れて気空挺に歩いていく。ミドルをヘルトに引き渡して笑顔で見送っている



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