迷宮と食事会準備
『クエリスさん、明後日、食事会やりたいんだけど、良いかな?』
マルスがクエリスに聞く
『畏まりました、食材を手配します。』
クエリスが笑顔で言う
『私も料理を手伝います』
アニーが笑顔で言う
『アニー、頼んだよ!必要な魔道具が有ったらすぐに作るからね』
『はい!マルス師匠!何人ぐらい集まりますか?』
『知り合い少ないから、誰を誘うかな?』
マルスが考え始める
『リーベル様とロイドとバイルとキルエスとグラベルとルキアと道具屋と糸屋と革屋と仕立屋かな?』
マルスが考えながら言う
『ルキア様は貴族なのでしょうか?』
クエリスが真剣に聞く
『貴族だけど、魔法学院の友達だよ』
マルスが笑顔で言う
『畏まりましたが、粗相が有ると面倒なのですが、何が好きとか有りますか?』
クエリスが真剣に聞く
『あ!・・・どうだろう?リリシャー!ルキアは好き嫌い有るかな?』
マルスがリリシャに聞く
『ルキアちゃんは何でも食べていましたよね』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス師匠!ルキアは山の領地なので何でも食べます。それに一般の寮に入っていますので、食事会に呼ばれる事も無いと言っていました。』
メトリシアが微笑みながら言う
『そうなのですね・・・どの辺りの家でしょうか?』
『クライソン子爵家ですよ』
マルスが微笑みながら言う
『解りました。確かリベリアの南西の方でしたね』
『食事の好みはクレシア様に聞いたら良いと思いますよ』
マルスが笑顔で言う
『・・・あのクレシア様は厨房で料理を楽しそうに作りますが、料理人なのでしょうか?』
クエリスが申し訳なさそうに聞く
『え?もしかして・・・紹介してなかったですね』
マルスが苦笑いすると、クレシアが微笑みながら現れる
『どうかなさいましたか?』
クレシアが笑顔で言う
『クレシア様みんなに紹介してなかったのですが、紹介してもよろしいですか?』
『え?別に料理好きなお友達で良いです』
クレシアが笑いながら言う
『そう言う事で・・・料理好きな人と言う事です』
マルスが笑いながら言う
『・・・畏まりました』
クエリスは不安そうに言う
翌朝、マルスとキリシアとエミールとエレーヌとヒストリアとカミラとソリナは迷宮に向かうと2層に向かう
『ヒストリア、ワームは液体を吐いてくるからかからない様に素早く倒すように。カミラさんとソリナさんは魔法で援護して上げてください。エミールとエレーヌは後方の警戒を頼んだよ』
マルスが笑顔で言うと見付けたワームをヒストリアが両断すると黒い煙になって消える
『ヒストリア、良いね』
キリシアが笑顔で言う
『ありがとうございます。キリシア様』
ヒストリアが笑顔で言うと次々と倒していく
『ワームじゃあ相手にならないね』
マルスが笑顔で言うと3層に向かう。スローグを見付け次第両断すると、黒い煙になって消えていく
『マルス様、動きが遅いので倒せます』
ヒストリアが笑顔で言う
『ヒストリアさん、本当に素早く倒せるのですね』
カミラが驚きながら言う
『ありがとうございます!』
ヒストリアが嬉しそうに言うと見付け次第倒して回る
『ヒストリア、闘気を集めてみて』
マルスが言うと、ヒストリアが闘気を集める
『カミラさんとソリナさんも魔力制御してみて』
マルスが微笑みながら言うと、カミラとソリナが魔力制御をする
『マルス、どう?』
キリシアが真剣に言う
『限界が近いね。帰ろう』
マルスが微笑みながら言うと迷宮出口に向かう事にする
『そんなに危ないとか無かったです』
ヒストリアが笑顔で言う
『ヒストリアさん、マルス師匠がいるからです。もしもの時はマルス師匠が何とかしてくれる安心感と、ヒストリアさんの能力を考えて、無茶させない様にしてくれます。』
エミールが笑顔で言う
『マルスの帰ろうは、絶対従う事!それが出来ないなら、迷宮に潜るな!!良いね!』
キリシアが言う
『はい!キリシア様!エミール様!!』
ヒストリアは背筋を伸ばして言う
『ヒストリア、今日の魔石は冒険者ギルドで買取りして貰うから行くよ!カミラさんとソリナさん、買取りのやり方を教えてあげてください』
マルスが笑顔で言うと冒険者ギルドに向かう。買取りをして貰っている間にバイルに伝言を伝える
『お待たせしました。こちらが買取りの硬貨です。』
ヒストリアが笑顔で言う
『3人で分けて持っておいてね』
マルスが笑顔で言う
『え!まだまだ半人前なので、受け取る訳には・・・』
ヒストリアが言う
『何か食べるのに使えば良いよ』
キリシアが笑顔で言うと、エミールとエレーヌが微笑んでいる
『カミラさん、ソリナさん、道具屋と仕立屋とグラベルに、明日の食事会の招待をしてきて貰っても良いかな?自分達は糸屋と革屋とキルエスに伝えてくるから』
マルスが笑顔で言う
『はい!畏まりました。』
カミラが笑顔で言うと、ヒストリアとソリナが笑顔で同意する
『糸屋と革屋はあそこかな?』
キリシアが笑顔で言う
『そうだよ』
『仲良くしているんだ』
『職人を紹介して貰ったよ』
マルスが微笑みながら言うと、糸屋と革屋に寄ってからキルエスの店に向かう
『あ!マルス様、今日は何か用ですか?』
キルエスが微笑みながら言う
『久しぶりに屋敷も完成したから、食事会するので良かったら来てください』
マルスが微笑みながら言う
『招待ありがとうございます。是非参加します。』
『明日、門の警備の為に臨時で人を雇いたいんだけど、誰かいますか?』
『4人程手配しますが、紹介料合わせて、費用が銀貨5枚になりますが、よろしいですか?』
キルエスが言うとマルスは金貨1枚渡して
『ついでに肉屋で大物を扱っている店は無いかな?それとガラス屑と木材屑が有ったらまた持ってきて欲しい』
『はい!畏まりました。肉屋・・・付いてきてください。貴族御用達になりますが、マルス様なら問題有りません』
キルエスが笑顔で言うと肉屋に案内してくれる
『キルエス、こちらは?』
肉屋の主人が聞く
『マルス様ですが、魔法学院の近くに住んでいます。明日の食事会の肉を探していましたので紹介に来ました』
『ん?良いが・・・金は有るのか?若いからな・・・』
『どんな肉が有るの?』
キリシアが笑顔で言う
『昨日バイソンの肉が手に入ったが高いぞ』
『いくら?』
『金貨10枚でだったから、部位により変わる』
主人が呟く
『全部でいくら?』
キリシアが笑顔で言う
『金貨15枚だがどうしてだ?』
主人が言うとマルスが金貨を積み上げる
『は?買うのか・・・・』
主人が唖然とする
『売りたくないの?』
『キルエス・・・何だ?イキナリ1頭買うのか?』
『マルス様達は買うと決めたら即買いますので、解体したら屋敷に届けてください』
キルエスが笑顔で言う
『アハハハ・・・本気か・・・わかった!届けると約束する』
主人が笑顔で言うと、キルエスが屋敷の位置を伝えて、帰宅する。
屋敷に戻ると、
『クエリスさん、肉屋が肉を持ってきますので、明日は沢山肉料理をお願いします。多分、アニーとクレシアさんが厨房から出ないと思いますが』
マルスが笑顔で言う。
『はい!畏まりました・・・アニー様、凄い早さで仕込みをしています・・・本当に料理人では無いのですか?先程パンを試食しましたが、本当に美味しかったです。』
『アニーは行った所の料理をメモして、再現するから本当に料理好きだよ』
マルスが笑顔で言うと、キリシアが厨房に行き、つまみ食いを始める
『キリシア様・・・・』
クエリスが苦笑いしている
『いつもの事だね。みんなの分を残さないから気をつけてね』
マルスが笑いながら言うと、エミールとエレーヌが笑い始める
『マルス師匠!帰っていたのですね!ルキアに伝えておきました!』
ミリアが笑顔で言う
『ありがとう。ミリア』
マルスが微笑んでいると、マルスはアニーの作業を見ながら、何か思い付いた様で工房に向かう。