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ヒストリアと書物

屋敷に帰ると、レーゼンとケーレスが門を開けてくれる

『お帰りなさい。マルス様』

ケーレスが笑顔で言う

『ただいま』

マルスが笑顔で言うと、鍛練をしているヒストリアの様子を見る

『あ!お帰りなさい。メトリシア様、マルス様、ミリア様』

『もうこのぐらいじゃあ疲れなくなったかな?』

『はい!実は今日剣術、槍術の訓練をケニス様がしてくれると言われていたので楽しみです』

『ここ数ヵ月、剣の稽古してなかったよね』

『騎士学院でも剣の稽古控えていましたが、本当に動き易くなっています』

ヒストリアが笑顔で言う

『ヒストリア、やりましょうか?あ!メトリシア様、お帰りなさい』

ケニスが2階から降りてくる

『この建屋。使い勝手どうかな?』

『ここは雨も気にしないで鍛練出来ますし、2階の訓練場も広いので使い易いです。3階の部屋と洗濯物干すスペースもクエリスが気に入っています』

ケニスが笑顔で言うと2階に向かい、ヒストリアの訓練を始める。カミラが笑顔で回復魔法を使って怪我を治している


着替えて寛いでいる

『マルス殿に届け物です』

ヘルトが笑顔でやってくる

『何をですか?』

マルスが笑顔で言う

『以前相談した取り潰した貴族が持っていた書物や魔導書を持ってきました』

ヘルトが笑顔で言う

『本当ですか!良い魔導書有るかな?楽しみ』

メトリシアが笑顔になると馬車に書物を確認に行くと書庫にしまい始める


『あれ?司書さん、何故こちらに?』

マルスが司書を見付けて言う

『国王陛下に呼ばれて、この書物の確認を手伝っていましたが、まさかマルス様に下げ渡される書物とは思いませんでした。』

司書が笑顔で言う

『そうなのですか?』

『こんな素晴らしい書庫をお持ちとは思いませんでした。司書は居ないのですか?』

『居ないよ。ここはプライベートな書庫だからね。自分達しか使わないから必要ないね』

『そうですか・・・・書物の管理から写しまで司書がやってくれますよ!』

『写しは弟子達が勉強の為にやってくれるからいらないかな?』

マルスが笑顔で言う

『そうですか・・・仕方無いです』

司書が残念そうに言う

『マルス様、お呼びですか?』

エリカが笑顔でやってくる

『エリカ、書庫の書物の整理と管理を任せたよ』

マルスが笑顔で言うと、司書が羨ましそうに見ている

『はい!マルス様、頑張ります』

エリカが笑顔で言うと司書達と本を本棚に整理していく


『まさか、これだけの書物でもまだ余裕が有るとは・・・』

ヘルトが本棚を見て言う

『お兄様、足りなかったら工房にしまおうとしていたのですが、まだまだ余裕が有りますね』

『全部読んだら何年掛かるかな?』

『え!そうですね!楽しみです。王都にいる間に全部読んで新しい魔導書を作ります』

メトリシアが笑顔で言う

『メトリシアがマルス殿の魔導書を作るのか・・・楽しみにしているぞ』

『はい!マルス師匠から離れませんから、王城には帰りません』

『アリシアが本当に帰ってこないから、ちょっと問題になっている』

『え!ヘルトお兄様、どうしてですか?』

『護衛が1人も付いてないのに何ヵ月も王城に居ないので、どうしたら良いか解らないと護衛騎士達が相談に来ている』

『そう言えばまだ護衛が決まって無いですね』

『そうだ!カミラとソリナがここにいるから、心配は無いが護衛騎士がやる仕事が少ないが役に立たない』

『それは言ったらダメですよね』

メトリシアが笑い始める

『ヒストリアは元気にしているか?』

『ヒストリアなら、今ケニスと訓練中です。見ますか?』

メトリシアが笑顔で言うと一緒に訓練場に向かう


『え!・・・・・』

ヘルトがヒストリアを見て驚いていると、ヒストリアが弾き飛ばされる

『今日はここまでです』

ケニスが笑顔で言う

『ケニス、楽しそうだね』

『はい!楽しいですね。デストラよりやりがいが有ります。多少の攻撃なら軽くかわしてくれます。』

ケニスが笑顔で言うと、カミラが笑顔で回復魔法を使っている

『ちょっと・・・マルス殿、これがヒストリアの実力か?』

『まだまだ闘気も使えないから、この程度です。』

マルスが笑顔で言う

『護衛騎士より強いと思うぞ・・・』

ヘルトが苦笑いする

『護衛騎士と一勝負してみようか?数ヵ月ぶりの本格的剣の練習だからね』

マルスが笑顔で言うとヒストリアが驚いている

『マルス様!私では騎士様の相手なんて不可能です!!時間の無駄ですので・・・・』

ヒストリアが青ざめながら言う

『そうだな・・・見てみたいな・・・闘気使えない剣士に騎士団長は倒せないと思うが、騎士なら互角かそれ以上なのですか?』

ヘルトが考えながら言うと精鋭騎士が訓練用の剣を持ち真ん中に行くと、ヒストリアが緊張しながら歩いていく。訓練を開始すると、精鋭騎士の攻撃を防ぎながら、反撃を始めると騎士が隙を付かれて剣を落とす

『なんだと!!女に負けた・・・・』

精鋭騎士が驚いている

『え!まぐれで勝ちました・・・・』

ヒストリアが苦笑いしている

『まぐれでも、数ヵ月の特訓の成果です。後数ヵ月で騎士団長を越えますよ』

ケニスが笑顔で言う

『はい!頑張りますが、お父様に勝てる事などあり得ません』

ヒストリアが笑顔で言う

『・・・・やっぱり本気か・・・』

ヘルトが苦笑いしている

『申し訳有りません。この様な失態・・・』

精鋭騎士が謝る

『ここは達人が鍛えているのだから仕方無い・・・そう言えば今年入った新人に前騎士団長の娘がいたな・・・・』

ヘルトが呟くと考え始める

『何か企んでいるのかな?』

『何でも無い』

ヘルトが慌て出す

『精鋭騎士もまぐれで、騎士学院1年生に負けると大変な事ですね』

メトリシアが微笑みながら言う

『は?1年・・・・そんなバカな!!あの動きで1年なんてあり得ない!!』

『本当だ!騎士団長の娘だ!メトリシアと同い年だからな』

ヘルトが苦笑いしながら言うと、精鋭騎士が青ざめている

『精鋭騎士さん達も頑張って修練つんでね』

マルスが笑顔で言うと、精鋭騎士がヒストリアを見る

『え!ごめんなさい。まぐれで勝ってしまって・・・』

『いえ・・・又手合わせをお願いします』

精鋭騎士が苦笑いして言う

『相手になれるように頑張って修練します。今日はありがとうございました。』

ヒストリアが頭を下げると、精鋭騎士は苦笑いしている


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[一言] そこで、どんな訓練をしてるかを聞けないか、強くなれないんだよ~騎士団は
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