夏休み前の試験
数ヵ月後、夏休み前の前期の試験が始まる
『マルス、ミリア、メトリシアは全試験免除されている・・・1つも授業参加してないから仕方無い』
担任が苦笑いしながら、久しぶりに教室に居る3人を見ている
『試験も無いのですね・・・攻撃魔法最大威力で使いたかったのに』
メトリシアが笑顔で言う
『私も大穴空けたかったです!』
ミリアが笑いながら言う
『お前達!お願いだから学院内で魔法は使わないでくれ!!頼む!!』
『え!それって魔法学院が魔法を使うなと言って良いのですか??』
マルスが笑顔で言う
『え!!それはダメだが・・・』
担任が苦笑いしている
『テストも無いなら研究室で勉強しています』
マルスが笑顔で言う
『え?勉強・・・好きにしてください・・・頼むから授業に出ないでくれ!!』
担任が言うと、マルスとミリアとメトリシアが研究室に向かおうとする
『ルキアも攻撃魔法は免除だから攻撃魔法の試験も免除だ!』
『え!私は受けれないのですか・・・・』
ルキアが涙目になる
『後、魔法薬も免除すると講師から連絡が有った!完璧な魔法薬作れる人に授業は必要ない!!』
『え!!えーーーーー!私は授業受けたらダメなのですか!!酷いです!!』
ルキアが泣きそうになる
『講師が、完璧すぎて教えられないと言うのだから仕方無い!誰が教えたんだ!!講師以上の魔法薬作成等!!』
『え!ミリアさんとメトリシアさんとマルス様とエミールさんです』
『・・・・あ!!大賢者研究院!!』
担任が大声をあげる
『いつから研究院になったのですか?研究会です』
マルスが笑顔で言う
『どうでも良いだろう!!』
『魔法薬研究したかったのに・・・・・・』
ルキアが涙を流し始める
『あ!ルキアを泣かせた!!』
ミリアが言うと生徒達が担任を見ている
『ちょっと待て!!ルキア落ち着け!!ルキアの魔法薬作成技術は既に魔法学院卒業生レベルだから授業に出るより大賢者研究院で勉強して欲しいと言うことだから、頼むから泣かないでくれ!頼む泣かないでくれ!!泣きたいのは俺の方だ!!』
担任が慌て出す
『こんな無責任な担任なんてどうでも良いから、私と一緒に勉強しましょうね』
メトリシアがルキアに言う
『こんな無能な講師なんてどうでも良いのだからね』
ミリアがルキアに言う
『低レベルの事しか出来ない講師なんてどうでも良いから、魔法の基礎は教えるから、泣かないでね』
マルスがニッコリして言う
『え・・・・無能・・・無責任・・・低レベル・・・・』
担任講師が崩れ落ちて落ち込み始めると、生徒達は苦笑いしている
『はい!・・・何も教えてもらえない講師は無視します。』
ルキアが涙を拭いながら言うと生徒達は担任を見てから見合わせている
(担任虐めを絶対遊んでいる!本当の事だから否定が出来ない!)
研究室に移動して
『ルキアは夏休みどうするの?』
『王都で過ごします。アルも王都に来ますので・・・・』
ルキアが赤くなりながら言う
『キリシアとリリシャが来たら一緒に食事しようね』
マルスが笑顔で言う
『え!本当ですか!!是非お願いします』
ルキアが笑顔で言う
『みんなに会うの楽しみです!』
ミリアが笑顔で言う
『そうだね!リリシャ師匠、早く来ないかな!』
エミールが笑顔で言うと、リーベルとアリシアがやってくる
『ルキアさんの試験をやります。マルスとミリアとメトリシアは見る必要も無いですので待っていてください』
リーベルが言うと、ルキアの攻撃魔法練習場に向かう
『ルキアさん魔法を数種類放ってください』
リーベルが微笑みながら言う
『はい!リーベル様』
ルキアは笑顔で言うと杖を構える
『・・・・アクアボール』
『・・・・ファイヤーボール』
『・・・・ウインドカッター』
『・・・・フリーズアロー』
『・・・・ストーンアロー』
ルキアが次々と魔法を放つ
『は?・・・・マルス!!ルキアさんまで全属性魔法を教え込んだのですか!!それも魔力制御も完璧に!!何を考えているのですか!!』
『ルキアさんは普通の魔法使いになっただけです』
マルスが笑顔で言う
『あ!!・・・・監視が緩かった・・・・』
リーベルが落ち込むと、魔法薬作成も見る
『マルス!!ルキアにも魔法薬作成を!!』
『魔法薬作成はミリアとメトリシアが教えていたよ』
『は?・・・・ミリアとメトリシア・・・監視してなかった』
リーベルが崩れ落ちる
『付与魔法はどうしますか?』
ルキアが笑顔で言う
『は?何故付与魔法・・・・・マルス!!まさか教えたのですか!!』
『え?エミールとエレーヌが可愛がっているよ』
『あ!!!!エミール!!』
リーベルが大声をあげると、魔方陣書き込みを見て涙目になる
『あの・・・どうでしょうか?』
ルキアが心配そうに言う
『ルキアさんもう魔法学院で教わることが有りません・・・王国上位の魔法使いがみんなで教えていたら講師では不可能です』
リーベルが真剣に言う
『え?まだまだ未熟なので色々学びたいのですが・・・』
『そうですね・・・常識だけは持ち続けて下さい・・・授業で講師をバカにしないで下さい』
『え!常識だけは持ち続ける?』
『そうです!!出来るだけ授業に出て常識だけは維持してください!実習は出席しないで下さい・・・実力が既に講師を越えています』
リーベルが真剣に言う
『リーベル様が講師を教育しないから低レベルなんだよね』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑い出す