表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
320/1407

ヒストリアの鍛練

翌日、ミリアとメトリシアは研究室に向かい、マルスとエミールとエレーヌは迷宮に向かうと、最短距離で9層に向かい、ラットを見付け次第倒して回る

『まだまだ余裕が有りそうだから、10層に行こうか?』

マルスがエレーヌの魔力制御を見てから言うと、10層に向かい、小部屋毎に焼き尽くしていくと、エレーヌの魔力制御がギリギリなり、迷宮出口に向かう


迷宮を出る

『おい小僧!!』

男が後ろから声をかけてくる

『何か用ですか?』

マルスが振り向き言う

『え!!化物小僧!!』

男が青ざめている

『弱いのだから喧嘩は売らない方が良いですよ』

マルスが睨みながら言う

『すいませんでした!!』

男は慌てて逃げ始める

『マルス師匠、面倒な人が増えましたね』

『もっと強くなる為に修行すれば良いのにね』

マルスが微笑みながら言うと、屋敷に帰っていく


『ソリナさん、ただいま』

『あ!マルス様、お帰りなさい。デストラ様が訓練に来ています』

ソリナが笑顔で言うと、デストラがケニスにボコボコにされているのを騎士達が見ている

『あの騎士達は?』

『デストラさんの小隊の人ですが、訓練を見学に来ています』

『全員ボコボコにしようかな?』

マルスが笑顔で言うと、ケーレスが苦笑いしている

『マルス様、お帰りなさい』

ケニスが笑顔で言うと、デストラを思いっきり弾き飛ばす

『面倒だから全員ボコボコにしたら?』

『無理ですね。さっきから青ざめて動けない様ですから』

ケニスが言う

『解ったか!!ケニス殿は強い!!お前達も必死で鍛練しろ!!解ったな!!』

デストラが大声で言うと騎士達は苦笑いしながら返事をしている

『デストラ、ボコボコにされて言うことじゃないよね』

マルスが笑顔で言う

『騎士は何で必死に鍛練しない!!何を言っても出来ないなんて悔しいんだ!!』

デストラが大声で言う

『デストラがしっかり訓練させてね』

マルスが笑顔で言うとケニスが笑い出す

『どうしたら良いか解らん!!鍛えても鍛えても上達しない!』

デストラがキレ始める

『騎士さん達がもし、ヒストリアに負けたら騎士団が用無しと言われるから気をつけてね』

『え!まさか・・・まだまだかなり実力差が有るから大丈夫・・・かな・・・お前達!!絶対に負けるなよ!!負けたら騎士団の威信が地に落ちる!!良いな!!絶対だぞ!!』

デストラが慌てて怒鳴り始める

『頑張って鍛えてね』

マルスが笑顔で言うと屋敷に入る


夕方になり、ヒストリアが帰ってくると、すぐに着替えてケニスと稽古を始める。マルスは眺めながらヒストリアの所にいく

『ヒストリア、いつも戦う時はこんな戦い方なの?』

『え!そうですが、何か悪い点が有りますか?』

『打ち込むのが直線的でサイドステップ全く無いから・・・』

『え!騎士学院でも鍛練はこんな感じです。』

ヒストリアが言うと剣の型と素振りをしている

『ヒストリア・・・・もしかして森の中とか走ったこと無いかな?』

『え!町中で育ったので余り無いです』

『ケニス、これじゃあ上達しないよね?』

『え!どう言うことでしょう?』

『あ!!そうか!ケニスも来た頃こんな感じだったか!!キリシアに滅多打ちにされながらルメイルと成長したから気付かなかった!!』

マルスが苦笑いしながら言う

『え!これでは強くなれないのですか?』

『剣の実力より、筋力が足りないんだと思う。ケニスの場合、迷宮に潜りながら鍛えられたけど、ヒストリアは全く筋力が足りないから走ったりした方が良いね。見せかけの筋肉より、ケニスの様に無駄の無い筋力が必要だからね』

マルスが笑顔で言う

『解りましたが、私も走ったりして筋力は付けています』

ヒストリアが笑顔で言う

『足場の良い場所をいくら走ってもダメだよ』

『え!・・・・・・』

ヒストリアが黙り込むと、マルスは考えながら空いてる場所に行き、アースコントロールで地面に凹凸を作り始めると、壁等色々作り始める。マルスは走ったり壁を飛び越えたりしている


『ヒストリア、ここまで走って来てみて』

マルスが笑顔で言うとヒストリアが走り始めると凹凸に足をとられて転ぶ

『走りにくい・・・』

ヒストリアが呟きながら言う

『ケニス、やってみて』

マルスが言うと、ケニスが走り始める。転びそうになりながら走り苦笑いしている

『マルス様、これは面白いですね。体勢が崩れたのを早く立て直さないと本当に転びます』

『ヒストリアは体勢が崩れると立て直せないから、ここで遊びながら鍛えてね』

マルスが笑顔で言うと、マルスも走ったり壁を飛び越えたり細い棒の上を歩いたりしている。ヒストリアも真似をしてみる

『難しいです・・・・』

ヒストリアは苦笑いしながら言う

『当面はここで何周かしながら遊ぼうね』

『はい!マルス様』

『ケーレスとレーゼンにも良いですね昼間走らせますね』

ケニスが笑顔で言う

『そうだね。みんなで時々鍛練しようかな?』

マルスが微笑んでいると、エミールとエレーヌが走ったりして笑っている

『この凹凸、高さや間隔がそれぞれ違うので結構楽しいです』

エミールが笑顔で言う

『え!!魔法使いなのに!!私より早く走り回るなんて!!』

ヒストリアが驚いて言う

『ヒストリア、頑張ってね』

マルスが笑顔で言うと、ヒストリアは1人で必死に走り続ける


『マルス師匠、何しているのですか!!』

ミリアとメトリシアがやってくると、エミールに聞いてミリアとメトリシアも走り回る

『結構疲れます!!魔力強化すれば余裕ですけど無しだとちょっと辛いです』

ミリアが笑顔で言う

『普通に走るより辛いです!だけど楽しいです。』

メトリシアが笑顔で言う


翌朝、起きる

『あれ?ミリア、どうしたの?』

『マルス師匠・・・筋肉痛です・・・身体中が痛いです』

ミリアが泣きそうな目で言う

『メトリシアは?』

『まだ降りてきて無いです』

ミリアが言うとアリシアに支えられてメトリシアが降りてくる

『マルス師匠、ミリアおはようございます』

『え!メトリシア、大丈夫?』

『ダメです!!身体中痛いです!!こんなに疲れるなんて思いませんでした。』

メトリシアが苦笑いしている

『ケニス、筋肉痛はどうしたら治りやすいかな?』

『馴れるしか無いですね』

ケニスが苦笑いして言う

『そうだよね・・・回復魔法で治すと意味はないしね』

マルスが苦笑いする

『今日はゆっくり魔導書を読んでいます』

メトリシアが言うとミリアも頷いている

『アリシアさん、良いかな?』

『クスクス仕方ないですわ』

アリシアが笑いながら言う

『ん?そう言えばヒストリアは?』

マルスが言う

『まだ見ていませんね』

ケニスが苦笑いしている

『見てくるね』

マルスが苦笑いして3階に行く

『ヒストリア、起きているかな?』

『え!・・・・あ!!!もうこんな日が高く!!大変!!!どうしよ!!キャーーー痛い!!う~~身体中が痛い!!!』

ヒストリアがパニックになって騒いでいる

『キャーーー!!』

ヒストリアが部屋を飛び出してマルスを押し倒す

『え!!マルス様!!すいません!!!』

ヒストリアは急いで飛び退く

『キャーーー!!痛い!!う~~』

ヒストリアが涙目になっている

『ゆっくり歩いてね』

マルスが微笑みながら言う

『こんなに筋肉痛になるなんて!!久しぶりです・・・私いつも鍛練しているのに筋肉痛になるなんて!!』

ヒストリアが涙目で言う

『あ!!早く行かないと遅刻だ!!どうしよう!!』

ヒストリアが急いで階段を降りていく

『ケニス、騎士学院まで送ってあげて、多分遅刻だから』

『え!はい!!畏まりました』

ケニスが笑いながら言う

『すいません!!ケニス様!!ごめんなさい』

ヒストリアが泣きそうになりながら言うと、クエリスがすぐに食べれる様にサンドイッチにしてヒストリアに渡すと、ヒストリアが急いで食べ始めると慌てて出掛けていく


『ヒストリアの珍しい姿が見れたね』

マルスが笑顔で言う

『ヒストリアもあんなに慌てるのですね』

メトリシアが笑っている

『やっぱり筋肉痛になっているからあの運動は正解だね』

マルスが笑顔で言う

『やり過ぎました。』

ミリアが言うと、メトリシアが苦笑いしている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ