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金庫とメトリシア

午後になると、ルキアが研究室前で入れなくて扉を叩いている

『あ!ルキア、気が付かなくてごめん』

マルスが苦笑いしながら迎え入れる

『鍵が掛かっているとは思いませんでした』

ルキアが苦笑いしている

『ようこそ、大賢者研究会へ』

ミリアが笑顔で言う

『ルキアは今日は何したい?』

『攻撃魔法を少し教えて欲しいです』

ルキアが笑顔で言う

『練習場で魔法を練習しようね』

マルスが笑顔で言うと練習場に向かう

『え!こんな風になっているのですね』

ルキアは笑顔で言う

『あの的に最大威力で魔法を放ってね』

マルスが笑顔で言う

『・・・・・アクアアロー』

的に当たると魔法は弾かれて破裂する

『え!全く壊れないのですね』

『気にしないで魔法を放ってね!エレーヌ、見本を見せてね』

マルスが笑顔で言う

『・・・・ファイヤーボール』

的に当たると大爆発して熱風が立ち込める

『え!!・・・・・凄すぎます』

ルキアが驚く

『壊れないから、ドンドン魔法使ってね』

マルスが笑顔で言うと、ルキアは次々と魔法を放つ


『マルス様疲れました・・・付与魔法の的ですか?』

『建物全部、紋様魔法と紋章魔法が施されているよ!的にも紋様魔法と紋章魔法と付与魔法を使っているよ』

『古代魔法・・・凄いです・・・マルス様はリリシャ様とどっちが凄いのでしょうか?』

ルキアが真剣に聞く

『勿論マルス師匠です!!リリシャ師匠はマルス師匠から魔法を教えて貰っています!!エミール先輩は2人の弟子です』

ミリアが笑顔で言う

『やっぱり・・・リベリアの英雄様だったのですね・・・戴冠式の時の後ろ姿、マルス様ですよね』

『内緒だよ!面倒だからね』

マルスが笑う

『上から魔法を放ったのはエミール先輩ですよね』

『そうだよ』

『私はこんな凄い人達に囲まれているなんて思いませんでした』

ルキアが呟く

『これからも色々教えるからね』

マルスが笑顔で言うと、ルキアは笑顔で頷いている


『マルス師匠!面白い魔法を見付けました』

メトリシアが笑顔でやってくる

『どんな魔法?』

『雷の魔法です!!見てください』

メトリシアが魔導書を渡してマルスが読み出すと、マルスは魔法を使ってみる

『やっぱり魔法のイメージが湧かないから難しいね・・・記述が中途半端だからもっと詳しい魔導書が必要かな?』

マルスが苦笑いしながら言う

『もっと探してみます』

メトリシアが笑顔で言うと、魔導書を持って帰っていく。ルキアは唖然としながら見ている

(簡単に読み解いて魔法を再現しようとするなんて・・・凄すぎる)

『マルス師匠!面白い付与魔法を見付けました』

エミールが笑顔で言うと、マルスが魔導書を読んで考え始める

『どうですか?』

『面白いね。フラッシュの魔法の付与魔法版みたいだけど、魔力発光させて一瞬で魔石の魔力を消失させるみたいだね』

『どうですか?』

エミールが言う

『面白いね。輝きの石より難しいから練習には良いかもね』

マルスが考えながら言う

『出来そうですか?』

『少し考えてからかな?見た事の無い魔方陣だからね』

『もっと調べて来ますね』

エミールが笑顔で言うと戻っていく

『マルス様は何でも出来るのですね』

『何でもじゃないけどね。みんなも魔力制御が出来てきて魔法を覚えて、魔法薬作り、付与魔法を覚えたからね』

『やっぱりそうなのですね・・・学院で教えている内容とフローネ様から教わった内容が違うので驚いていました』

『ルキアが魔法を覚えて、基礎の間違いを証明してね』

マルスが微笑みながら言う

『え?・・・はい!解りました!!』

ルキアは笑顔で言う


『マルス様!予想通り騎士が助けを求めてきましたわ』

アリシアが笑顔で言う

『頑張ってねと伝えてください!』

マルスが笑いながら言うと、メトリシアが大笑いしている

『マルス殿!何とか運んでください』

デストラが苦笑いして言う

『あれ?デストラが来たんだね』

『団長と副団長は逃げました!絶対に行ったら、笑われると・・・』

『デストラも大変だね』

マルスが笑いながら言う

『ミリア殿に負けたのが相当悔しいみたいですから、会いたくない様です』

『じゃあヒストリアさんに同行して貰って騎士団長の情けない姿を見せようかな?』

『あ!!それが良いですね!!また泣かせましょう!!』

メトリシアが笑いながら言うとアリシアが大笑いする

『あ!メトリシア、行ってくる?一言、団長に私を使い走りにするなんて騎士団のやることかな?って言ったらどうなるかな?』

『あ!!!それは面白そう!!』

『え!メトリシア姫様が・・・・・』

デストラは青ざめている

(絶対遊ばれている・・・メトリシア姫様が運ばれたら大変な嫌みを言われる)


夕方になりメトリシアはヒストリアを連れて王城に向かう

『わざわざ呼びつけてこの程度の物も運べないなんて・・・』

メトリシアが騎士に言うと、騎士は青ざめていく。騎士団長の元に走っていくと、メトリシアはレビテーションで持ち上げて宝物庫に持っていく

『メトリシア様!!』

騎士団長が青ざめて来る

『邪魔!退いて』

メトリシアが微笑みながら言うと、騎士団長は青ざめて道を開け、メトリシアの後を歩いていく

『あ!お父様!ヘルトお兄様』

メトリシアが宝物庫の前に苦笑いしている2人に声をかける

『メトリシアでも出来るとは』

ヘルトが苦笑いしながら言う

『本当に騎士に使い走りさせられるなんて思わなかったです』

メトリシアが微笑みながら言う

『アハハハ・・・』

国王とヘルト王子は苦笑いしている

(絶対わざと遊びに来たな・・・メトリシア1人で運べるのは凄い)


メトリシアは宝物庫の中に置く

『この程度のものを運べないなんて・・・それも私に運ばせるなんて、私は騎士団の使い走りですね』

メトリシアが微笑みながら言うとヒストリアが苦笑いしている

『メトリシア様、申し訳ありません!!まさかメトリシア様が来られるとは思いませんでした』

『マルス師匠にやらせようと思うからですね』

メトリシアが微笑みながら言う

『え!!大変申し訳ない!!』

騎士団長が頭を下げていると、ヒストリアが苦笑いしている

『今度は騎士で運べるようにね。鍵の管理をしっかりしなさいね。これでまたヴァンパイア騒ぎになったら騎士団長は無能者だと言われますよ』

メトリシアが微笑みながら言うと、国王とヘルト王子は苦笑いしている

『必ず・・・・』

騎士団長が苦笑いしながら言う

『じゃあ帰りますね。もう聞くことは無いですよね!!』

メトリシアが微笑みながら言うと、騎士団長を睨んでいる

『勿論大丈夫です!ありがとうございました』

騎士団長が言うと、メトリシアが帰ろうとする

『鍵の開け方は勿論知っているのですよね?』

メトリシアが振り返りながら笑顔で言う

『え!!そそっそれは・・・』

騎士団長が周囲を見渡していく

『大丈夫なら帰りますね。もう騎士団の使い走りの様に呼ばないでくださいね』

メトリシアが笑顔で言うと、ヘルトが苦笑いしている。騎士団長は鍵を開けようとしている

『メメメっメトリシア様!!申し訳ありません!!どうか鍵の開け方を教えてください』

騎士団長が慌てて言う

『え?大丈夫なのではないのですか?』

メトリシアが笑いながら言う

『申し訳ありません!!どうかお願いします』

騎士団長が頭を下げる

『ヒストリア、いつもこうなのですから、困りますよね』

メトリシアがヒストリアに言う

『まさか・・・・こんなに情けない姿を見るなんて・・・王国一の強さと思っていましたが・・・簡単に負けてるし、一騎討ちを勝てないからやらないと言うなんて思いませんでした・・・』

ヒストリアが残念そうに言う

『え!ヒヒっヒストリア・・・・』

騎士団長が涙目になっていると、メトリシアは満足そうに笑いながら金庫を開けて、中の扉も開けて見せる

『この鍵は無くさないでくださいね。内側の扉の鍵はお父様が保持してくれれば、臣下が勝手に持ち出せませんから』

メトリシアが笑顔で言うと、早速血珠を中に入れて鍵をかける

『この中はガラスにしたのは、中が見えるようにか・・・これなら開けなくても中に何個有るか解るな!!』

国王が笑顔で言う

『これがマルス師匠です!後々の事を考えて作ってくれました』

『1つずつ鍵が違うと、必要な鍵のみ渡せば良いのか・・・』

ヘルトが笑顔で言う

『1つは血珠、もう1つは何か入れれば良いな!!』

国王が満足そうに言う

『こんな凄いとは・・・・壊せるのか?』

騎士団長が聞く

『壊してください!!出来たらマルス師匠が喜んでもっと強力な金庫を作ってくれます』

メトリシアが笑顔で言うと、国王とヘルトが苦笑いしている

『・・・・無理だな!下手に壊そうとしても壊れないのだからやるだけ無駄だ』

騎士団長が苦笑いしていると、騎士達も苦笑いしている

『必死に壊そうとしている顔を見たかったのに・・・ね!ヒストリア』

メトリシアが言うと、ヒストリアが苦笑いしている。帰ることにする


『完全に騎士団長は遊ばれていますね・・・』

『そうだな・・・この金庫は凄い!こんな凄いものを簡単に作るとは・・・』

『どのぐらいの価値でしょうか?』

『解らないが、宮廷魔術師が見て青ざめて価値が算出不可能と言っていたから、金貨数千枚は下らないだろう』

国王が苦笑いすると、ヘルトも苦笑いする

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― 新着の感想 ―
[一言] この金庫、レンタルなのかな? 買取なのかな? 金庫自体が国宝になりそう(笑)
[気になる点] 『どのぐらいの価値でしょうか?』 『解らないが、宮廷魔術師が見て青ざめて価値が算出不可能と言っていたから、金貨数千枚は下らないだろう』 対価を支払わないつもりなのか?
[一言] 騎士団長の「いじり」も度が過ぎてて「イタイ」かな? やり過ぎはただのイジメだよね?(読んでて不快です) 王妃様に頼まれた案件なのだし「お遊び」は無しにして「さっと造ってさっと設置した」でい…
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