研究室完成
研究会研究室の紋様魔法と紋章魔法を次々と書き込んでいくと、ミリアとエミールとメトリシアは魔道具を取り付けていく
『マルス様、いらしゃいますの!』
アリシアがやってくるが、入れず、大声で呼んでいる
『あ!アリシアお姉さま』
メトリシアが気が付いて迎えにいく
『メトリシア、どうやって入れば良いのですの?』
『ここはこの鍵で開けないと開きません』
メトリシアが笑顔で鍵を開けると、アリシアがじっくり見ている
『アリシアお姉さまは何か用が有ったのですか?』
『あ!そうですの!この建物の事で大騒ぎですの!』
アリシアが笑顔で言う
『魔法ですから、仕方ないですよね』
『その打ち合わせで来ましたの』
アリシアが笑顔で言うと、一緒にマルスの元に来るとマルスは真剣に紋様魔法を書き込んでいる
『これが古代魔法・・・凄いですわ』
アリシアが呟くと、マルスは一瞬見て、そのまま書き込みを続けている
『アリシアさん、何か用ですか?』
『マルス様、この建物の事で大騒ぎになってますの、教員達も理解不能で説明を求めていますわ』
『魔法で建築したと言えば良いよね』
『理解不能ですから大変ですの』
『そうか・・・あ!王妃様に魔法建築終わったら見学に来て貰おうか?国家機密にしてしまえば良いよね』
マルスが微笑みながら言う
『あ!それですわ!!お母様なら見て喜びますわ!!王城に1つ作ってと言われるかも知れませんが、魔法練習場改築出来ますわ』
アリシアが笑顔で言う
『面倒だけど、作るの面白いから良いよね。エミールとミリアが造れるようになったら練習で造って貰おう』
マルスが笑顔で言う
『私も作ります!!マルス師匠!!』
メトリシアが大声で言うと、アリシアが微笑んでメトリシアを見つめている
2日後、完成すると王妃がやってくる
『これが魔法建築・・・・』
王妃が呟くと中に入ろうとする
『え!鍵が掛かっています』
侍女が苦笑いしていると、メトリシアが笑顔で扉を開ける
『この鍵が無いと出入り出来ません』
メトリシアが笑顔で言うと、王妃は微笑みながら中に入り、建物内を見て回ると、リーベルが青ざめていく
『あれはエミール様とエレーヌさんですね』
『実習の確認の為にマジックポーションを作っていますわ』
アリシアが笑顔で言う
『凄い魔力の輝きですね・・・』
王妃が微笑みながら驚いている
『あれが大魔術師様の作り方ですわ!私も驚きました!基礎が違いすぎますわ』
アリシアが笑顔で言う
『そうですか!それが伝われば良いですね』
王妃が微笑むと魔法練習場を見て微笑む
『何故ここはガラス越しで見せるのですか?』
王妃が言うと、メトリシアが練習場に出ていく
『ファイヤーキャノン』
メトリシアが的目掛けて魔法を放つと大爆発する
『メトリシアの魔法でも壊れない魔法結界が張られていますの!これなら本当の魔法を練習出来ますわ!』
『爆風対策ですか・・・必要ですね』
王妃が苦笑いしている
『壊れる事を気にしないで魔法を使えます』
マルスが笑顔で言う
『これが無ければ練習は迷宮内だけですか?』
『そうです!地形を変えてしまいますので・・・』
マルスが苦笑いして言うと、王妃は笑い始める
2階に向かうと、ミリアが付与魔方陣で付与魔法を見せる
『2階は付与魔法と、こちらは講義室ですか?』
『ここは会議と休憩室です』
マルスが言うと、王妃も頷き、3階に向かう
『更衣室と、こちらは書庫で、こちらは書き写しする為の部屋になります』
『何から何まで作り終えているのですね』
王妃が笑顔で言うと椅子に座り、魔導書を読んでみる
『これは疲れなくて良いですね。1つ作ってください』
王妃が微笑みながら言う
『マルス様が作られたので、色々かんがえられていますわ』
アリシアが笑顔で言う
『これは屋敷を見るのが楽しみですね』
王妃が微笑んでいると、みんなで屋敷に帰る事にする
『リーベル様、どうかしましたか?』
『中がこんなとんでもない設備を作るなんて!!もう終わりよ』
リーベルが泣き始める
『国家機密にしますので、職員の皆さんは秘密保持を命じます』
王妃が笑顔で言う
『え!国家機密・・・・内緒にします』
リーベルが苦笑いする
屋敷に到着すると中を確認して、王妃は御機嫌でアリシアとメトリシアと話し始める
『え!何故王妃様が!!』
エリカが涙目で呟くと震えながら挨拶に行く
『こちらは孤児となったエリカです!不治の病になっています』
マルスが笑顔で紹介する
『エリカ・・・そうですか・・・マルス様に見付けて貰えたことを感謝しなさいね』
王妃が優しく微笑むと、エリカは泣き始める
『不幸な子供を作らない為に早く魔法の基礎を直してください』
王妃がマルスを見て笑顔で言う
『研究会中心に教え始めます』
マルスが笑顔で言う
『宮廷魔術師が1人も役に立ちませんので、早く使える魔法使いを育ててください』
『エリカが来年魔法学院に入学して卒業したら、宮廷魔術師長になって貰えば良いよね』
マルスが笑顔で言う
『エリカさん、実家から何を言われても、私が黙らせますから、安心して魔法を習ってくださいね』
王妃が笑顔で言う
『え!だけど不治の病なので・・・』
『え!もう治ってますよね』
メトリシアが微笑みながら言う
『え!そう言えば、この頃痛みません』
エリカが驚きながら言う
『もう少しで完治だから、魔力制御を毎日するようにね』
マルスが笑顔で言う
『治らない筈なのに・・・』
『マルス様の弟子は全員訳有ですね。それが全員王国有数の魔法使いになるのですから、凄い事です』
『え!マルス様の弟子は王国有数の魔法使い!!マルス様は一体何者なのですか!!』
エリカが驚きながら聞く
『もしかして、何も教えてないのですか?』
『え!教えるつもりは無いですよ』
マルスが微笑むと、みんな笑い始める
『アリシアさんもメトリシアもヘルト様が来た時にバレて笑っていました』
ミリアが笑いながら言う
『エリカさんよろしいですか?この人達は全員宮廷魔術師長や魔法研究院長を簡単に断る人達です。クライドルド王国の救国の英雄と言えば解りますか?』
『え!もしかしてリベリアの英雄様!!!!!』
エリカが大声をあげる
『リベリアの英雄の一人ですよ』
王妃が笑顔で言うと。エリカは尻餅をついて、震えている
『エリカの目標の魔法使いの1人が目の前に居たのですよ』
メトリシアが微笑みながら言う
『こうなるから言いたくないんだよね』
マルスが笑顔で言う
『本当にマルス様は地位、名誉、名声に興味を持たないですね』
『面倒になるから要らないよね』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑い出す