戴冠式準備
『カミラさん、ソリナさん、ちょっと魔法の練習しましょうか?』
マルスが微笑みながら言う
『本当ですか?』
『事情が事情だけに、戦力になって貰います』
マルスが笑顔で言うと、メトリシアと気空挺発着場に向かう
『メトリシア、結界の魔道具を使って的になってね』
マルスが笑顔で言うと、メトリシアが結界を張る
『え!!!絶対ダメです!!!無理です!メトリシア様に魔法を撃つなんて!!』
カミラが青ざめている
『結界を破って見せてください!これも訓練です!!』
メトリシアが笑顔で言うと、ソリナが泣きそうになっている
『まず使える魔法は何が使えますか?』
『え!・・・アクアとアクアアローとファイヤーアローです』
カミラが苦笑いしながら言う
『回復魔法を使った様に詠唱してください』
マルスが笑顔で言う
『・・・・・ファイヤーアロー』
カミラが魔法を放つとバリアに当たって爆発する
『こう言うことです』
マルスが笑顔で言うと、カミラは驚いている
『カミラ・・・威力が桁違いに上がっています』
ソリナが苦笑いしながら言う
『どんどん放ってくださいね。後、シャイニングアローとファイヤーボールとブリーズアローも試してください』
マルスが笑顔で言うと、魔法を放たせながら少しずつ修正していく
『1日でこんなに変わるなんて!』
カミラが言うと、ソリナが頷いている
『まだまだ序の口です。マルス師匠が本気ならどんどん上達します』
メトリシアが笑顔で言うと、ミリアがエミールとエレーヌを連れてくる
『マルス師匠、大体の事はミリアから聞きました。頑張ります』
エミールが笑顔で言う
『エミール、頼んだよ。エレーヌはミリアと一緒に行動してね』
マルスが笑顔で言うとエレーヌが頷いている
『ミリアとエミールはバリアの魔法を使えるようになってね』
マルスが笑顔で言うと魔法の練習を始める
『バリアフィールドの元の魔法ですか?』
『そうだね。担任の古文書から思い付いただけだけどね』
マルスが笑顔で言う
『あ!書いてありました!だけど全文は無かったですよね?』
『そうだね。だからバリアフィールドとマジックシールドとシールドの違いから読み解いたよ』
『あーーー!!!マルス師匠、凄いです!』
ミリアは笑顔で言いながらバリアを全面に張っている
『エレーヌ、魔法でバリアを破壊できるかな?』
マルスが笑顔で言う
『・・・・ファイヤーアロー』
エレーヌの魔法はミリアの魔法で弾かれて爆発する
『全然余裕です』
ミリアが笑顔で言うと、カミラとソリナが棒で殴って壊れないのを確認する
『ミリア凄い!!私もやります』
メトリシアが笑顔で言う
『メトリシア、私が先です』
エミールが笑顔で言う
『・・・・バリア』
エミールとメトリシアがバリアを張る
『出来ました!』
エミールとメトリシアが笑顔で言うと、カミラとソリナが苦笑いしている
『マルス様この魔法は凄い魔法ですよね?』
カミラが苦笑いしながら言う
『そうかな?みんな普通に使えると思うけど』
マルスが笑いながら言う
『私は出来ません・・・』
エレーヌが残念そうに言う
『出来るようになったら私が教えますね』
エミールが微笑みながら言う
『はい!エミール師匠』
エレーヌが微笑んでいると、カミラとソリナが苦笑いしている
『エミールとメトリシアはバリア同士をぶつけられるかな?』
マルスが笑顔で言うと、バリアをぶつけて遊び始める
翌朝、迎えが来ると、メトリシアとアリシアは王城に向かう
『マルス殿、私はこの屋敷に残る人の護衛を申し付けられました』
警備隊隊員が笑顔で言う
『ミリアの護衛を頼むね』
マルスが笑顔で言う
『え!ミリアさんが残るのですか!!絶対に守ります!!怪我しても回復して貰えるので嬉しいです』
警備隊隊員が笑顔になり言うと、ミリアに挨拶をしている
『だけど油断はしないようにしてください。もし自分なら、町中で暴れさせ、騎士団の注意を向けさせてから王城を襲いますので、もしかしたら、かなり厳しい戦いもあり得ます。』
マルスが真剣に言う
『畏まりました!!全力を尽くします!』
警備隊隊員は真剣になり言うと、後ろの騎士が苦笑いしている
『マルス師匠も気をつけてください』
ミリアが笑顔で言うと、マルス達も出掛ける準備を始める
『マルス様とケニス様はこちらのマントを羽織って武器を見えない様にしてください。エミール殿はこちらの礼服用外套を羽織ってください』
騎士が言うと礼服用のマントを受け取り羽織る
『あ!マルス師匠、似合っています』
ミリアが笑顔で言う
『本当に騎士の様です』
カミラが呟く
『魔法使いなんだけどね』
マルスが言うと、みんな笑い出す
『レイリアさん、クエリスさん、ハロイナさん、防御に徹してくださいね』
マルスが笑顔で言う
『留守は任せてください』
クエリスが笑顔で言う
『クエリスさん達がいてくれると、安心して出掛けられます』
マルスが微笑むとケニスが微笑んでいる
馬車に乗り王城に向かうと、多くの人が店でお酒を飲んで騒いでいる
『マルス師匠、何も起こらなければ良いですね』
エミールが外を眺めながら言う
『そうだね。騎士団長の考え違いなら良いね』
マルスが微笑んでいる
『そうですね・・・何も起きない事を祈ります』
ケニスが呟く
『止まれ!どこの馬車だ』
門番の騎士が止めると、マルス達は降りる
『ん!武器を持っての入場は出来ない!!』
マルス達を睨みながら言うと、騎士が事情を話している
『マルス殿!!話は聞いている。団長の所へ行ってくれ』
デストラが笑顔で言うと、警備隊隊員がこっちに来る
『先に下見はしておきました、マルス殿案内します』
『よろしくお願いします』
マルスが笑顔で言う
『マルス殿、そのマント似合っています。エミール殿も綺麗です』
『隊員さん、口が上手いのですね』
エミールが微笑みながら言う
『本当の事です。あの幼かったエミール殿が、こんなに綺麗になって本当に嬉しいです』
隊員が笑顔で言うと、エミールは微笑んでいる
騎士団長の執務室に向かう
『マルス殿!良く来てくれました』
騎士団長が笑顔で言うと、副団長が笑顔で頷いている
『警備は大丈夫なのかな?』
マルスが笑顔で聞く
『準備は出来ています』
『後はこれで魔道具を探してね』
マルスが言うと騎士に預けていた袋から探知の魔道具を出す
『これは?』
『これは光属性の探知用の魔道具です。火属性、水属性、風属性の4種類です。』
マルスが言うと、ロイドが騎士団長に説明をしている
『なんだと!!これなら魔道具持ち出しを調べられる!!』
騎士団長が笑顔で言うと、ロイドが苦笑いしている
『本当に危機感が無いのですね。すぐに相談に来ると思って作り置きしていたのに全然来ないですから』
ケニスが微笑みながら言う
『え!・・・・ロイド、必要か?』
『無いと持ち出されても気付きません!リベリアでは門番が全て調べて確認をしています』
ロイドが笑顔で言うと副団長が苦笑いしている
『今日だけ貸してあげるね。魔道具盗まれない様にね』
マルスが笑顔で言うとケニスが笑い始める
『あ!そう言う事か・・・・・』
騎士団長が苦笑いしていると、副団長が青ざめている
『副団長どうしたのかな?もしかしてもう盗まれたのかな?』
『それは無いと思うが、責められたく無いからな』
副団長が苦笑いする
『キリシア殿が来たら不味い!!』
騎士団長が青ざめると、ケニスとロイドが笑い出す