表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
302/1407

ケニスの装備品

『マルス師匠、その剣はどうしたのですか?』

ミリアが笑顔で言う

『これはグラベルの試作品だよ、ギレリムに劣らない剣だから、当面のケニスの剣にしたいかな?』

『え!ケニスの!!』

メトリシアが笑顔で声をあげる

『ケニスの剣はルメイルの使っていた剣だからね』

『あ!!そうです!』

メトリシアが言うと剣を見ている

『ミリア、ケニスの為に付与魔法の準備をしてあげてね』

マルスが笑顔で言うと、ミリアが笑顔で剣を持って魔力を通し始める

『これ!魔力がほとんど通らない!』

ミリアが苦笑いして言う

『そうだね。ゴーレムの鉱石やボムの鉱石じゃないからね』

『こう言う事なのですね・・・マルス師匠とリリシャ師匠はこの状態の剣から付与魔法をしていたのですね!私も頑張ります』

ミリアが言うと真剣に魔力制御を始めるとメトリシアがジーと見ている

『こっちがケニスのジャケットだよ!』

マルスが笑顔で言うと、メトリシアが微笑みながら見ている


2日後、ジャケットと剣の準備が終わると、マルスは工房の魔方陣を発動すると魔石に試しに書き込みして確認の後、ジャケットの魔石に魔方陣を書き込む。

『メトリシア、魔方陣を確認して』

マルスが笑顔で言うとメトリシアが魔石の魔方陣をじっくり見ている

『綺麗です』

メトリシアが笑顔で言うと魔力を流して魔道具化する

『次は剣だね』

マルスが呟くと魔方陣を発動してから剣の魔石に魔方陣を書き込む。ミリアに手渡して確認して貰うとミリアは魔石を見てから笑顔で魔力を流して魔道具化する

『マルス師匠、凄いです!この剣、構造強化と腕力強化と光属性と体力回復と生命力回復と精神力強化の6個です』

ミリアが鑑定しながら言う

『このジャケットも構造強化に衝撃吸収と魔法防御と闇魔法防御と精神魔法防御と魔法耐性強化が付与されています』

メトリシアが笑顔で言う

『ジャケットは対魔法防御優先だね、剣は光属性と長期戦も視野に入れたよ』

マルスが笑顔で言う

『凄いです!これなら革の鎧よりも凄い防具です』

メトリシアが笑顔で言うと、ミリアが微笑んでいる

『ケニスに渡して使って貰おうね』

マルスが笑顔で言うとケニスに渡しに行く


『ケニス、完成したよ』

マルスが笑顔で言うと、メトリシアとミリアが手渡す

『ありがとうございます。このジャケット、不思議ですね』

『魔法防御優先で作ったよ』

『剣は力が沸き上がりますね』

ケニスが微笑みながら言う

『長期戦を考えたよ』

マルスが微笑むと、ケニスも微笑んでいる

『あ!マルス師匠!だから魔法防御優先に!!』

メトリシアがケニスの短剣を見て声をあげる

『どうかしましたか?メトリシア様』

『短剣持っているから毒とか麻痺耐性使わなかったですよね』

メトリシアがマルスに言う

『そうだね。それに体力強化や生命力強化はもう必要ないからね』

マルスが微笑みながら言う

『やっぱりマルス師匠です!』

メトリシアが笑顔で言うと、ケニスが微笑んでいる

『試し斬りは、19層で良いかな?』

『あ!はい!硬い方が良いですよね。こちらの剣はどうなさいますか?』

『あ!そうだね、宝物庫にしまっておこうか?使う人が現れるまでね』

マルスが言うと、ケニスが微笑んでいる

『次に必要なのは・・・ライオスですか?』

『そうだね。後はラーザかな?』

マルスが微笑む

『楽しみですね』

ミリアが微笑んでいる

『候補が沢山居て良いですね。騎士団には候補がいません』

メトリシアが苦笑いする

『団長と副団長とデストラしかいないね』

『そうですね・・・全然上達してないので、つまらないです』

ケニスが言う

『デストラはもっと強くなって貰わないと困りますよね』

『そうだね。ロイドが大変になるね』

マルスが笑い始める

『騎士は全然強くなっていないですよね』

メトリシアが呟く

『メトリシア様、デストラ程度では騎士は育ちません。リベリア警備隊隊長クラスの教えでないと無理です』

ケニスが真剣に言うと、マルスが頷いている


『マルス様、ヘルト様が参りました』

カミラが伝えに来る

『え!ヘルトお兄様が?』

メトリシアが呟くと外に出る

『マルス殿、在宅でよかった』

ヘルトが笑顔で言うと挨拶をかわして応接室に案内する

『ヘルトお兄様、何か用ですか?』

メトリシアが笑顔で言う

『メトリシア・・・忘れてないか?戴冠式の日取りは?』

ヘルトが苦笑いしながら言う

『え!何時でしたか?』

メトリシアが苦笑いしながら言うと、ケニスが苦笑いしている

『やっぱりか・・・アリシアも連絡無いから心配して来たが正解か・・・』

ヘルトが苦笑いしている

『日取り聞いてましたか?延期されてそれ以降は聞いてないと思いますが・・・』

『側付きに伝えた筈だが・・・・』

『側付き?誰ですか?』

メトリシアが聞く

『え!・・・・・・誰だ?』

ヘルトが苦笑いしている

『もしかして、側付きがいないのを忘れられてないですか?』

マルスが笑顔で言う

『は?いない筈は無いが・・・・』

『ケニスは辞めています。カミラとソリナはクビになっていますから、その後任が決まってないですよね』

メトリシアが苦笑いしている

『・・・・・誰が護衛を!』

『騎士団長が騎士を念のため、屋敷の護衛に配備してくれています。』

『・・・・重臣め!!』

ヘルトが苦笑いしながら呟く

『この屋敷はケニスがいるので大丈夫です』

『国王陛下から聞いた!賊を捕らえるために襲わせて、結界で逃がさないようにして笑いながら見ていたと』

ヘルトが言うとみんな笑い出す

『マルス師匠の家ですからね』

『羨ましいが建物が増えてないか?』

『納屋と工房です』

メトリシアが微笑みながら言う

『見学させてくれ』

ヘルトが笑顔で言うと、メトリシアが案内を始める


『マルス様!!あの馬車の紋章!!王家の紋章です!!』

エリカが青ざめながら言う

『ヘルト王子が遊びに来ただけだよ』

マルスが言うとミリアが笑い始める

『え!!えーーーーーーーー!そんなマルス様は一体何者なのですか!!』

エリカが震えながら言う

『ただの魔法使いだよ』

マルスが言うとヘルトが戻ってくる

『凄いな・・・王城に作って欲しい!』

ヘルトが笑顔で言う

『面倒だな』

マルスが呟くとメトリシアが笑い始める

『やっぱりダメか・・・』

ヘルトが苦笑いしている

『子女にもらったエリカです。事情有なので秘密にしてくださいね』

マルスがエリカを紹介する

『え!エリカ?もしかして子爵家の?』

『え!あ!申し訳ありません』

エリカが青ざめながら言う

『エビリアの一族?』

マルスが微笑みながら聞く

『そうですけど、亡くなったと報告が・・・』

『不治の病です。私より軽いようですけど』

メトリシアが笑顔で言う

『そうなのか・・・マルス殿に見付けて貰って良かったな!事情はわかった!!何か言われたら父を通して文句言い返してやるから、マルス殿の弟子になると良い!優秀な魔法使いが増えるのは良いことだからな!』

ヘルトが笑顔で言う

『え!あのマルス様は一体何者なのですか?』

エリカが聞く

『え!メトリシアの師匠だ!それ以上は言えないな』

ヘルトがニヤニヤして言う

『メトリシア様の師匠?メトリシア様は・・・』

『え!まさか気が付いてないのか?アリシアもいるのに?』

『え!どこかでお会いしたような気はしますが・・・・』

『その内解るだろう!』

ヘルトはニヤニヤしていると、メトリシアを見ている

『お兄様、もしかして面白がって無いですか?』

メトリシアが微笑みながら言う

『え!!えーーーーーーーー!おおっお兄様!!・・・メトリシア王女様!!』

エリカが青ざめて震えている

『あ!・・・そうです』

メトリシアが苦笑いしている

『もももっ申し訳ありません!!知らないとは言えご無礼を!!』

エリカは青ざめながら頭を下げている

『気にしてないですよ。エリカは妹弟子になるのですから、家族です』

メトリシアが微笑みながら言う

『ままっマルス様は一体何者ですか!!』

『冒険者で魔法使いだよね』

マルスが笑顔で言う

『はい!マルス師匠!!』

メトリシアが笑顔で言うと、みんな笑い始めるが、エリカは泣きそうになっている

(本当に何者なのだろう・・・・怖い)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 『側付きに伝えた筈だが・・・・』『側付き?誰ですか?』 いない人に伝えたって?ヘルト王子頭に疑問符が。
[一言] 『子女にもらったエリカです。事情有なので秘密にしてくださいね』 子女→下女
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ