納屋作りとマジックポーション
翌朝、エミールとエレーヌがやってくる
『マルス師匠!おはようございます』
エミールが笑顔で言うと、エレーヌも笑顔で挨拶してくる
『エミール、エレーヌ、おはよう』
『マルス師匠、私は仲間外れですか?』
エミールが見つめながら言う
『え?あ!手伝ってくれるのかな?』
『勿論です!沢山手伝います』
エミールが詰め寄りながら言う
『エミール近い!』
『え!あ!』
エミールが赤くなりながら離れると、エレーヌが笑いをこらえている
『エミール先輩!おはようございます!』
ミリアが笑顔で来るとメトリシアもやってくる
『ミリア、今日からは私も手伝います』
エミールが笑顔で言う
『え!本当ですか!!嬉しいです』
ミリアが言うと、エミールも嬉しそうに笑う
『マジックポーション作り手伝ってね』
マルスが笑顔で言うとエミールは満面の笑顔になる
『マルス様、鍛冶屋に魔石を届けた方が良いと思います』
ケニスが苦笑いしながら言う
『あ!!忘れていた!ちょっと出掛けて来るね』
マルスが苦笑いしながら言う
『マルス師匠、早く帰ってきてくださいね』
ミリアが微笑みながら言う
マルスはケニスとカミラと鍛冶屋に向かう
『グラベルは?』
マルスが奥さんに聞く
『奥にいます』
奥さんは笑顔で言うと案内してくれる
『ギレリムと同じで綺麗に整理されているね』
『はい!マルス様』
ケニスが微笑んでいる
『ん?何だ!マルス!』
『グラベル、剣の代金と取り付ける魔石を持ってきたよ』
『ん?魔石か!どれを付ける?』
グラベルがニッコリして言う
『取り敢えずは、この辺り取り付けかな?』
マルスが袋から18層の魔石を出すと投げて渡す
『危ない!魔石を粗雑に扱うな!!勿体ないだろ!!』
グラベルが怒鳴る
『ん?ちょっと大きいな!良い魔石だ!!』
グラベルが笑い始める
『剣の代金だけど、どのぐらいにする?』
マルスが笑顔で言う
『代金か・・・出来で決めろ!面倒だ!』
『じゃあ、おかみさんこれを渡しておきます。誰かさんが買いたいと言ってきたら売り付けて代金にしてください』
マルスが笑顔でおかみさんに渡すとおかみさんが中を確認して笑顔になりグラベルを見ている
『なんだ!何が入っている!!』
グラベルが知りたそうに言う
『あんた!これはあんたが一番買いたい物です。』
おかみさんが笑顔で言う
『は?なんだ!見せろ!!』
グラベルが袋を奪い取り中を見ると魔石を手に取る
『大魔石!!!ちょっと待て!5個も!!どこで手に入れた!!』
グラベルが大声で言うとマルスに詰め寄る
『リベリアにいた時、沢山取ってきたからね』
マルスが微笑みながら言う
『は?・・・・は!!まさか!!お前があのリベリアの英雄か!!あ!!!岩など斬れて当たり前だ!!くそーー!!』
グラベルが興奮し始める
『面倒だから内緒ね。ギルドカードを確認しなかったグラベルが悪い』
マルスが微笑みながら言うとケニスとカミラが笑い始める
『面倒だから!!だから名前が伝わらないのか!!』
『面倒でしょ?違うかな?』
『面倒だ!!解った!!』
グラベルが笑い始める
『だから内緒だよ!言いふらしたら、冒険者ギルドから魔石を買えなくなるからね』
マルスが笑顔で言う
『は?なぜだ!』
『自分達が取ってきた魔石の買い取りして貰うけど、売り先からグラベルに売らないでと言うだけだからね』
『あ!!それは絶対にしないでくれ!!頼む!!』
グラベルが慌て出す
『秘密は絶対だからね』
マルスが笑顔で言う
『秘密は守る!!』
グラベルが真剣に言うと、おかみさんが大笑いするとケニスとカミラが笑っている
『じゃあ頼んだよ』
マルスが笑顔で言うと帰ることにする
『あんた・・・大魔石を売って欲しいと頼んだけど、まさか代金として大魔石をこんなに渡されるとはね』
『・・・勝てん!何本でも作る!これで杖も作成出来るぞ!!』
グラベルが苦笑いしている
『これからはマルス様に先に魔石が有るか聞いた方が良いですね』
『そうだな・・・・本当にとんでもない客を紹介されたな!!今度仕返しをしておかないと気がすまん!!』
グラベルが微笑んでいる
『あんた・・・・』
マルス達は革屋に入る
『魔力の通る革は無いかな?』
マルスが主人に聞く
『ん?・・・お前は!!ちょっと待っていろ』
主人が慌てて奥から革を持ってくる
『これだ!!どうだ!!』
主人が言うとマルスが魔力の通りを確認し始める
『まぁまぁの通りだね。付与魔法するにはちょっと足りないかな?』
マルスが言うと主人は奥から次々と持ってくるとマルスが別けていく
『高級品ばかりやっぱり選ぶのか・・・』
主人が苦笑いしている
『在庫は?』
『これとこれは在庫が有る』
『全部でいくら?』
マルスが笑顔で言う
『は?・・・ちょっと待て!全部買うのか!!』
主人が驚いているとマルスはニッコリする
『全部で金貨20枚だ』
主人が苦笑いしていると、マルスは硬貨を積み上げて数え始める
『じゃあ配達しておいてね』
マルスが言うと主人が苦笑いしている
『同じ買い方するのか・・・解った!!どこに配達だ!』
主人が言うとカミラが説明をすると主人が苦笑いしている
『じゃあ頼んだよ』
マルスが言うと店を出る
屋敷に帰るとマルスはモデリングで納屋の柱を建てていく。大体の構造が出来てくる
『紋様魔法と紋章魔法をやるか』
マルスが呟くと次々と紋様魔法と紋章魔法を書き込み始める
『マルス師匠、マジックポーション出来ました』
ミリアが笑顔で言う
『全部書き込んだらモデリングするからその石の屑にかけておいて』
マルスが言うとミリアが笑顔でかけ始めると、ミリアは魔力を通していく
『ミリア、魔力が少しは通るようになるでしょ』
『はい!だけど殆んど通らないですが、マジックポーションが染み込んだ所は通り始めています』
『そうするためにかけているからね。魔石の粉もその為だけどね』
マルスが笑顔で言うとミリアは真剣に魔力を通し始める