納屋作り
『マルス様、道具屋が来られました』
ソリナが呼びに来ると、マルスは道具屋の元にいく
『マルス様、マジックポーションの材料をお持ちしました』
道具屋が言うと、マルスは荷台を見てから
『素材庫にしまうしか無いかな?』
マルスの指示で、みんなで素材庫に運び込む。
『素晴らしい建物ですね。これほどの倉庫と土地をお持ちとは思いませんでした』
道具屋が苦笑いしている
『いろいろ有るからね。いろいろ手配を頼むと思いますので、又よろしくね』
マルスが笑顔で言うと、道具屋は笑顔で帰っていく
『マルス様、この量凄いですね。馬車3台で来るとは思いませんでした』
ソリナが苦笑いしている
『ソリナさんは、マジックポーション作りはした事は有りますか?』
『魔法学院で行いましたが、余り良い印象は有りません』
『ミリア達の作成を見て手伝ってくださいね』
マルスが笑顔で言うと、ソリナは笑顔で頷いている
『マルス師匠!早速作る準備をします!』
ミリアが笑顔で言うと、メトリシアが微笑んでいる
『それなら納屋の土台を作り始めるかな?』
マルスが笑顔で言う
『え!それも手伝いたいな』
ミリアが考え始める
『工房を作る時に手伝ってね』
『あ!はい!!マルス師匠』
ミリアが笑顔になると、工房で準備を始める
マルスは余っていた石材をモデリングで円錐形に変えると次々と地面に打ち込み始めると整地して納屋の土台を石材で作っていく
『土台は出来たけど、まだ材料が来ないか』
マルスが呟くとカミラが来る
『マルス様、クエリスさんが言っていた理由がわかりました』
カミラが苦笑いしている
『ん?どうかしました?』
『こんな早く土台が出来上がるなんて、あり得ないです。何を作られているか解りませんが・・・』
『ここは納屋と馬房ですよ』
『え!納屋?納屋がこんなに立派なのですか?』
カミラが驚いている
『そうですか?馬車が2台ぐらいだとこのぐらいではないですか?』
マルスが微笑みながら言う
『え!そうですが・・・家を建てているのかと思いました』
『そうですか?あ!2階作って倉庫にしよう』
マルスが思い付いて考え始めるとカミラは苦笑いしている
日が暮れる頃キルエスがやってくる
『マルス様、取り敢えず有るものから持って参りました』
キルエスが笑顔で言うと資材を次々と下ろしていく
『これが木材の屑と石材の屑ですか?』
『どちらもゴミなので引き取ると言ったら無理矢理多く渡されました』
キルエスが苦笑いしている
『これなら使えるね』
マルスが笑顔で言う
『気のせいか屋敷が綺麗になっていませんか?』
『ん?気のせいですね』
カミラが苦笑いして言う
『そうですか?』
『キルエス、ガラスの屑と金属の屑も欲しいな、大分使って無くなっちゃったから』
『え!ガラス屑と金属屑ならすぐに用意します』
キルエスが苦笑いしているとマルスは硬貨を渡すと帰っていく
『マルス様この木材屑どうなさるのですか?』
カミラが苦笑いしている
『ソリナさんミリアに魔石粉とマジックポーションを混ぜて持ってきてって言ってください』
マルスが笑顔で言う
ミリアとメトリシアが来る
『マルス師匠、すぐに始めますか?』
ミリアが笑顔で言うとメトリシアが微笑んでいる
『少しずつやるから、ここから始めるよ』
マルスが言うと、ミリアが少し振りかけるとマルスがモデリングを始める
『え!屑が形を変え始めた!!』
カミラとソリナは驚いていると、マルスは丸くしてから形を変えながら器を作る。屑を入れてからミリアがマジックポーションをかけていく
『やっぱり時間をかけないと魔力の消費が半端ない!』
マルスが苦笑いしながら言う
『マルス師匠、頑張ってください』
ミリアが笑顔で言う
『あ!そうだ!魔力制御して壊さないように魔力を通す必要無いか・・・・』
マルスが呟くと、マルスは全力で魔力を放出する。凄い勢いで木材屑の山は形を変えていくと、ミリアが慌ててマジックポーションをかけていく
『師匠!!早すぎます!!追い付けません!!』
ミリアが驚きながら言う
『細かな制御してないから速度は変えられない』
マルスが苦笑いしながら言うと、メトリシアが慌ててミリアの手伝いを始める。間もなく木材屑は丸い玉になる
『疲れた・・・全力で魔力使ったの久しぶりだった』
マルスが苦笑いしながら言う
『凄い早かったです。マルス師匠、本気は凄いです』
『日が暮れたから早く終わらせたかったからね』
マルスが笑顔で言うと、レビテーションで納屋の土台の上に置くと転がらないように形を変える
『あの魔法は何ですか?』
カミラが苦笑いしながら言う
『モデリングだよ。魔力を通しながら形を変える魔法だね』
『こんな魔法が有るとは知りませんでした』
カミラが呟くとソリナが苦笑いしている
『古代魔法の1つで魔法王国時代の建築魔法の1つだと思うけど魔力消費が半端ないんだよね』
マルスが微笑んでいる
『まだリリシャ師匠も出来ないです!マルス師匠だけが出来る魔法です』
ミリアが笑顔で言う
『私達では理解出来ません・・・魔法学院、意味有るのでしょうか?』
カミラが真剣になり言う
『今の魔法学院など必要有りません!!だから作り変えるつもりです!!』
メトリシアが微笑みながら言う
『そうですよね・・・私達も卒業しましたが、冒険者にもなれませんでした。』
『冒険者になるには前衛が必要です。接近戦闘になれてないと冒険者は無理です』
マルスが微笑みながら言う
『そうですよね。二人で迷宮に挑戦しましたが、2層でもう危なかったです』
カミラが真剣に言う
『初めての時、自分達も2層で危なかったですよ。闘気を学ぶまでキリシアもカークロッチを倒すのに苦労していましたから』
『え!あのキリシア様が!』
『沢山迷宮で訓練しましたから、自分達は強くなりましたよ』
マルスが笑顔で言う
『私達も強くなれますか?』
『3年間頑張りましょう。建築が終わったら、エレーヌを含めて訓練していきましょう』
マルスが笑顔で言うとカミラとソリナは笑顔で喜んでいる
『マルス師匠、2人も弟子にするのですか?』
ミリアが微笑みながら言う
『どうしようかな?仲間だから家族かな?』
マルスが笑顔で言うと、カミラとソリナは驚きながら微笑む