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鍛冶師グラベル

次に鍛冶屋に向かい到着する

『親方はいますか?』

マルスが女性に聞く

『何の用ですか?』

『色々作って欲しいものが有るのですが、取り敢えずは試しに剣を一本作って欲しいのですが』

『多分受けないので、お帰りください』

女性が苦笑いして言う

『何故ですか?』

『うちの人は決まった人からしか受けません』

『そうですか・・・腕に自信が無いと言うことですね』

マルスは大声で言うと奥から髭を生やした男が出てくる

『小僧!!何て言った!』

男がキレ気味に怒鳴ると、女性は慌てている

『腕に自信が無いから受けないと言っただけです』

マルスが笑顔で言うと、男はイキナリ殴りに来る。マルスは片手で受け止める

『どうしたのですか?この程度の力ですか?』

マルスが笑顔で言う

『小僧!!何者だ!!』

『ただの魔法学院の生徒です』

『は?何だと!!魔法使いか!!ふざけるな!!』

『魔法使いだから、付与魔法するのに色々作って欲しいだけですが』

『ふざけているのか!!』

『自信が無いなら他を当たりますが、態度だけデカイ職人と認識します』

『小僧!!言わせておけば!!この野郎!!』

男は殴りにくるが、マルスは微笑みながらかわし続ける

『はぁはぁはぁ』

『肩で息して疲れたのですか?体力も無いのですね』

マルスが微笑んでいる

『貴様!!何者だ!!本当に魔法使いか?』

『魔法も得意ですけど、剣も得意ですよ』

マルスが微笑みながら言う

『クソーー俺は実力の有る奴の剣しか作らん!!』

『どのぐらいの実力なら作る?』

『裏の岩を斬れたら作ってやる』

『じゃあ斬ろうかな?』

マルスが笑顔で言う

『面白い!!出来なければ帰れ!!』

男が笑いながら言うと裏庭に行く

『あの岩だ!!諦めて帰れ!!ワハハハ』

男が言うと剣を投げてくる

『この剣で耐えられるかな?』

マルスが呟くと闘気を全力で剣に伝わらせると

(ピキッバキッ)

『あ!!耐えきれなかったか・・・』

剣が砕けて崩れ落ちるとマルスが苦笑いしている

『馬鹿な!!闘気に耐えられないなんてあり得ん!!』

男が驚いている

『ケニス、あの岩斬っちゃって』

マルスが笑顔でケニスに言うと、剣を抜き、闘気を纏い、剣を振ると、岩は真っ二つになり、地面に亀裂が走る

『あ!やり過ぎてしまいました。』

『ケニス、ちょっと手加減をしないとダメだよ』

マルスが笑顔で言うと男は口を開けて呆然としている

『親方、これで良いのかな?』

『ちょっと待て!!これは夢か?地面まで亀裂が入るなんて!!』

『すいません。少し闘気を使い過ぎました。申し訳有りません』

ケニスが謝る

『お前達何者だ!!こんな事ありえん!!』

『岩を斬ったから剣を試しに作ってくれるのですよね』

『は?・・・約束だが・・・その剣、魔剣か?』

『そうですよ。これ以上の剣を作ってくれたら合格かな?』

マルスが笑顔で言う

『どう見ても普通の魔剣じゃない!・・・無理だ。古代の魔剣だろ!!』

『え?違いますけど、付与魔法は自分でやりましたよ』

マルスが笑いながら言う

『は?ふざけているのか!!』

男はマルスを睨むと

『あ!この紹介状渡し忘れていた』

マルスが笑顔で手紙を出すと、男は読んで苦笑いしている

『マルスか・・・とんでもない小僧を紹介しやがって!!リベリア!!ギレリムの奴!!』

『ギレリム、知っているの?』

『腕は良いが気に入らん!!特にこの頃、魔道具ばかり作り出して!!あ!!まさか!』

男がマルスを見て苦笑いしている

『ケニス、剣を見せてあげて』

マルスが笑顔で言うと、ケニスが剣を渡す。男は剣を確認して震え出す

『ギレリムめ!!こんな魔剣を作りやがって!!羨ましいぞ!!』

男が大声をあげる

『知り合いなんだやっぱり』

マルスが呟く

『アイツは俺の弟弟子だ!!』

『そうなんだ。じゃあ剣を作ってね』

マルスが笑顔で言う

『わかった!!これ以上の剣を作ってやる!!あんな奴に負けん!!絶対に負けられん!!』

『頼んだね』

マルスが笑顔で言うと、男は鍛冶場に行ってしまう

『あの人にあそこまでやる気を出させるなんて、初めてみました』

女性が苦笑いしている

『ギレリムに似ていて解りやすいね』

『頑固者だからですね』

女性は笑い出す

『マルス師匠、ギレリムさんの時はどうだったのですか?』

『付与魔法するのに武器を作って欲しいと言ったら、無駄だとか色々言って、中魔石を持ってこれるなら作ってやるだったかな?キリシアが百数十個渡してこれで作るよねで絶句して終わりかな?確か魔石全部買い取らせろって言っていたかな?』

『あ!キリシア師匠らしいですね』

ミリアが笑い出すと、女性が驚いている

『中魔石百数十個!!そんなに・・・相手の実力を見てから断るべきですね』

女性が苦笑いしながら言う

『あ!剣の代金、どのぐらいですか?』

『あの人次第ですが、ギレリムはどのぐらいで作っていましたか?』

『あ!そう言えば硬貨よりも鉱石と魔石で終わっていたかな?』

マルスが苦笑いする

『ギレリムらしいですね。噂通りなら今、中魔石以上を取ってこれるのはあなた達以外にいないのですよね?』

『あ!今は自分達とリベリアに残っているキリシア達です』

マルスが笑顔で言う

『そう言う事ですか・・・大魔石譲って貰うことは出来ますか?』

『今、何個有ったか覚えていませんが、譲るのは出来ますけどどうしたのですか?』

『実は大魔石を付けた杖の依頼が有って、ギルドにお願いしていたのですが、中々回って来ない状態であの人、機嫌が悪いのです』

女性が苦笑いしている

『取り敢えず何個有れば良いのですか?』

『3個有れば、欲しいです』

『屋敷に戻ったら探しておきますね』

マルスが笑顔で言う

『ありがとうございます』

女性が笑顔で言うと、ケニスが剣の届け先を伝える。マルス達は帰る事にする


『マルス師匠、良い職人を見つけましたね』

ミリアが笑顔で言う

『頑固そうで、ギレリムみたいだから腕も良いよね』

『あのグラベルが簡単に剣を打つなんて、本当は無いことです』

ケニスが笑顔で言う

『ケニス、知っていたんだね』

『知らない人はいないです。王家お抱えの鍛冶師の1人で、騎士達も憧れる武器を作る職人です。』

ケニスが笑顔で言う

『ギレリムも王都にいたらそのぐらいになっているよね』

『間違い有りません。この剣も凄く使い易いです』

ケニスは笑顔で剣を触っている



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