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魔法学院試験

魔法学院入学試験の数日前に、マルス達は再び気空挺で来訪すると屋敷の改造を始める。入試の日になる

『行ってきます』

マルスが言うと、みんなに見送られて、マルスとミリアとメトリシアが笑顔で魔法学院に向かう


筆記試験が終わると接近戦闘試験に向かう

『1人ずつ受けて貰うが、加点は有っても減点は無い。頑張って試験官を倒して欲しい!無理だとは思うが』

試験官が言うと、1人ずつ一騎討ちを行っていく。次々と負けて終わっていく

『次!』

メトリシアの番になると、メトリシアは試験官の攻撃を避けながら武器を弾き飛ばすと受験生からどよめきが起きる

『次!』

ミリアが笑顔で杖を構える。試験官の攻撃を軽くかわしながら足をすくいあげて倒すと杖で背中を突く。試験官が驚きながら止める

『くそーなんだあの動きは!!』

試験官が悔しがりながら言う

『次!』

マルスが剣を持って前に出ると

『すいません!騎士団長から相手を変えるように指示が有ります』

職員が苦笑いして言うとデストラが入ってくる

『騎士団長から本気で叩き潰してこいと言われてきたが、まさかマルス殿相手とは・・・・嵌められたか』

デストラが苦笑いしている

『手加減必要?』

『イヤ手加減されたらワザワザ来た意味がない!本気でこい!!かなり実力は上がったからな!』

デストラが言うと闘気を纏う。マルスも笑顔で闘気を纏う。デストラの攻撃を軽くかわしながら剣を振り抜くとデストラは壁に吹き飛ばされる

『まだまだだね』

マルスが呟くと試験官が青ざめている

『あれ?採点は?』

『は?・・・なんて書けば良いのですか?』

『見たまま書けば良い!!大体剣聖に試験を受けさせるから悪い!!勝てる人がいる訳無いだろう!!』

デストラが怒鳴る

『は?剣聖?』

『あ!言っちゃった!キリシアに伝えておくね』

マルスが微笑む

『聞かなかったことにしてくれ』

デストラが慌て出す


『次は実技試験です』

試験官が言うと魔法練習棟に移動する。次々と試験が進んでいく

『次は・・・え!グランドで試験?』

試験官が苦笑いする

『構わん!どうせ冗談だ!建物ごと吹き飛ばすなんて!!』

教員が怒りながら言う

『解りました!』

試験官が言うと、メトリシアが魔法の準備をする

『・・・・ファイヤーキャノン!』

メトリシアが魔法を放つと、大爆発して熱風と爆風で的と共に壁が吹き飛ぶ

『バリアフィールド』

マルスが結界を張り、落下する瓦礫から身を守ると建物が崩れる

『メトリシア、本気で放ったら駄目でしょ!こうなるのだから!』

ミリアが笑顔で言う

『あ!少し強すぎました!いつもの杖じゃ無かったから、つい力が入ってしまいました』

メトリシアが苦笑いしている

『あー!やっぱりこうなった!!だからグランドでやるように言ったのですわ!!』

アリシアとエミールとエレーヌが苦笑いしながら言うと、マルスはバリアフィールドを解く

『こんな事あり得ない!!』

試験官と教員が泣き出す

『試験官指示通りグランドで試験です!』

アリシアが言うとグランドに向かう

『あれが的です。ここから放って当ててください。当然消滅しても良いです』

試験官が苦笑いしながら言う

『なんだ!あの遠さは!』

受験生達が言い出す

『ファイヤーキャノン』

ミリアは魔法を放つと的に当たり爆風と共に大穴を開けて吹き飛ばす

『・・・・・・・』

全員呆然と立ち尽くす

『採点はどうするのですか?』

アリシアが笑顔で言う

『は?・・・満点です』

試験官が苦笑いしながら言う

『次はあそこの的だ!』

試験官が言う

『ファイヤーキャノン』

マルスは素手で魔法を放つと大穴を開けている

『・・・・・・』

『試験官採点は?』

『は?・・・満点だけど杖は?』

試験官がマルスを見ている

『ん?あ!忘れていた!つい癖で、杖を使い忘れました』

マルスが苦笑いしている

『流石マルス様ですわ』

アリシアが笑っている

『これで終わりだから筆記試験の教室に帰ってください』

試験官が言うと受験生達は青ざめながら帰っていく


『どうなっているのだ!!宮廷魔術師試験か?どうしてこんな実力者が!!』

教員が困惑しながら言う

『年齢です』

リーベルが苦笑いしながら言う

『リーベル師、知っていたのですか?』

『エミールの妹弟子達ですからね・・・国王陛下も知っています。第4王女メトリシア様もいますので』

『・・・・・まさか、それでリーベル師が来たのですか?』

『そうですね。師匠に押し付けられました』

リーベルが苦笑いしている

『どうしたらあんなのに教えられるのか・・・不可能だ』

教員が青ざめて言う

『勝手に遊んでくれますので監視だけしていれば良いですね』

『それしか無いか・・・』

教員が苦笑いしている


数日後、合格発表にいく

『有りました!合格です!』

メトリシアとミリアが騒いでいると、遠目でみんな避けている

『すいません。手続きに来ました』

マルスは職員に言うと受験票を渡す

『え!まさか、あのマルスさんにメトリシア様にミリアさんですか!!』

職員が笑顔で言う

『どうかしましたか?』

『断トツのトップ3です』

『それは仕方無いですよね』

『メトリシア様が首席です。ミリアさんとマルスさんが次席です』

職員が言う

『え!どうして!!マルス師匠!!』

『どうしても、あの問題だけは嘘は書けなかった』

マルスが苦笑いするとミリアも苦笑いしている

『あ!あの問題!!』

メトリシアが気がついて言う

『おめでとう。首席様』

マルスが微笑みながら言う

『仕方無いです』

メトリシアが苦笑いしている

『入学金と授業料を納めたいのですがよろしいですか?』

『寮は必要無いのですか?』

『お祖父様が屋敷を用意してくれましたので大丈夫です』

メトリシアが笑顔で言う

『畏まりました』

職員が言うと、メトリシア達は入学の書類と授業料を納付し、家に帰っていく

『メトリシア、お帰りなさい』

アリシアが笑顔で言う

『お姉さま、どうしてこちらに?』

『来年一緒に通う為ですわ。しかし、もう魔道具をこんなに沢山用意するなんて・・・一緒に暮らすのが楽しみですわ』

アリシアが微笑んでいる

『首席は誰だった?』

リリシャが笑顔で言う

『メトリシアだよ』

『あ!おめでとう』

リリシャが微笑みながら言う

『あの問題が悪いです!マルス師匠もミリアも解っていてわざと真実を書くから、私だけ今の常識の正解を書いてしまいました』

『そう言うことなのですね』

リリシャが笑い出すとみんな笑っている


みんなが帰る日

『キリシア、リリシャ、今までありがとう。村を連れ出してくれなければここまで来れなかったと思っているよ』

マルスが言う

『何言っているの?マルスがいなかったら、もうこの王国は滅んでいたでしょ?私は、マルスがいてくれたからここまで強くなれたんだから!3年間楽しんでね』

キリシアが笑顔で言う

『マルスに出会わなければ、私はここまで魔法を使えなかったわ・・・・・マルス、いつも一緒にいてくれてありがとう・・・レディナちゃんは私が責任を持って教育しますから、安心して3年間楽しんでね』

リリシャが言うと、涙を流しながらマルスを抱き締める。キリシアも抱き締める


気空挺が飛び立つと、マルスとミリアとメトリシアは見えなくなるまで見送っている

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