王都での1日
食後、気空挺で屋敷に向かう
『案内するから乗せて貰っても良いだろ』
騎士団長が言う
『仕方無いね』
キリシアが笑いながら言うと、出発する。一周してから屋敷に着陸する
『凄いな・・・・』
騎士団長が呟く
『マルスの夢の船ですからね。作るのも苦労していたからね』
キリシアが笑顔で言う
『欲しいが無理だよな』
『無理!!』
『仕方無いか・・・』
騎士団長が苦笑いしていると、みんな屋敷に入って寝ることにする
翌朝、騎士の護衛する馬車でアーメルド伯の屋敷に向かう
『アルクオドール様は在宅ですか?』
『え!どの様なご用でしょうか?』
門番が苦笑いしている
『ルキア・クライソンです』
ルキアが笑顔で言うと兵士は慌てて通してくれる
『あ!ルキア!早かったね』
『はい!アル!送って貰いました』
ルキアが笑顔で言うとみんな下りて挨拶をする
『キリシア様、リリシャ様、マルス様、リーベル様も良く来てくれました!歓迎します』
『送ってきただけだからすぐに帰るよ』
キリシアが笑顔で言う
『こんなに速く、何故来れたのですか?馬具ですか?』
アルクオドールが笑顔で聞く
『アル!実は気空挺で送って貰いました!!』
ルキアが嬉しそうに言う
『気空挺?まさか、昨日の空を飛んでいた乗り物ですか!!』
『昨日は国王陛下と王太子夫妻の遊覧飛行をしていましたから目立つよね』
キリシアが笑顔で言う
『初めて近くで陛下を見ました』
ルキアが苦笑いしている
『緊張しなかった?』
『震えて、何が何だか解らなかったです』
ルキアが赤くなりながら言う
『人見知りのルキアが英雄様と仲良くしてくれて安心したよ』
『はい!リリシャ様とマルス様に魔法を習いました!一発で何が悪いか教えてくれて、2つも魔法を使える様になりました』
ルキアが笑顔で言う
『凄いね!魔法学院、頑張って合格しようね』
『はい!頑張ります!!』
ルキアがアルクオドールの手を握り言う
『じゃあこの辺りで帰りますね』
キリシアがニヤニヤしながら言う
『あ!すいません!!夢中になっていました』
ルキアが赤くなりながら言うと、みんな笑っている。キリシア達は帰っていく
屋敷に帰る
『マルス師匠!大体の魔道具の配置と風呂の作る位置を決めました!』
メトリシアが笑顔で言ってくる
『侍女は、暫くは王家から派遣されますので安心してください』
ケニスが笑顔で言う
『敷地が広いので、あそこを気空挺の発着場にしたら良いと思います。後、工房もある程度広いので、色々作れそうです』
ミリアが笑顔で言う
『間違いなく、国王陛下は魔道具を作って欲しいのですね』
フローネが微笑みながら言う
『間違いないですね!いつでも住めるように改装も終わっています』
メトリシアが微笑みながら言う
『ミドル王都に商会支部を作ってね』
マルスが笑顔で言う
『え!!!』
ミドルが苦笑いしている
『ミドル、早くしないと大変になりますよ』
フローネが苦笑いしている
『まさか!!そんな!!』
『マルスが手加減すると思いますか?ミリアが手加減出来ますか?考えれば解りますよね』
『確かに・・・どうしよう』
ミドルが涙目になる。マルス達は、夕方になってからエミールに会いに行く
『エミール!』
リリシャが笑顔で言う
『え!師匠!!』
エミールは驚きながらリリシャと抱き合う
『どうして師匠達が王都に!!』
『マルスの魔法学院入学試験の準備と来年の住まいを見に来たのですよ』
『そうなのですか!』
エミールが嬉しそうに笑う
『あの・・・師匠、話が有ります・・・実は本気の魔法を王都内で使ってしまいました。建物にも被害が出てしまい申し訳ないと思っていました』
エミールが真剣に言う
『国王陛下は何か言っていましたか?』
『気にしないで良いと言っていましたが・・・』
『気にしないで良いですよ。キマイラが暴れ続けたら町の被害がもっと出ていたと思います』
リリシャが微笑みながら言う
『はい!!師匠!後、こんな凄い称号と紋章を頂きました』
エミールは紋章見せる
『おめでとう!エミール!嬉しいわ』
リリシャが笑顔で言うと、エミールが笑顔で涙を流す
『そこ!何をしている!!』
教員がやってくる
『弟子に会いに来ました』
リリシャが笑顔で言うと職員が怪しんでいる
『事務長の所に案内して貰えますか?リーベルと申します』
『は?何でだ!何のようだ!』
『こちらが書類ですが、あなたは権限を持っていますか?』
リーベルが書類の紋章を見せると、職員が青ざめている。事務長の所に向かう
『まさかあなたがリーベル師!!』
事務長が笑顔で言う
『お世話になります』
『後ろの人は?』
『リベリアのリリシャ殿とマルス殿とフローネ師匠です』
『まさか!!失礼しました』
事務長は深々と頭を下げる
『私はいつから赴任でよろしいですか?』
『王家からは、何時でも良いと言われていますので、明日からで大丈夫です』
『解りました』
『すぐにリーベル様の部屋に案内します』
事務長はそう言うと、職員が案内してくれる。結構良い部屋にリーベルも嬉しそうにしている。戻って契約書にサインする
『リーベル様、帰りますね』
リリシャが笑顔で言う
『気を付けて帰るのですよ・・・トラブルに巻き込まれない様にしてくださいね』
『リーベル、気を付けるのですよ』
『はい!師匠!師匠も体に気をつけてください』
リーベルがフローネに言うと帰ることにする
『リリシャ師匠、どこに向かっているのですか?』
エミールが疑問に言う
『ここですよ』
リリシャが笑顔で言うと魔法学院の横の屋敷に入っていく
『え!飛空艇!!』
エミールが驚くとエレーヌが呆然としている
『マルスが作った気空挺ですよ』
『マルス師匠!!凄いです!!』
『まだまだ飛空艇が作れなかったから、気空挺を作っただけだよ』
マルスが笑顔で言う
『もしかして、昨日飛んでいたのは師匠達だったのですか?』
『国王陛下と王太子夫妻の為に遊覧飛行ですよ』
リリシャが微笑みながら言う
『私も乗りたい・・・』
エミールが呟く
『じゃあ一周しましょう』
リリシャが言うと王都一周すると、屋敷で食事してからエミール達は帰っていく。翌朝、リベリアに一度帰ることにする