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気空挺と王都へ

翌朝、荷物を詰み込むと、全ての魔道具に魔力を補充し、確認後、ルキアとウイントレスとミドルとフローネとリーベルが乗り込む

『ステラ、ライオス、クララ、留守番頼んだよ』

キリシアが笑顔で言うと、気空挺は上昇を始める。王都に向かって出発する


『ルメイル、スピードを上げるから気をつけてね』

マルスが笑顔で言うと、ルメイルは真剣に舵を持っている。プロペラの風の魔道具を突風に変えると勢い良くスピードを上げていく

『はは速い!!』

ウイントレスが笑顔で騒いでいると、フローネが苦笑いしながら見つめている

『マルス師匠!王都が見えてきました!』

メトリシアが笑顔で言うと、マルスはプロペラを微風に変える

『マルス、どの様に王都に入るのが良いのかな?』

『書物では、城門の兵士に伝えてから王城に向かえば良いと書いてあったけど』

『不安ですね。数十年か百年は来訪が無いですから』

メトリシアが苦笑いする

『ウイントレスとメトリシアがいるから大丈夫でしょう』

フローネが微笑む

『外に出て声を掛ける必要が有りますか?』

『そうだな・・・兵士の質が落ちているから、そうした方が良いな』

ウイントレスが言う

『解りました、結界を使いますね』

マルスが笑顔で言う

『結界まで装備しているのか?』

『飛竜に襲われても守れないといけないですからね』

マルスが笑顔で言う

『やっぱりマルスですね』

フローネが微笑むと、門に向かって高度を下げて速度を下げていく


『なんだ!飛空艇!!』

城門の兵士が驚いて騒ぎ出す

『報告に走れ!』

兵士が王城に馬を走らせる

『大変です!飛空艇が来訪です!!』

兵士があわてて国王に報告をする

『飛空艇だと!!まさか魔法王国の飛空艇か?』

『資料に無い形です!!』

兵士が言う

『念のため迎撃出来るようにしておきます!!』

騎士団長が言うと騎士達に準備をさせる

『戴冠式前ですのでどこかの国の飛空艇ですか?』

王太子が心配そうに言う

『解らんが、一隻しか無い筈だが・・・』

国王は考え込んで飛空艇を見るために外に出る

『本当に飛んでいる』

国王が呟く

『凄いですね』

王太子とヘルトが見つめながら言う


『第4王女メトリシアです。王城に着陸する場所の指定をお願いします』

メトリシアが笑顔で叫ぶ

『リベリア公爵ウイントレスである』

ウイントレスが大声で言うと兵士達が呆然として慌てて王城に使者を送る

『王城にゆっくり進みます』

メトリシアが笑顔で言うと、気空挺はゆっくり王城に向かって動き出す

ゆっくり飛びながらみんな下を見ながら笑顔で話し合っていると、王城の門に近付く

『裏手の訓練場に着陸してください!!!』

騎士が叫ぶと、気空挺は方向を変えながら王城を迂回していく。訓練所に着陸すると騎士団長が走ってくる

「ドンドンドンドン!!」

『ギャーー!』

騎士団長と騎士達はバリアにぶつかり顔を押さえながら転がっている

『あ!バリアにぶつかったね』

キリシアが笑いながら言うとみんな笑い出す

『騎士団長!危ないから近付いたらダメですよ』

メトリシアが大声で言う

『なんだ!!これは!』

騎士団長が苦笑いしてバリアをさわっていると、バリアを解除してみんな降り始める

『まさか飛空艇を見つけるとは・・・』

騎士団長が言う

『マルスが作ったよ!試験飛行ついでに魔道具を納品に来たよ』

キリシアが笑顔で言う

『は?つつ作った!!!本当か!!』

『飛空艇では無くて気空挺です!熱を利用して飛びます』

マルスが答えると騎士団長は気空挺を見つめている

『あげないよ』

キリシアが笑顔で言う

『え!そうか・・・』

騎士団長が苦笑いする

『まさか空を飛んで来訪するとは思わなかった』

ヘルトが笑顔で言う

『ヘルト兄さん凄いでしょ。マルス師匠とリリシャ師匠の力作です』

メトリシアが笑顔で話し始める

『あの・・・もしかしてあの方はヘルト王子様?』

ルキアがリリシャに聞く

『そうよヘルト王子です』

『メトリシアさんは何であんなに仲良く話せるのですか?』

『メトリシアは第4王女だからですよ』

『え!!失礼な事をしてしまいました』

ルキアが涙目になる

『ヘルト王子様、こちらはクライソン子爵家のルキアさんで魔法学院受験の為に同行したのですが、挨拶させて貰っても良いですか?』

リリシャが微笑みながら言う

『クライソン子爵家の?ヘルトですよろしくお願いします』

ヘルトが笑顔で言うと、ルキアは正式な挨拶を手を震わせながらする

『ルキアそんなに固くならないで良いですよ。どうせ今から国王陛下に会うのですから』

メトリシアが微笑みながら言う

『すいませんでした。知らなくて挨拶もできず申し訳ありません』

ルキアが涙目で頭を下げる

『ん?もしかして!メトリシア、教えてないのか?』

『え!あ!何も』

メトリシアが笑い出すと、ヘルトも笑い出す

『どうしたのだ?』

ウイントレスが微笑みながら言う

『メトリシア様に失礼な事をしてしまいました』

ルキアが涙目で言う

『誰も気にしてないから気にしない事だ』

『リベリア公爵も英雄殿の前だと気楽に話しますね』

ヘルトが笑いながら言う

『え!!!リベリア公爵さま!!』

ルキアが涙目で驚く

『あ!ウイントレス、挨拶していないですね』

フローネが微笑みながら言う

『そうか?別に構わないだろ?』

ウイントレスが笑い出す

『ルキアさん、気にしていない様ですから、今は気にしないで良いそうです』

フローネが笑顔で言うと、ルキアが震えながらフローネの元にいく

『始めまして、リーベルと申します』

『あ!リーベル師、お待ちしていました。魔法学院の方よろしくお願いします。国王陛下も待っていました』

ヘルトが笑顔で言うと、リーベルが笑顔で話し始める。ミリア達に任せて国王陛下に会いに向かう


『まさか空を飛んで来るとは思わなかったぞ』

国王陛下が笑顔で言う

『お祖父様、師匠達の力作、凄いですよね』

『初めて見たぞ!乗ってみたいがな』

国王が笑うと王太子も笑っている

『後で乗りましょう』

メトリシアが言うと国王は嬉しそうにしている

『リーベル師、魔法学院は任せます!今の常識を壊してください』

国王が笑顔で言う

『全力を尽くしますが、講師ですよね?』

リーベルが不安になって聞く

『特別招待講師だ!魔法学院長はいないがな』

『え?まさか・・・・』

リーベルがフローネを見る

『自由に教育方針を変えて良いと言うことですよ。国王陛下と王太子殿下が後ろ楯と言うことですからね。文句は誰も言えないと言うことですね』

フローネが微笑みながら言う

『あ!そう言うことですか・・・師匠解っていたのですか?』

『頑張りなさいね』

フローネが微笑みながら言うと、リーベルは苦笑いしているとメトリシアが笑っている

『注文の魔法鍋と肉用の窯を持ってきました』

ミドルが笑顔で言う

『これで戴冠式の準備も終わるな!』

『どんな物か楽しみですね』

王太子が笑顔で言う

『料理長の実力次第ですね』

『やっと例のデザートの自慢が出来る』

王太子が笑顔で言うと国王が満足そうに笑っている

『最後に屋敷の方だが、後で騎士団に案内させる』

国王が言うと早速気空挺に向かい出す

『お祖父様、もしかして早く乗りたかったのですか?』

メトリシアが笑顔で聞く

『当たり前だ!!』

国王が即答すると、ヘルトが苦笑いしている


その後。国王とヘルトが乗って王都を一周しながら屋敷の位置を教えてくれると、次は王太子夫妻が乗って王都を一周する

『あ!あそこにいるのアリシアですね』

夫人が笑顔で言う

『こっちを見上げているから良く解りますね』

メトリシアが笑顔で言う

『この頃、エミール殿に魔法を教えて貰おうと、放課後いつも一緒に魔力制御をしていますからね』

夫人が微笑む

『そうなのですか?』

『キマイラが暴れた時、アリシアはエミールを連れ出すためにエミールの教室に乗り込んで連れ出して、倒して貰った後、エミールにべったりです。エミールを目標にしているみたいですね』

『もうお姉さまったら!』

メトリシアが笑顔で言うと、夫人は笑っている

『エミール殿がいなかったらどれだけの被害が出ていたか・・・騎士団で太刀打ち出来る騎士がいないなんて、思わなかったからな・・・』

『やっぱりロイドは騎士団に戻るしか無いですね。ガシリオに余裕で勝てる様になりましたからね』

メトリシアが微笑みながら言う

『それは楽しみだな!』

王太子が微笑んでいると着陸する


『次は乗せてくれるか?』

騎士団長が笑顔で来る

『え!荷物降ろさないと、もう日が暮れています』

キリシアが言うと、団長は苦笑いしている。マルスが荷物を降ろし始めると、騎士が持って行こうとする

『重い!!』

『魔法窯は無理ですよ』

マルスが笑顔で言う

『こんな物をどうやって乗せたのだ!』

騎士団長が聞くと、マルスはレビテーションで浮かせて王城に持っていく。騎士団員が唖然と見つめている

『は?・・・・そう言うことか』

騎士団長が苦笑いして、騎士達に邪魔をしない様に護衛をするように伝える

『この窯はどこに設置しますか?』

マルスが聞くと、料理長が置く場所を指定する。アニーが使い方の説明を始めると、料理人が笑顔で説明を聞きながら肉を焼き始める

『メトリシア!!何でいるのですの!!』

アリシアが笑顔でやってくる

『魔道具を納品に来ました』

『あ!肉を焼く魔道具!!鍋もこんなに沢山!!』

アリシアが笑顔で言う

『アリシア、どうしましたか?』

夫人がやってくる

『お母様!飛空艇が来訪するなんて聞いてませんでしたので、急いで帰ってきました』

『そうですか、口を開けて見上げてはダメですよ』

『え!!まさか見ていたのですか!!』

アリシアが赤くなる

『師匠達の力作の気空挺ですからね』

メトリシアが自慢げに言う

『え!リベリアの英雄様の気空挺!!!』

アリシアが驚くと気空挺を見に行く

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