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ルーセリアの墓参り

エリゼトスの町を歩きながら、いろんな物を見て回ると、一軒の家に到着する

『ここがエミールのお祖母さんの家ですか?』

リリシャが聞く

『そうですね。懐かしいですね』

フローネが笑顔で言う

『昔、何度か使いで来たこと有りましたが・・・少し廃れています』

リーベルも懐かしそうに言う

『ルーセリアの墓参りをしたいのですが、どこか解りませんね』

フローネが残念そうに言うとリリシャは隣の家に向かう

『申し訳ありませんが、どなたかいらっしゃいますか?』

リリシャが言うと女性が出てきてくれる

『申し訳ありませんが、隣のルーセリア様なのですが』

リリシャが話し始める

『ルーセリア様は亡くなられました・・・良い人でしたが、可哀想なのは孫娘のエミールですね・・・』

女性が言う

『ルーセリア様のお墓を教えて貰えませんか?墓参りしたいのですが』

リリシャが申し訳なさそうに言う

『え!墓参りですか?それなら』

女性が詳しく教えてくれる

『ありがとうございました』

リリシャは笑顔で言うと、フローネに説明をして歩いて向かおうとする

『もしかしてルーセリア様のお知り合いですか?』

隣の家から少女が出てきて言う

『はい、そうですよ、どうかなさいましたか?』

『エミールお姉ちゃんどこにいるか知りませんか?どこかに行っていなくなっちゃったの・・・・』

少女が涙目になって言うとさっきの女性が抱き締めている

『エミールなら、今は王都の魔法学院にいますよ』

フローネが微笑みながら言う

『え!魔法学院に!!本当ですか?』

少女が笑顔になって言う

『はい!本当です。元気に頑張っています』

リリシャが微笑みながら言う

『良かったーー』

少女が言うと女性も驚いている

『もしかして、エミールちゃんのお知り合いだったとは・・・お名前を伺ってもよろしいですか?』

『リベリアのフローネと言います』

『リベリアのフローネ様ですね。この事はエミールの親族に教えた方がよろしいのでしょうか?』

『辞めた方が良いですね。エミールの親族はエミールを見捨てて、最後の望みをかけて私の所に来たのですから・・・エミールに辛い思いはさせたく有りません』

フローネが考えながら言う

『そうですね・・・この家もエミールは追い出されて・・・エミールは1人でいなくなりましたからね・・・』

女性が涙を流す

『今はどなたがお住まいなのですか?』

『売られて縁の無い方が住まわれています』

『わかりました。ありがとうございます。ルーセリアの墓参りに行ってきますね』

フローネが微笑みながら言うとみんなで歩いていく

『お母さん、ルーセリア様はやっぱり凄い人だったのかな?』

『そうですね。あんなに多くの人にわざわざ来て頂けるのですからね』

女性はそう言うと家に入っていく


『ここですね。少し荒れています』

フローネが微笑みながら言うと、みんなで掃除してから、みんなで祈りを捧げて帰る事にする

(ルーセリア、あなたの宝物は凄い魔法使いになりますよ。見守っていてあげてください。ゆっくり安らかに休んでくださいね)


町中で美味しい物を食べてから領主の館に戻る

『騎士団長、ただいま』

キリシアが笑顔で言う

『キリシア殿、王都に再度寄る気は無いか?』

『え!行かないよ!報告は任せた!!』

『やはり、そうなりますね・・・事が大きいので何とかなりませんか?』

『絶対に行かないです!騎士団長が報告しておいてください!騎士団と海軍の手柄ですからね』

キリシアが笑いながら言う

『は?・・・・そう言うことですか・・・』

騎士団長はメトリシアを見る

『頑張ってくださいね。面倒事は全部騎士団長がやってください!内戦になる前に終わったのですから・・・そもそもこんな大きな計画を見付けられないで、国を守る騎士団なのですか?』

『うっ!!返す言葉も見つかりません・・・しかし解らないことが・・・アーメルドとシルトバスは最初加担していた者が居たようですが、2年前に潰されていますが何か知りませんか?』

『あ!2年前、内緒ですね。ミリア関係です!!』

キリシアが言うと、みんな苦笑いしている

『ミリア殿関係ですか・・・・わかりました。聞かなかったことにします・・・面倒事ですね』

騎士団長が苦笑いしていると、キリシアが睨んでいる

(これは触れてはならない雰囲気だな・・・怖い、触れたら怒るな)

『浮く魔道具と風の魔道具を海軍に売って欲しいのだが、ダメか?』

海軍隊長が言う

『ミドルに言って、面倒だから!!』

キリシアが言うと騎士団長が笑い出す

『え?ミドル?誰ですか?』

『隊長、聞かないで。国王陛下に一言、欲しいと言えば取り繋いでくれるから、直接言わないで大丈夫だ!!面倒だから全部商会に任せてしまうだけだ!!』

騎士団長が笑い出すと、みんな笑い出す

『面倒だからか・・・それで良いのか?』

『騎士団の馬具も魔法研究院が研究しているが、もう諦めて商会から借りている!どうせ魔法研究院に報告が上がっても無駄なのだから・・・あ!この頃報告に来ていないがどうしたのだ?』

騎士団長が苦笑いする

『面倒だからバイルとミドルに任せています。リベリアがあんな状態だったからね』

マルスが笑顔で言う

『別に報告しても意味は無いからな・・・地位も名誉も名声も栄誉も金貨さえ、面倒ならいらないと言うのだから・・・今回の褒美はどうするかだな・・・陛下と相談だな・・・』

騎士団長は苦笑いしながらブツブツ言い始める

『騎士団長、どうしたの?』

キリシアが聞くと海軍隊長が苦笑いしている

『考えこんでしまったが、無駄だな!誰か魔法研究院院長になって貰えないか?』

騎士団長が言う

『は?・・・誰もいないよ』

キリシアが笑うとみんな笑い出す

『無理か・・・・』

『騎士団長、何故だ?』

海軍隊長が苦笑いして聞く

『は?ここにいる魔法使いが王国トップクラスだからな・・・カスの権力闘争なんて見たくもない!!本当ならリリシャ殿が宮廷魔術師長にマルス殿が魔法研究院院長にフローネ師が魔法学院院長になるべきだ!!』

騎士団長が苦笑いして言う

『そう言うことか・・・確か、宮廷魔術師長、空席になったな・・・居なくても関係無いが』

海軍隊長が苦笑いする

『面倒だから全部断ります!!楽しい生活を壊さないでね!』

キリシアが笑顔で言うと、みんな頷いている

『面倒だから魔法研究院取り潰して、宮廷魔術師も取り潰したらどうですか?』

メトリシアが笑いながら言う

『宮廷魔術師長、永久に空席にして潰すつもりみたいだが・・・』

『後は魔法研究院を潰せばいいね』

キリシアが笑い出す

『去年、院長を就任させなければ良かったと陛下が言われていた・・・良く考えたら全部英雄殿を怒らせたからだな』

騎士団長が苦笑いすると、みんな笑っている

『団長!魔物が多く集まっていると報告が有りました。数が多いとの事です』

騎士が報告に来る

『なんだと!どこだ!』

騎士団長が聞くと詳細を説明する

『近いね。危ないから狩りする?食べれるかな?』

キリシアが笑顔で言う

『美味しいかは解りませんが、食べると聞いたことは有ります』

騎士は苦笑いしている

『じゃあ狩ってくるから、解体よろしくね』

キリシアが笑顔で言う

『え!解体・・・・わかったが良いのか?』

『美味しいものなら食べたいからね』

キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出すと騎士団長が苦笑いする

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