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騎士団長と報告

アーメルドに戻ると、軍艦に食料と水を補給して貰い、海賊達を牢屋に送り込む

『ギルドマスター、何か変わったことは無かった?』

キリシアが笑顔で聞く

『重臣達が、伯爵が亡くなった事を公表しました』

『公表したんだ』

『町には、不安がある人が増えていますが、海路の魔物に続いて海賊が討伐されたので不安も解消されます。問題は国王陛下からなんと言われるかです・・・下手したら取り潰しになります』

ギルドマスターが苦笑いしている

『そうしたら騎士団長をお仕置きかな?』

キリシアが笑うとメトリシアが笑い始める

『少し安心しました・・・英雄殿が味方なので』

ギルドマスターが苦笑いしている

『騎士団長はまだ着いていないの?』

『来ていませんが、何故ですか?』

『騎士団長遅すぎる!!ボコボコにしないとダメかな?』

キリシアが言うと、みんな笑い出す。ギルドマスターは苦笑いし始める


翌日、騎士団長が到着しないから出港する事にする

『重臣さん、馬車の保管頼みました』

キリシアが笑顔で言う

『大切に保管いたします。誰にも触れさせません』

重臣が笑顔で言う

『騎士団長が着いたら、遅い!!速く来ないとボコボコにするぞ!!って言っておいてください』

キリシアが笑いながら言うと、みんな笑い出す

『アハハハ・・・善処します』

重臣は苦笑いすると、ギルドマスターも苦笑いしている

『証拠は騎士団長に預けて国王陛下に渡してくださいね。アーメルド伯爵が悪くない事が解りますのでお祖父様も解ってくれます!お願いします』

メトリシアが笑顔で言う

『畏まりました』

重臣は頭を下げて言う

『ギルドマスターは監視しておいてね』

キリシアが笑いながら言うと手紙を重臣に預け、船に乗り込む。軍艦は出港するとエリゼトスの町に向かう


数日後、騎士団が到着する

『英雄殿は?』

騎士団長が聞く

『それがお仕置きにいくと言って海軍と出掛けました』

重臣が言う

『は?・・・まさか怒りがおさまらなかったのか!!大変だぞ!!』

騎士団長が苦笑いする

『それと伝言が・・・』

『伝言?何だ!!』

『遅すぎる!速く来ないとボコボコにするぞ!と言っていました』

重臣が苦笑いしながら言うと、ギルドマスターが苦笑いしている

『は?・・・キリシア殿だな・・・』

『後、こちらが手紙ですが、キリシア殿から騎士団長へ渡すように言われていました』

ギルドマスターが手渡すと、騎士団長は読み出す


騎士団長、海賊の親玉をお仕置きに行きます。ーエリゼトスの町まで引き取りに来てね。遅れたらボコボコにする!

証拠を読んでおいてね

キリシア


『完全に怒っている・・・国王陛下に報告しなくては・・・証拠はどこに?』

騎士団長が苦笑いして聞くと、重臣が案内する

『は?この量!何だ!!商品から何から何まで有るのか!!』

『海賊のアジトを壊滅してくれました・・・首謀者は残して貰いましたが海兵の重鎮は連れて行きました』

『海兵?』

『え?間違えました!すいません!海賊です』

重臣が苦笑いしている

『知っているのだから仕方無いが、間違えないように!!』

騎士団長が苦笑いしながら言うと証拠を見て震え出す

『こんな事に!!大変だぞ!すぐに準備しないと!!何故だ!!』

騎士団長が青ざめていると次々と証拠を読んでいく

『内戦だな・・・・しかし海賊討伐なら関係ないか・・・・』

騎士団長は座り込み苦笑いしていると、団員が真剣に証拠を確認している


『証拠と海賊は預かっていく!』

騎士団長が言う

『はい!畏まりました』

重臣が頭を下げる

『後、これは国王陛下からの手紙だ!内容は伯爵位を孫に継がせる事を認める内容だ!』

騎士団長が言う

『ありがとうございます』

『言付けだが内緒だぞ!英雄殿を怒らせるなだ!!』

騎士団長が言う

『は?畏まりました』

重臣達は苦笑いして頷いている

『ところで女神ヴァルキリー様の天罰ってなんだ?教えてくれ』

『兵士に聞いて貰った方が良いと思います。聞いても教えてくれませんでした』

重臣が苦笑いしていると、ギルドマスターが苦笑いしながら耳打ち始める

『・・・・なるほど!英雄殿らしいな!!槍の女神から女神ヴァルキリーに昇格か!国王陛下とウイントレスに教えておこう!!海戦は無敵だな!!殲滅してなくて安心したぞ!!』

騎士団長が笑い出す

『騎士団長様が気さくな方で良かったです』

重臣が苦笑いして言う

『それはな、英雄殿のせいだ!!何一つ勝てないからな!!』

騎士団長は苦笑いすると、重臣達が苦笑いしている


騎士団長は急いで王都に戻り、国王陛下に報告にいくと、国王と王太子夫婦とヘルト王子が待っている

『国王陛下、お待たせしました』

『緊急の報告とはなんだ?英雄殿には会えたのか?』

国王が聞く

『残念ながら、黒幕親玉にお仕置きに行ってしまいましたので会えませんでした。私もすぐに海賊の親玉を引き取りに向かいたいと思いますが、まずは海賊の頭を連行してきました』

『すぐに処断せよ』

『まずは会ってください。事態が大きすぎます!私の判断では無理です』

団長が苦笑いして言うと、全員顔色が悪くなる

『わかったが、相当悪いことなのだな』

国王が言うと、海賊の頭を連れてくる

『は?クオルドール!!』

国王が唖然とすると、王太子夫婦も苦笑いしている

『既にキリシア殿にお仕置きされていますが、問題は証拠の方です』

騎士団長が渡すと、読み出して青ざめ始める

『本当なのか!!』

国王は怒り出す

『ヒィーーー!お許しください』

『はっきり言わないとキリシア殿に続きをして貰うぞ!!』

騎士団長が言うと、震えながら説明を始める

『内戦だな・・・準備しないと・・・どれだけの被害が出るのだ』

国王が涙を流す

『何とかならないのか?』

王太子が言う

『英雄殿が怒っていますので多分親玉が捕まりますね・・・下手したら城が消滅するかも知れませんが、海賊討伐なので静観するしか有りません』

騎士団長が苦笑いしている

『また英雄殿か・・・なんてお礼をすれば良いのだ・・・』

王太子が苦笑いしている

『秘密にすることですね。女神ヴァルキリー様の天罰ですから!ワッハッハ』

騎士団長が笑い出す

『女神ヴァルキリー様の天罰?』

国王が聞くと、騎士団長が説明を始める。全員笑い出す

『流石フローネ師!流石英雄殿!変わらず名前を出さないか!!槍の聖女から槍の女神に女神ヴァルキリー様か!海戦も無敵とは凄い!マルス殿は海も歩くのでは障害物は無いな!!』

国王が喜んで満足している

『怒らせたら終わりだな!!』

『その通りですが、名前を言わずに隠す事を褒美にしてと言われます』

騎士団長が苦笑いする

『仕方無いが、後世には英雄譚として残されるだろう!メトリシアが記録を残しているからな』

国王が笑顔で言う

『ウイントレス様も作っています』

ヘルトが笑顔で言う

『楽しみだな!』

国王が笑い出すとみんな笑っている

『早く準備してエリゼトスの町に引き取りに向かいます。この手紙では怖くて行くしか有りません』

騎士団長が手紙を見せると、全員笑い出す

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