アジト奇襲
王都では、騎士が到着すると、国王と騎士団長と大臣が話し合いをしている部屋に入る
『騎士団長、緊急の報告です』
騎士が入って言う
『なんだ!すぐで無いとダメか?海蛇の件なら聞いたぞ!』
騎士団長が聞く
『はい!緊急です!!交易都市アーメルドにて反乱が発生しました』
騎士が報告する
『なんだと!!何が有った!!』
騎士団長が怒鳴ると、国王陛下も驚いている
『アーメルド伯爵様は賊の手にかかり亡くなりました。又、訪れていたメトリシア様と英雄様達を襲おうとした賊は、逆に取り押さえられ、取り調べした結果、反逆者が判明しています』
騎士が報告すると手紙を渡す。騎士団長は手紙を読んで震えている
『騎士団長、どうした?』
国王が聞く
『申し訳ありません。これを読んでください』
騎士団長が手紙を大臣に渡して読み上げて貰うと、全員青ざめ始める
『ここまで愚か者とは・・・』
国王が呟き、頭を抱える
『精鋭海軍にも裏切り者が・・・・』
大臣達が暗い顔になる
『後、こちらが騎士団長宛の極秘手紙です』
騎士が苦笑いしながら手渡すと、騎士団長が見て苦笑いする
『騎士団長、どうした?』
『英雄殿が完全に怒ったみたいです・・・海賊は潰すから、すぐに来い!!と書いてあります』
騎士団長は苦笑いしながらいうと手紙を国王に渡す
『アハハハ・・・・海上戦、大丈夫なのか?』
『殲滅しそうで怖いですね』
騎士団長が苦笑いする
『殲滅よりも女神ヴァルキリー様の天誅が怖いですね』
騎士が苦笑いしながら呟く
『なんだ?女神ヴァルキリー様の天誅とは?』
『聞かなかったことにしてください!!それを言ったら英雄殿にお仕置されてしまいます』
騎士が慌てて青ざめながら言う
『お仕置か・・・・あれは怖いな。見たくない』
副団長が青ざめている
『アハハハ・・・噂のお仕置か・・・100人相手でも全員廃人にするからな・・・』
騎士団長が苦笑いすると、大臣達も苦笑いしている
一方、キリシア達は海賊のテリトリーに入り、船を探していると、軍艦がやってくる
『あ!見つけた!近付いたら始めようか?』
キリシアが笑いながら言うと、帆をたたみ、盾を構えて待つことにする
『ワッハッハッハッハ!愚か者め!素人の操船で勝てると思ったか!!』
軍艦の男達はそう言うと、矢と魔法を放ってくるが、全て弾かれる
『なんだと!!なんだ!!』
男が叫ぶと
『お仕置き開始だね』
『アクアコントロール!』
マルスが魔法を使うと軍船は揺れ始めて男達は船にしがみついている
『リリシャ、もう一隻頼んだよ』
マルスが笑顔で言うと、リリシャはもう1隻を揺らし始める
『マルス、楽しいね』
リリシャが笑顔で言う
『マルス師匠、私もやってみたい』
ミリアが笑顔で言う
『次は任せるね』
マルスが言うとミリアは笑っている
『師匠・・・これは戦いになりません・・・結界で守って魔法で揺らし続けて・・・遊んでいるみたいですね』
リーベルがフローネに言う
『はぁー・・・遊んでいますね』
フローネが呟く
『アハハハ・・・・』
『実力差が有りすぎます。抵抗不能の上、いつまでも遊ばれるだけです』
フローネが苦笑いする
『リーベル様、私達は見ているだけでよろしいのでしょうか?』
兵士の隊長が苦笑いしている
『終わるまでゆっくり見ていましょう』
リーベルが苦笑いしながら言う
『護衛が仕事だ!後は連行と取り調べだな・・・後は応援?』
ロイドが言うと、隊長は頷き、兵士に伝える
『そろそろ乗り込む?』
マルスが微笑みながら言うと、兵士達は横付けするのを気合いをいれて待つと乗り込む
『抵抗しても無駄だ!覚悟しろ!!』
隊長が言うと男達は泣きながら青ざめて震えている
『隊長、誰も抵抗しません』
兵士が縛りながら報告する
『取り敢えず、取り調べだ』
隊長が船長に問いただし始めると、船長は震えながら全部話して泣いている
『隊長どうしましょうか?船底に閉じ込めましたが曳航して行きますか?』
『そうだな・・・』
隊長は苦笑いして戻ってくる
(俺たちの仕事は無いのか?)
『どうだった?』
キリシアが笑いながら聞く
『後3隻いるそうですが、クオルドールはアジトで遊んでいます』
隊長が言う
『じゃあもう1隻もよろしくね』
キリシアが笑顔で言う
『畏まりました』
隊長は苦笑いしながら言うともう1隻も同じように全員拘束する
アジトに近付くと3隻の船を確認する
『見つかっちゃったね』
キリシアが笑顔で言う
『真ん中はリリシャで、右はミリアとアニーでお願いね。左はエビリアとクレスタでお願いね』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑顔で頷くと近付くのを待ち、攻撃を仕掛けてきた所で反撃を開始する
『エビリア、もう少し慎重にね』
『はい!マルス師匠!』
エビリアが笑いながら言う
『疲れたらクレスタに変わってね』
マルスが笑顔で言うと、エビリアは笑いながら頷く
『リリシャ、完全に遊び始めましたね』
フローネが呟くとリリシャは船を回しながら揺らし始めている
『師匠・・・海上でこの子達に勝てると思いますか?』
リーベルが苦笑いしている
『不可能でしょう・・・怒らせたら船が木っ端微塵に吹き飛ばされます』
フローネが笑顔で言う
『遊ばれている方が幸せですね』
リーベルが呟く
『もう満足したのかな?』
マルスがクレスタに聞く
『ちょっと疲れました』
クレスタが苦笑いしている
『リシリアさん、変わってください』
マルスが言うとリシリアが笑いながら魔法を使い始める
『あ!マルス師匠、私も少し遊びたいです』
メトリシアが目を輝かせて言う
『メトリシア様、はしたないですけど、少しだけにしてください』
ケニスが笑顔で言う
『練習しておこうね』
マルスが言うとメトリシアはアクアコントロールの練習を始める
『・・・戦いと思ってないですね、既に船を揺らす遊びになっています』
フローネが苦笑いしながら言う
『・・・・・・師匠、止めないのですか?』
リーベルが苦笑いして言う
『良いよね。楽しいことは止めたらダメです』
キリシアが満足そうに笑い出す
『悪乗りしていますね・・・』
ロイドが呟く
『もう手遅れですね。コツを掴んでミリアはリリシャの真似を始めましたね』
フローネが言うとリーベルが苦笑いしている
『3隻とも降伏しました・・・船員は1つの船に移して船底に閉じ込めましたが、抵抗所か震えが止まらない様です』
兵士の隊長が苦笑いしながら言う
『アジトに乗り込みましょうか?』
マルスが笑顔で言う
『上陸したら私の番だからね』
キリシアが笑顔で言う
『魔法使いが結構いるみたいだから気を付けてね』
リリシャが微笑みながら言う
『リリシャ、満足した感じだね』
『面白かった!!今度はもっと遊べるように魔力を高めておかないとね』
リリシャが笑顔で言う
『今度は私が楽しむ番だからね。止めないでね』
キリシアが笑う
アジトが見えてくると海賊達は慌てた様子で戦闘準備をしているのが見えてくる
『投石機だね』
『後、あそこのはカタパルトだね』
『面倒だな・・・バリア張ると防げるけど出れないからね』
『マルス、魔法の射程とどっちが有るかな?』
『多分カタパルトだね』
マルスが言うとキリシアが苦笑いしている
『犠牲が出ますね。どうするつもりですか?』
フローネが聞く
『多少の犠牲は仕方無いです。私達が盾になります』
兵士達が真剣に言う
『仕方無い・・・マルス、任せた』
キリシアが残念そうに言う
『わかった。先に行ってカタパルトと投石機壊してくるね』
マルスが笑顔で言う
『は?何をするつもりですか?』
フローネが苦笑いするとマルスは船を降りて水の上を走り始める
『・・・・・・はぁーーー!水の上を走ってる!!』
兵士達は目を見開いて叫ぶ
『その手が有りましたね・・・マルスはこの程度で止められませんね』
フローネが苦笑いする
『・・・・何を言えば良いのでしょうか?』
リーベルが見つめながら苦笑いしていると、船は結界を張りながら船着き場周辺まで到着する。カタパルトと投石機から攻撃が始まると海賊達が突撃してくる
『しばらく待機だね』
キリシアが嬉しそうに言う
マルスは島に上がると岩山を登り始める。カタパルトに大きな矢を乗せている2人を後ろから近付き、スリープミストで眠らせる
『ファイヤーアロー』
カタパルトを破壊すると、次のカタパルトも破壊する。高速で走り始めると、投石機の周りにいる海賊を素手で殴り、弾き飛ばしてから投石機をファイヤーボールで木っ端微塵に吹き飛ばす。弾き飛ばした海賊の両腕両足を砕いていくと下に降りていく
キリシアは投石機が吹き飛ぶのを見てから
『ちょっとお仕置きにいくよ』
キリシアが笑顔で言うと、兵士10人とエビリアとクレスタとルメイルとロイドを連れて、海賊達を槍で両腕両足を砕いて転がしていく
『クオルドール・エリゼトスである!!貴様ら無礼許さんぞ!!』
若い男が威張りながら出てくる
『あ!いた!!黒幕さん』
キリシアが笑顔で言う
『は?皆殺しにしろ!!あいつを殺せ』
クオルドールが怒鳴ると、海賊達が次々と襲ってくるが、キリシアは次々と両腕を砕いてクオルドールに微笑みながら近づく
『くくくっくるな!!化物!!』
クオルドールが逃げ出そうとすると、キリシアは笑顔で弾き飛ばす
『ここここんな事してただで済むと思うなよ!!!』
クオルドールはキリシアを睨みつけながら言う
『それで?お仕置きするだけだよ』
キリシアが微笑みながら近付くと、クオルドールを投げ飛ばしてから腕を持ち、地面に何回か叩き付けてから両腕両足を砕く
『そいつが黒幕?』
マルスが降りてきて言う
『お仕置き始めておくから全員連れてきて』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア、殺さないでね』
マルスが微笑みながら言うと、兵士を連れて、残してきた海賊の回収に向かう
キリシアが海賊達を両腕を砕いてから弾き飛ばすと、エビリアは新しい海賊を回復させる。キリシアが笑顔でボコボコにしてから両腕を折っていく
『お願いします。回復しないでください』
海賊達はエビリアに懇願しながら言う
『師匠の気が済まないと、この島を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまいます』
エビリアが苦笑いしながら言い、回復させると、キリシアがボコボコし、エビリアの近くに転がしている
『あれがお仕置か・・・いつまで続くのでしょうか?』
兵士の隊長が青ざめている
『キリシアの気が済むまでですね』
マルスが答える
『待っている間に証拠集めしておきます』
マルスは苦笑いしながら言うと建物の中に入り証拠を集め出す