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海賊討伐準備

翌日、呼ばれて部屋に入ると重臣とギルドマスターと騎士団員と兵士の隊長が待っている

『キリシア殿、リリシャ殿、マルス殿、フローネ師、リーベル師お待ちしておりました』

重臣が笑顔で言う

『調べはついたの?』

キリシアが聞く

『報告します。今回の海賊はエリゼトスの海兵だと判明しました。王弟の指示と言うことです』

重臣が説明する

『クオルドールとか言うやつはいたの?』

キリシアが聞く

『それが・・・残念ながら海賊の拠点に帰ったようです』

『その拠点はどこかな?』

キリシアが聞くと重臣は詳しく説明をする

『そんなに遠くないね。潰す?』

キリシアが微笑みながら言う

『キリシア、ここまでくると国王陛下に判断をして貰う必要があります』

フローネが苦笑いして言う

『そうだね。兵士は使えないよね?ギルドマスター~』

キリシアが微笑みながら見る

『海賊討伐なので、相手が誰だかしらないで討伐したことにしましょう』

ギルドマスターが苦笑いして言う

『そうだよね。相手は海賊だからね!貴族じゃ無いから関係ないよね』

キリシアが笑い出す

『是非お供させてください!!領主様の仇を討たせてください!!』

兵士の隊長が真剣に言う

『船の操舵出来るの?』

『え!出来ません』

『誰か出来る人は残っているの?』

キリシアが聞くと誰も答えられない

『船長と船員が必要ですね』

騎士が苦笑いしている

『今回の船長に頼もうか?』

キリシア笑顔で言う

『それしか有りません!』

騎士が笑顔で言う


部屋に戻って

『キリシア、フロートの魔道具作った方が良いよね』

マルスが笑顔で言う

『マルス、作って!!』

キリシアが笑顔で言うと、みんな頷いている

『革職人とベストを縫って貰う職人が必要だよね』

マルスが言う

『ギルドマスターに何とかして貰おう』

キリシアが言うとギルドマスターを呼びに行く

『リーベル様、領主の館には工房は無いのですか?』

『有りましたが、今は使われていません』

『そうですか・・・リーベル様の工房の方が良いのかな?』

マルスが呟く

『そうですね・・・それが良いですね』

フローネが微笑む

『リーベル様、この町で付与魔法を失敗した金属が沢山有る場所無いかな?』

『え?あ!重臣に言って集めさせますね』

リーベルは苦笑いして言う

『マルス、魔鉄を使うつもりですね』

フローネが笑顔で言う

『はい!魔石を埋め込むのに使います』

『リリシャとミリアで付与魔法前の調整、お願いしても良いかな?』

『マルス、良いわよ』

リリシャが笑顔で言うとミリアも嬉しそうに笑う


キリシアが戻ってくる

『話は聞きました。革職人と縫い物は任せてください』

ギルドマスターが笑顔で言うとみんなで革屋に向かう

『キリシア殿、どうかしたのですか?』

主人が聞くと

『すぐに革が必要になったからある程度出して!!』

キリシアが言う

『え?何か作られるのですか?・・・ギルドマスター!!どうしたのですか?』

主人が驚く

『海賊討伐に必要だから!!』

キリシアが言う

『かか海賊討伐に?』

主人は苦笑いしてギルドマスターを見る

『まだ発表はしていないが・・・領主様が海賊の手先に殺されてしまいました・・・事は急を要します。革職人は冒険者ギルドと兵士隊長が説得します』

ギルドマスターが真剣に言う

『え!なんだって!!なぜ!!』

主人は驚き声をあげる

『まだ秘密にしてください』

ギルドマスターが頭を下げると、主人は頷いてクロウに革を馬車に乗せるように伝える

『何枚か先に持っていって良いかな?』

キリシアが言うと主人は店の中に有った分を渡してくれる

『ギルドマスター、言って良かったの?』

『あの主人が急だと言ってくれれば、革職人は全員協力してくれます』

ギルドマスターが苦笑いする。キリシア達はリーベルの工房に向かうと、マルスはすぐにモデリングで革の形を作り、魔石に魔鉄を取り付けるとリリシャに渡して確認して貰う。ルメイルに出来上がった革を持ってギルドマスターの所に向かって貰う


『リーベル緊急の作り物はなんだ?』

オルクスがやってきて聞く

『あ!オルクス』

キリシアが笑顔で言う

『キリシア殿、どう言うことなのか教えてくれるか?』

オルクスが苦笑いしている

『実は海賊を討伐にいくんだけど、この魔道具を作るのにベストをすぐに仕立てて欲しいの!中にいれる魔道具は革職人に頼むから!!』

キリシアがベストを見せる

『なるほど、しかし何故兵士が頼み込みに来たのかわからない・・・』

オルクスが困惑している

『オルクス秘密にしてくださいね。実は領主様が昨日殺されました。犯人は海軍に化けた海賊です。更にその海賊はある領地の海兵だと解っていますので、早く片付けてしまわないと戦争になります』

リーベルが真剣にオルクスに言うと、オルクスは黙り聞いている

『キリシアさん達もかなり怒っていますので、海賊を討伐に行ってくれますが、海に落ちたら溺れますよね』

『確かにそうなるな・・・』

『この魔道具は海に落ちても沈まなくするための物ですので、慣れない人には必要です』

『え?浮くための魔道具!!』

オルクスが驚く

『そうだよ。だからある程度必要なの!明日、出港するまでにある程度の数が欲しい』

キリシアが言うとオルクスは笑顔で

『わかった!仲間にも集まって貰う様に言う!!任せておけ!!』

オルクスは笑顔で言うと、マルスは奥でモデリングで作った後、すぐに付与魔法をしてから持ってくる。オルクスに説明をする

『なるほど・・・凄いな・・・説明は任せておけ!!生地は丈夫なのを選んで加工するだけなら余裕だ!』

オルクスが笑顔で言う

『ありがとう、オルクス!』

キリシアが言う

『何を言う!領主の仇は討ってくれ!頼んだぞ!!』

オルクスが言う

『頼まれた物、持ってきたぞ』

道具屋が笑顔で言うと、馬車には中魔石100個と付与魔法に失敗した金属が沢山積まれている

『悪いわね。急がせてしまって・・・』

リーベルが言う

『理由は聞いた!重臣が頭を下げに来たから仕方ない!魔石は冒険者ギルドが後で返してくれると約束してくれたから、誰も文句は言っていない!理由が理由だけに協力するぞ』

道具屋が真剣に言う

『すまないわね』

リーベルが言う

『リーベル殿も魔法学院からの召還を受けている事も聞いた!優秀な魔法使いを育ててくれ』

道具屋が笑顔で言う

『は?魔法学院に召還!!』

オルクスが聞いて驚いている

『あ!まだ内緒ですね』

道具屋が苦笑いしている

『オルクス、ごめんなさい。実は魔法学院の特別招待講師として召還を受けました』

リーベルが苦笑いして言う

『リーベル様が居なくなるのは寂しいです』

オルクスが苦笑いする

『本当は魔法学院長だったのを断って講師になったけどね』

キリシアが笑顔で言う

『は!!学院長を断った!!』

オルクスが大声をあげる

『それは私には無理です!フローネ師匠が断るからです』

『リーベル、私は隠居していますよ』

フローネが苦笑いして言う

『リシリアが学院長断るから私に回って来たのでしょ』

リーベルが苦笑いしてリシリアを見る

『私は半人前なので無理です!宮廷魔術師長なんて!!』

リシリアが涙目で言う

『は?宮廷魔術師長!!』

道具屋とオルクスが同時に声をあげる

『あ!リシリア自爆した?』

キリシアが言うとみんな苦笑いする

『ごめんなさい!聞かなかった事にしてください!』

リシリアが慌てて言う

『内緒にしてくださいね』

フローネが苦笑いして言う

『フローネ師、解りました・・・』

オルクスと道具屋が苦笑いしている

(まさかこの若さで宮廷魔術師長の打診を受けたのか・・・もしかしてここにいる全員凄い実力者なのか・・・)

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[一言] 『海賊討伐なので、相手が誰だかしらないで討伐したことにしましょう』ギルドマスターが苦笑いして言う 『そうだよね。相手は海賊だからね!貴族じゃ無いから関係ないよね』 今回は、海賊の中に外国の…
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